DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

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あの試合から30年(WBCスーパーライト級ほか:1994年5月7日・その2)

2024年05月01日 05時43分31秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の6日後にあたる1994年5月7日、米国ネバダ州ラスベガスで行われた試合結果です。
WBCスーパーライト級戦:
前フリオ セサール チャベス(メキシコ)負傷判定8回2分57秒(2対1:77-74、76-75、75-76)王者フランキー ランドール(米)

*この年の1月に対戦している両雄。その時は伏兵ランドールが、チャベスから生涯初のダウンを奪うなどして判定勝利。「伝説のメキシカン」に初の黒星を与えました。その一戦から3ヶ月強。立場を入れ替えて対戦した両選手。ランドールに苦手意識を植え付けられてか、チャベスからは覇気が感じられず。結局はチャベスから見て幸運な負傷ストップによる判定結果、チャベスが王座への返り咲きを果たしています。

前年9月にパーネル ウィテカー(米)に喫した事実上の敗北(実際は引き分け)、1月のランドール戦での敗北、そしてこの試合での大苦戦。何とか勝利を収めたチャベスでしたが、彼の栄光が過去であることが鮮明となった一戦となってしまいました。

 

WBCスーパーウェルター級戦:
前王者テリー ノリス(米)判定3対0(119-109、117-111、116-112)王者サイモン ブラウン(米)

*前年1993年の師走に、メキシコのリングで拳を交えているノリスとブラウン。その時はブラウンがその強打を十二分に発揮し、無敵ノリスをKOしてしまいました。1993年の番狂わせの筆頭の一つでもあったその試合から4ヶ月半。今度はノリスが本来のシャープなボクシングを披露し、ブラウンを翻弄。数字以上の差をつけ王座への返り咲きを果たすと同時に、その実力がまだまだ衰えていない事を証明しました。

 

WBCミドル級戦:
王者ジェラルド マクラレン(米)KO初回1分23秒 前王者ジュリアン ジャクソン(バージン諸島)

*ちょうど1年前に対戦しているマクラレンとジャクソン。その時は火の出るような打ち合いの結果、マクラレンが5回で王座交代劇を演じています。その後2度の防衛戦を1ラウンドで終わらせているマクラレン。今回の再戦では、ジャクソンをもその軍門に下してしまいました。

 

WBCスーパーフェザー級戦:
挑戦者ジェシー ジェームス レイハ(米)判定3対0(117-109、117-110、114-113)王者アズマー ネルソン(ガーナ)

*前年9月に米国テキサス州で行われた「ウィテカー対チャベス」戦の前座で対戦しているレイハとネルソン。その時は格下と思われていたレイハが大奮闘し、歴戦の雄ネルソンと引き分けその評価を大いに上げています。

今回の再戦では、レイハがダウンを奪うなどして終始試合を有利に進め判定勝利。1980年代から大活躍してきたネルソンに引導を渡しています。

 

(30年前、ラスベガスで4つの再戦を含めた5大世界戦が行われました)/ Photo: KO Fight Posters

30年前のラスベガスで、先日お届けしたリカルド ロペス(メキシコ)とケルミン グアルディア(コロンビア)によるWBCストロー級(現ミニマム級)を含めた5つの世界戦が同時開催されました。上記のポスターを見てわかるように、最軽量級戦には両者の写真はありません。それだけ注目度も認知度も低かったということですね。

また、ロペスが出場した時間帯は、前座の中の前座試合。試合会場も3割程度して埋まっていないガラガラ状態。いくら軽量級軽視の大米国とはいえ、出場する選手が可哀そうです。

またこの日、リングアナウンサーを務めたジミー レノン ジュニア氏が体調不良のためか、喉を傷められており、ガラガラの声で司会を務めていました。もう一人の売れっ子リングアナウンサーであるマイケル バッファー氏は、前日6日に東海岸のニュージャージー州の興行に出場しており、レノン氏の代役を務める事は出来ませんでした。


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