DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ロマチェンコ、やはり強し(ライト級)

2021年12月24日 05時27分42秒 | 世界ボクシング

今月11日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦:
ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)判定3対0(119-108x2、117-110)リチャード コミー(ガーナ)

*昨年10月に当時のIBF王者テオフィモ ロペス(米)にまさかの判定負けを喫し、WBAとWBO王座を手放したロマチェンコ。ロペスはそのIBF王座を2019年師走にコミーから奪っていました。もしコミーが2年前にロペスに敗れていなければ、今回行われた「ロマチェンコ対コミー」の一戦は、昨年中に世界王座統一戦として行われていたわけです。

よく言えば元世界王者同士によるサバイバル戦。悪く言えばロペスに敗れた者同士の敗者復活戦。しかしそれでも実力者同士の戦いだっただけに、無冠戦(世界戦以外という意味)にしておくにはもったいないカード、及び試合内容でした。

幸先のスタートを切ったのはコミーでした。強豪ロマチェンコに臆することなく果敢に攻め込み、好打を連発。流石にロマチェンコが戸惑う事はありませんでしたが、熱戦が期待できる内容の3分間を演じてくれました。

しかしやはり実力は上を行ったのはウクライナ人でした。2回終盤にガーナ人をグラつかせると、そこからはワンサイドマッチの主人公を演じていきます。圧倒的なスピードと、独特の間合い、そしてフットワークでコミーを翻弄。コミーも必死にパンチを返すのですが、ロマチェンコはその2倍、3倍のパンチを当てていき、回を追うごとにポイント差は広がっていくのみ。7回にダウンも奪ったロマチェンコは、最後まで手数とスタミナを落とすことなくゴールイン。強豪コミーを大差の判定で破り、ライト級王座奪回に向け大きく前進。

ロマチェンコのターゲットは当然の如く3団体統一王者のジョージ カンボソス(豪)。カンボソスへの挑戦のためなら渡豪も厭わない意向を示しています。

 

現在は無冠ながらも「現役最強のライト級はやはりロマチェンコ」という印象が残った今回の試合。2021年12月24日時点での、ロマチェンコの標的及び、日本関連のライト級王者たちを同級を確認しておきましょう。

WBA(スーパー):ジョージ カンボソス(豪/防衛回数0)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/2)
WBC:デビン ヘイニー(米/4)
IBF:ジョージ カンボソス(豪/0)
WBO:ジョージ カンボソス(豪/0)
OPBF(東洋太平洋):吉野 修一郎(三迫/1)
WBOアジア太平洋:吉野 修一郎(三迫/1)
日本:空位

コメント
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