福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

博士論文審査パスを祝う

2007-02-17 15:56:22 | 大学院時代をどう過ごすか

ドイツでは、博士学位審査をパスしたお祝いパーティーは、パスした本人が催します(地方や分野等でバリエーションがあるかもしれません)。招待客は、研究室の関係者や友人ですが、ご両親もいらっしゃいます。会場は、たいてい大学や研究所の中の一室。温暖な季節では、野外でバーベキューを楽しむこともあります。派手に飲み食いと言うのではなく、質素ですが、これまで研究を支えてくれて来た人たちへの感謝を表す会でもあります。

日本は逆です。「学位審査パスおめでとう、お疲れさまでした」と、パスした人への労いの会の意味が多いでしょうか。

ところが、日本にいながら、ドイツスタイルを思いおこさせる機会がありました。

01_5712今週火曜日、お隣の研究室のDhepeさんから昼食のご招待を受けました。低温研1階の生物分野のメンバーを招いての「カレーパーティー」です。会場は2階の講義室。彼女はインドからの留学生で、今月学位審査をパスいたしました。それをお祝いする会を彼女自身が企画し、ご自慢のカレーを振る舞ってくれたのです。

02_31おそらく、日本人向けに辛さを控えた本格的なカレーで、お母さんから受け継いだレシピに違いありません。前日から準備したとのこと。総勢30名分以上のカレーとサフランライスを準備するのは大変だったことでしょう。カレーも2種類で、エッグカレーもマイウー! あまりのおいしさに、頬は色に。まさに、おイワイカレーですね。

04_7皆さんおかわりをして、「もうこれ以上食えねえー」レベルの満腹状態に。始終ニコニコのDhepeさん、最後にデザートとして、アイスクリームをふるまってくれました。心づくしの手料理、ありがとうございました。そして、学位審査パス、おめでとうございます。

こうした研究所内のイベントは、学問分野が異なるグループ間の自然な交流の機会として良いものですね。

01_5802_32さて、私たちの研究室の学位審査パスお祝いの会は、ボーリング大会でした。私にとっては20年ぶりのボーリングで、ガータの連続でした。極めて、低レベルの試合でしたが、楽しさは高レベル。普段、研究室では見られない、院生の皆さんの一面に触れ、とても微笑ましいかぎりです。

伝統にとらわれない「祝い方」も、いかにも低温研らしいですね。みんなでともに、新たな伝統を作って行きましょう!