【第7パラグラフ】 7.1 In Western popular culture, robots are often a threat. [意味] 7.1 西歐の大衆文化においては、ロボットはしばしば(人々を)脅す存在である。 7.2 By contrast, most Japanese view robots as friendly and helpful. [語句]
7.2 by contrast ( with ~ ) |
(~と)比べて |
7.2 view ~ as … |
~を…とみなす |
[意味] 7.2 比べて、ほとんどの日本人がロボットを友好的で役立つものとみる。 7.3 Robots like people, and they can do good. [語句]
7.3 do good |
よいことをする / 親切を施す |
[意味] 7.3 ロボットは人間が好きで、(人間に對して)親切を施すことが可能なのである。 7.4 The prevailing view in Japan is that the country is lucky to be free of robophobia*. [語句]
7.4 free of ~ |
~のない |
7.4 robophobia |
ロボット恐怖(症) (造語) |
[意味] 7.4 日本でひろく行き渡つてゐる見解は、日本ではロボットに對する恐怖がないので幸運だといふものである。 7.5 Without the complexes / that bother many Westerners, / the theory goes, / Japan is able to make use of a great new tool / at the very moment / when its abilities can meet the country’s needs. 【讀解のポイント-かたちからのアプロウチ】 7.5と次の7.6の 文は、それぞれ33語、29語と長めであるうへ、構造が入り組んでゐます。 <副詞句-插入節-SV-説明後置(關係副詞節/過去分詞句)> といふ構造になつてをり、主語と動詞が中ほどにあるため、讀みづらいところがあります。 入り組んだ文の正確な讀みとりのためには、「前から順に、數語づつのかたまり(センス・グループ)ごとに、つかんだ意味を頭にはふりこんでゆく」といふ讀み方が適切であらうと思ひます。スラッシュで切れ目を入れてみましたので、グループの感觸をつかみつつ、前から讀み下ろしてみてください。 「嫌惡感なしに…(關係代名詞の説明があるな)…多くの西歐人を惱ませる…(さういふ嫌惡感か)…學説は言ふ…(何と言ふのか?)…日本は make できる…(make use of~ ときたか)…日本はすぐれた新しい道具を利用できる…正にその瞬間に…(關係副詞で「瞬間」の説明が續くな)…その能力がその國の必要を滿たす瞬間に利用できるつてことか…」 [語句]
7.5 make use of ~ |
~を使用する / ~を利用する |
7.5 at the very moment |
まさにその瞬間に( very は形容詞) |
7.5 meet a need |
必要を滿たす |
[意味] 7.5 學説によると、日本では多くの西洋人を惱ませる(ロボットに對する)嫌惡感がないため、ロボットの能力が國の必要を滿たせる正にその時に(ロボットといふ)新しいすぐれた道具を利用することができるのである。 7.6 “Of all the nations / involved in such research,” / The Japan Times wrote in a 2004 editorial, / “Japan is the most inclined to approach it / in a spirit of fun.” ※お詫び: 7.6の文の先頭の引用符( “ )が拔け落ちてゐました。申し譯ありません。 [意味] 7.6 2004年のジャパンタイムズの社説には、そんな調査にかかはるすべての國家のうちで、ロボットに樂しく(樂しみの精神を以て)取り組みさうなのは日本が筆頭であらう、と書かれてゐる。 *phobia = a strong unreasonable fear of a particular thing [意味] (注釋) 特定の事物に對する、つよく、理の通らぬ恐怖