英文讀解自修室

  - in the historical Japanese kana/kanji orthography

・用例研究 250 〈so+V+S ③〉

2021-04-26 | 用例研究

[用例研究 250] 〈so+V+S ③〉

  (BLONDIE  By Dean Young & Stan Drake  © 1996 King Features Syndicate Inc.)

 

1  Poor Mr. Dithers, he works so hard ... he’s all tired out.

2  I’ll just close his door and let him sleep.

3  Shh, don’t anybody disturb the boss ... He needs to rest.

4  And so do we all.

 

[解説]

・he works so hard ... he’s all tired out: 〈so~that…〉の構造をもち、接續詞 that が省略されてゐると解しました。

・all: 副詞で「すつかり」

・out: 副詞で「すつかり」「完全に」「徹底的に」といつたニュアンスを加へてゐます。 he’s all tired out で「疲れはててゐる」「くたくたに疲れてゐる」ことを表現してゐます。

 

・let him sleep: 使役表現です。「(相手がしたがつてゐることを許して)~させる」「~することを許す」といつた意味合ひになります。使役表現については 「英文讀解のヒント(4)」(2014年5月28日付) に解説や例文を掲載してゐます。

 

・, don’t anybody disturb~: 命令文です。相手の注意を惹かうとする場合に命令文に主語を入れることがあります。

□參考例文: 漫畫のせりふと似た構造の文です。

250.1     Don't you go away.

                 おい、逃げるなよ。

 

□參考例文

250.2     You go first.

                 まづ君が行け。

 

・so do we all: 「ぼくら皆もさうだ」。〈so+V+S〉のかたちで、既出の内容を簡潔に敷衍・肯定します。V部分にはbe-動詞、助動詞が置かれます。[強・弱・強] のリズムを構成し、soとS とが強調されて「Sもさうだ」といふ意味になります。(※〈so+S+V〉の場合は [強・弱・強] のリズムにより soとV が強調・肯定されます。)

  本ブログでは 「英文讀解のヒント(33)」(2015年9月9日付) で解説や例文を紹介してゐます。

 

[意味把握チェック]

1 「可哀さうに、Dithers 社長(/さん)、仕事をすごく頑張つて(るから)...すつかり草臥れはててるんだな」

2 「ドアを閉めて寢させておかう(/おくことにしよう)」

3 「シー、誰も(/誰であれ)ボスの邪魔をするんぢやないぞ...ボスは休息が必要なんだ」

4 「ぼくら皆も(さうだ)ね」

 

[笑ひのポイント]

・Dagwood にしては奇特な配慮ある振舞でしたが、4コマめへの伏線であり、その展開で讀者は「ナーンダ、やつぱり」「Dagwood らしいや」と笑ふことになります。

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