DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

デュボア、疑惑の逆転TKO(ヘビー級x2)

2022年12月07日 05時54分34秒 | 世界ボクシング

先週末3日、英国で行われた試合結果です。
W
BAヘビー級戦(レギュラー王座):
王者ダニエル デュボア(英)TKO3回3分 挑戦者ケビン レレナ(南ア)

*2年前の11月に現WBO暫定王者ジョー ジョイス(英)と対戦し、打たれ脆さを曝け出し初の黒星を味わったデュボア。その後3連勝を飾り順当な再起路線を歩む傍ら、WBAの第2の王座を獲得しています。

その高い才能をデビュー当初から高く買われていたデュボアですが、ジョイス戦後から耐久力に不安視する声がチラホラ聞かれるようになりました。そのネガティブな噂が、今回のレレナ戦で露出する形に。

クルーザー級上がりの二回り小柄なサウスポー(左構え)のレレナが初回、驚くことにデュボアから立て続けに3度ものダウンを奪ってしまいました。問題は初回終了時に起きました。その回、まだ9秒残っている時点でラウンド終了のゴングが鳴り、英国人は命からがら更なるダメージの蓄積から逃げる事に成功しました。

ダメージからの回復を図った2回にもポイントを奪われてしまいましたが、3回になると反撃に転じます。見事な右でダウンを奪ったデュボアはその回終了間際、ダウンをもう一つ追加。そこでレフィリーは躊躇することなく試合をストップし、ダメージの大きかったレレナを救っています。

レレナのダメージの深刻さから、ストップ自体には問題ありません。ただ、初回が約10秒短く終わったという事はいただけませんね。また、この試合にはWBAのスリーノックダウン制は適応されなかったのでしょうか?今後のWBAの対応に注目が集まります。

WBCヘビー級戦:
王者タイソン フューリー(英)TKO10回2分51秒 挑戦者デリック チソラ(英)

*これまでに2011年と2014年の2度、拳を交えた両選手。どちらの試合もフューリーが圧勝していたため、今回の試合ではどれだけ早くフューリーがチソラを仕留めるかに注目が集まっていました。

試合は予想通りにフューリーのワンサイドマッチに。チソラも持ち前の粘りで試合を長引かせる事には成功しましたが、勝敗の予想を覆すことは出来ず。王者が3度目の防衛に成功すると同時に、熱望する3団体統一王者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)との一戦に向け前進しています。

同時に2つの世界戦が行われたヘビー級。2022年12月7日現在の、最重量級王者たちの顔ぶれは下記のようになります。

WBA(スーパー):オレクサンデル ウシク(ウクライナ/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ダニエル デュボア(英
/1)
WBC:タイソン フューリー(英/3)
IBF:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/1)
WBO:オレクサンデル ウシク(ウクライナ/1)
WBO(暫定):ジョー ジョイス(英/0)
OPBF(東洋太平洋):ジャスティン フニ(豪/1)
WBOアジア太平洋:ウラジスラフ シレンコ(ウクライナ/0)
日本:但馬 ブランドン ミツロ(KWorld3/1)

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