福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

砕氷艦「しらせ」からのメール

2007-02-21 01:16:07 | 南極

47次越冬隊と48次夏隊を乗せた砕氷艦「しらせ」は、現在アムンゼン湾を航行中とのこと。「しらせ」での様子は、み・くりさんのブログ『Katabatic wind』で、「しらせ便り」として紹介されています。

昨日、47次越冬隊気象隊員の滝沢厚詩さんからメールをいただきました。先日のNHKの番組『毛利衛 氷の大陸を歩く』でも、彼の姿が紹介されていました。オゾンホールの発見に繋がった観測装置をオペレーションしている隊員が滝沢さん(気象庁)。オペレーション中なのに、なぜか肩にデジカメをぶら下げている姿は、ちょっぴり妙でしたが。

滝沢さんからの「しらせ」メールによると、「しらせ」は、2月15日13時に昭和基地を離岸し、反転北上の予定だったとのこと。これは、50年前宗谷が同日同時刻に昭和基地を離れたことに合わせようとしたのです。当日、20m/sと言う強風のため、残念ながら翌日に延期となりました。

現在、海洋観測や沿岸調査を行いながら、「しらせ」は東進しているとのことです。

余談ですが、滝沢さんは低温研出身です。

先の日曜日、NHKアーカイブズの一つとして、『日本一寒い町で・北海道陸別町』(1985)が放映されました。番組で、加賀美幸子さんが紹介しています、「南極氷床掘削の実用化試験は陸別で行われ、その建築にかかわった方が南極観測隊の越冬隊員になっています」と。47次越冬隊の斎藤隊員のことで、やはり低温研関係者です。

このように多くの低温研関係者が、日本の南極観測に貢献しています。さて、今年の49次観測隊では、低温研関係者はどなたが参加されるのでしょうか? 楽しみです!