DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

コバレフ、再起+クルーザー級デビューに成功(クルーザー級ほか)

2022年05月25日 05時36分53秒 | 世界ボクシング

今月14日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
クルーザー級戦(10回戦):
セルゲイ コバレフ(露)判定3対0(98-92x2、97-93)ターベル プーレフ(ブルガリア)

*2019年11月に、サウル アルバレス(メキシコ)に敗れて以来のリング登場となったコバレフ。再起にあたり、これまで主戦場としていたライトヘビー級から、一階級上のクルーザー級で再スタートを切ることになりました。

今回コバレフが対戦したプーレフは、世界ヘビー級王座に2度挑戦した経験を持つクブラトの実弟ターベル。兄同様の厳つい表情を持つプーレフは、クルーザー級とヘビー級を股にかけて戦う選手。ライトヘビー級では大柄だったコバレフですが、プーレフと対峙すると一回り小柄に見えました。ロシア人にとり、正に新たな挑戦と言っていいでしょう。

巨人を迎えたコバレフは、左ジャブとそれに続く右ストレートで試合を組み立て行きました。大きな盛り上がりを見せる試合ではありませんでしたが、コバレフが30分間安定したボクシングを披露し判定勝利。2年半ぶりの実戦で白星を飾ると同時に、2階級制覇に向けスタートを切りました。

新たな階級では体格的不利があることは否めませんが、持ち前の技術とこれまでの経験で、同級でもそれなりの活躍は期待できるでしょう。

下記はコバレフが乗り込んできたクルーザー級の、2022年5月25日現在の王者たちの顔ぶれです。

WBA(スーパー):アルセン グラムイリアン(アルメニア/仏/防衛回数2)
WBA(レギュラー):リャド メルウィー(コートジボワール/ベルギー/1)
WBC:イルンガ マカブ(コンゴ/2)
IBF:マイリス ブリエディス(ラトビア/1)
WBO:ローレンス オコリー(英/2)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)

 

先週20日、米国フロリダ州で行われた試合結果です。
ライトヘビー級戦(12回戦):
元王者ジャン パスカル(カナダ)判定3対0(116-111、115-112、114-113)IBF1位孟 繁龙(中国)

*本来なら2020年3月に、IBFとWBCの2つのベルトを保持しているアルツロ ベテルビエフ(露)に挑戦する予定だった孟。しかしその試合はコロナウィルスの影響で中止となり、現在までに再スケジュールの目途も立っていません。そんな孟が今回迎えたのは、これまでに2度ライトヘビー級王座を獲得してきたパスカルです。

戦前の予想では中国人が元王者を下し、世界初挑戦に向け前進すると思われていました。しかしパスカルが9回にダウンを奪うなど、番狂わせの判定で勝利。孟に代わり世界に向け再出発する事になりました。ちなみにパスカルは、WBA王者ドミトリー ビボル(キルギスタン/露)や上記のパルカルと対戦し、どちらの試合も完敗を喫しています。

 

翌20日、英国で行われた試合結果です。
ライトヘビー級戦(12回戦):
ジョシュア ブアッツィ(英)判定3対0(116-112、115-113x2)クレイグ リチャーズ(英)

*英国勢の世界ランカー同士によるライトヘビー級のサバイバル戦。終始、一進一退の攻防が繰り広げられましたが、最後に笑ったのはブアッツィ。全勝記録を16(13KO)に伸ばすと同時に、世界初挑戦に向けまた一歩前進しました。

2022年5月25日現在のライトヘビー級王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。

WBA(唯一):ドミトリー ビボル(キルギスタン/露/防衛回数11)
WBC:アルツロ ベテルビエフ(露/2)
IBF:アルツロ ベテルビエフ(露/5)
WBO:ジョー スミス(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする