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今年もやってるやってる~

天笠、リゴンドーに大善戦(WBA/WBOスーパーバンタム級)

2015年01月15日 00時01分31秒 | 世界ボクシング
昨年12月31日、大阪ボディメーカーコロシアムで行われた試合結果です。
WBA(スーパー)/WBOスーパーバンタム級戦:
王者ギレルモ リゴンドー(キューバ)TKO11回終了 挑戦者天笠 尚(山上)

*この試合で一番沸いたのが7回。圧倒的な不利が予想されていた天笠が、常勝将軍リゴンドーから2度のダウンを奪っています。1度目のダウンは右パンチをコツンと合わせる感じで。2度目は明白なダウンというより、王者が挑戦者に引き倒されたというものでした。しかしその2度目のダウンの前に、リゴンドーは天笠の右でグラっときています。

スーパーバンタム級では小柄な部類に入るリゴンドー(162センチ)と、一階級上のフェザー級でも長身となる天笠(179センチ)の一戦。リングで対峙した時、改めて両選手の身長差には驚かされました。しかしそれと同時に、細身の長身天笠が弱々しく見えました。

その弱々しい外見の天笠が小柄なリゴンドーを追いかけるという試合展開となったこの一戦。戦前の予想通り、両選手の技術差が大きいため回を追うごとにポイント差は開いていきました。しかし点差ほど離れた試合内容ではなかったように感じました。

手数は少ないものの、その攻める姿勢は見事だった挑戦者。7回、その姿勢が功を奏し2度のダウンを奪った挑戦者。しかしその回以降は自身の顔面の腫れと巧みな王者の前に追い詰められていきました。結局、右顔の腫れが酷く11回終了時でギブアップを申し出た天笠陣営。選手の今後を考えた、見事+妥当な決断だったと思います。

ちなみに11回終了時までの採点は3対0(107-99x2、105-101)でもちろんリゴンドーが支持されています。2人のジャッジは、7回以外はすべてのラウンドを王者とした事になります。

WBA王座の8度目、そしてWBOでは3度目の防衛に成功したリゴンドー。今回の防衛に関して、一部では「マイク タイソン以来の大物」とありましたが、少々大げさな宣伝だったでしょう。確かにリゴンドーは世界一流のテクニシャンであることを披露しました。しかしそれと同時に、このキューバ人は決して難攻不落の選手ではないということも証明した気がします。

試合後の診査結果では骨に異常がなかった事が明かされた天笠。敗れたとはいえ、大変貴重な経験をしたのではないでしょうか。今後の再起に大きな期待が持てますね。

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