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「福神漬」の由来☆

2010年06月27日 09時10分17秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

今日は、「福神漬」の由来です。

「福神漬」の由来には、2説があります。

1つは、出羽国雄勝郡八幡村(現秋田県湯沢市)出身の了翁道覚が、上野の寛永寺に勧学寮を建立した際に、寮生に食事として出した漬物で、大根・茄子・胡瓜などの野菜の切れ端を干して刻んだ漬物を、輪王寺宮がこれを美味として「福神漬」と名付けたとされる説です。

もう1つは、明治の初め、上野の漬物屋酒悦の第15代野田清右衛門が、大根、茄子、蕪、うり、しそ、蓮根、刀豆(なたまめ)の7種類の野菜を使い作った漬物で、7種類の具材を使ったことと、これさえあればご飯が食べられ食費を抑えられることから、家に7福神がやって来た幸福感が味わえると、作家の梅亭金鵞が「福神漬」と名付けたとされる説です。

今では、カレーライスのお供として当たり前のように食べている「福神漬」も、塩漬しかなかった当時の漬物事情からすると、画期的なものだったようです。



漬物の梨屋の「福味漬」です。
コクがあり、非常に人気の製品です。



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