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「板粕」と「練粕」☆

2012年12月05日 07時49分25秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

12月5日(水)の山形県酒田市は弱い雨が降っています。

風も昨晩ほどではありませんが、依然強い風が吹いています。

気温も5度前後と低く、これからの予報は雨または霙(みぞれ)となっています。

冬は、「酒粕」の需要期です。

この需要期に合わせて、「酒粕」に関するお客様からの質問が多くなって来ています。

内訳では、白い板状の「酒粕」と茶色で柔らかい「練粕」の違いついての質問が多いようです。

「練粕」は、白い「酒粕」を踏み込み、ひと夏越させて熟成させた「酒粕」です。

白い「酒粕」は「新酒粕」、「練粕」は「踏込粕」とも言い、もともとは、どちらも同じものです。

熟成した「酒粕」は、茶褐色の色を帯びています。


漬物の梨屋で販売している「練粕」



この色は、気温が高い場所で熟成させると色が濃くなり、低温の場所で熟成させると色は薄くなります。

「練粕」のこの茶色の色のもとは、メラノイジンという物質です。

メラノイジンは、アミノ酸と糖質が結合してできる物質で、強い抗酸化作用を持っており、アンチエージングには非常に効果的です。

また、メラノイジンは、コレステロール値を抑制、糖尿病やがんの抑制にも効果を発揮します。

「酒粕」を熟成させることで、「練粕」には、白い「酒粕」にはなかった健康効果が新たに生まれるのです。



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