福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

歳を重ねるということ

2007-04-22 18:48:03 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、土曜日と言うこともあって、午前中ゆったりと自宅で過ごしながら、ふらっと知人のAさんのブログを拝見。その日のエントリーを読みながら、ホロッと涙が出かけた瞬間、携帯電話が着信。ご当人からです。実にタイミングが良すぎます。昼間から、お酒を飲もう、と言うお誘い。

で、真っ昼間から、各種お酒を楽しく味わう。最初は、シャンペンで始まり、ビール、白と赤のワイン。結構飲みましたね。とても、楽しく、ハッピーな昼下がりを共有し、2人で帰宅。

別れ際にAさんが、私の髪をじっと見つめ、「福井さんって、結構白髪が多いんですね」と。そうです、四捨五入すれば、50歳ですから。

帰宅してから、ふと思う。確実に体力、視力、知力、記憶力、気力などが落ちて来ている。院生の皆さんと、山に登っている時は、痛烈に感じます。登り坂で、次第に院生との距離が空いてしまうのです。

正直なところ、難しい年代にさしかかりました。重い仕事は一層増えて来ていますしー。苦手な領域の仕事だってありますしー。どうしましょう。

実は、この半年くらい、若い頃の私(特に20代)と今の私との間でキャッチボールを続けています。20代の私は、今の私に刺々しく痛烈に批判してくるのです。すかさず、今の私は、20代の私に、青臭い若さ故の弱さをたしなめます。そろそろ折り合いをつけて、明るく、前向きな生活にしたいと思っているところです。そのためにも、今を多感に生き、これから大いなる活躍する大学院生と密にキャッチボールをさせていただこうと思うのですが。いかがでしょう。 

上手に歳を重ねていく心構えとして、以下のことを考えています。マイナーであっても良い。地味であっても良い。ただ、かけがえのない存在、無視できない存在でありたいと思うのですが、いかがでしょうか?

さしあたりマイナー宣言しながら、そんなこんなを考えていた日曜日ですが、何だか、オメデタイ気持ちに転じました。