今月10日、米国・ネブラスカ州で行われた試合結果です。
2団体統一スーパーライト級戦:
WBO/WBC王者テレンス クロフォード TKO8回2分32秒 挑戦者ジョン モリナ(共に米)
*一昨年春に敵地英国に乗り込みWBOライト級王座を獲得したクロフォード。昨年春には一階級上のWBO王者に昇格。今年夏には実力者ビクトル ポストル(ウクライナ)を予想外の大差判定で下しWBC王座を吸収。同時にWBO王座の3度目の防衛に成功しています。
クロフォードに関し、特に特徴的な事は、地元であるアメリカど真ん中に位置するネブラスカ州で定期的に世界戦を行ってることです。ネブラスカ州と言えばボクシング不毛の地。しかしクロフォードは、今回の防衛戦を含めその地元で4度もの世界戦を行ってきました。多分同地ではスーパースター扱いにされているのではないでしょうか。
今回、そのネブラスカ州の英雄に挑戦するのはジョン モリナ(米)。この名前を聞くと、1980年代後半から1990年代前半にかけて、WBOとIBFスーパーフェザー級王座を都合3度獲得したジョン ジョン モリナ(プエルトリコ)を連想してしまいます。しかし両者は国籍を見ても分かるように何ら関係はありません。
モリナ(今回クロフォードに挑戦した)は激戦王として知られています。2014年にはルーカス マッティーセ(亜)、ウンベルト ソト(メキシコ)、エイドリアン ブローナー(米)という名だたる強豪たちと対戦し全敗。しかしどの試合も勝者に大いに迫りました。今年6月に、同じく激戦王として知られるルスラン プロドロニコフ(露)に番狂わせの判定勝利を収め、今回の挑戦権を手に入れました。そういえば、プエルトリコのモリナも中々の好戦的な選手でした。
モリナは2012年9月に、当時のWBCライト級王者アントニオ デマルコ(メキシコ)に挑戦しますが、まさかの初回僅か44秒で敗れています。その後強豪たちとの対戦を経て、今回の2度目の世界挑戦にこぎつけることに成功。しかしモリナのデマルコ戦後の戦績を見返してみると、4勝(3KO)4敗(1KO負け)と散々な戦績です。
苦労人モリナがどこまで安定王者クロフォードに迫れるかに注目が集まったこの試合ですが、モリナは前日計量に失敗するという大失態を演じてしまいました。そんなコンディションで大試合に臨んだモリナが実力者クロフォードに勝てるはずがありません。
試合の方は試合開始から8回にレフィリーが止めるまでに王者のワンサイドマッチ。クロフォードは全勝記録を30(21KO)に伸ばすとともに、さらなる大きなステップへ向け前進しています。以前からマニー パッキャオ(比)とのドリーム・マッチが噂されている米国人。もしその試合が実現する場合、パッキャオがクロフォードのスーパーライト級王座に挑戦するという形で行われてほしいですね。パッキャオはこれまでに、同級ではマイナー団体のIBO王座しか獲得していませんから。
2団体統一スーパーライト級戦:
WBO/WBC王者テレンス クロフォード TKO8回2分32秒 挑戦者ジョン モリナ(共に米)
*一昨年春に敵地英国に乗り込みWBOライト級王座を獲得したクロフォード。昨年春には一階級上のWBO王者に昇格。今年夏には実力者ビクトル ポストル(ウクライナ)を予想外の大差判定で下しWBC王座を吸収。同時にWBO王座の3度目の防衛に成功しています。
クロフォードに関し、特に特徴的な事は、地元であるアメリカど真ん中に位置するネブラスカ州で定期的に世界戦を行ってることです。ネブラスカ州と言えばボクシング不毛の地。しかしクロフォードは、今回の防衛戦を含めその地元で4度もの世界戦を行ってきました。多分同地ではスーパースター扱いにされているのではないでしょうか。
今回、そのネブラスカ州の英雄に挑戦するのはジョン モリナ(米)。この名前を聞くと、1980年代後半から1990年代前半にかけて、WBOとIBFスーパーフェザー級王座を都合3度獲得したジョン ジョン モリナ(プエルトリコ)を連想してしまいます。しかし両者は国籍を見ても分かるように何ら関係はありません。
モリナ(今回クロフォードに挑戦した)は激戦王として知られています。2014年にはルーカス マッティーセ(亜)、ウンベルト ソト(メキシコ)、エイドリアン ブローナー(米)という名だたる強豪たちと対戦し全敗。しかしどの試合も勝者に大いに迫りました。今年6月に、同じく激戦王として知られるルスラン プロドロニコフ(露)に番狂わせの判定勝利を収め、今回の挑戦権を手に入れました。そういえば、プエルトリコのモリナも中々の好戦的な選手でした。
モリナは2012年9月に、当時のWBCライト級王者アントニオ デマルコ(メキシコ)に挑戦しますが、まさかの初回僅か44秒で敗れています。その後強豪たちとの対戦を経て、今回の2度目の世界挑戦にこぎつけることに成功。しかしモリナのデマルコ戦後の戦績を見返してみると、4勝(3KO)4敗(1KO負け)と散々な戦績です。
苦労人モリナがどこまで安定王者クロフォードに迫れるかに注目が集まったこの試合ですが、モリナは前日計量に失敗するという大失態を演じてしまいました。そんなコンディションで大試合に臨んだモリナが実力者クロフォードに勝てるはずがありません。
試合の方は試合開始から8回にレフィリーが止めるまでに王者のワンサイドマッチ。クロフォードは全勝記録を30(21KO)に伸ばすとともに、さらなる大きなステップへ向け前進しています。以前からマニー パッキャオ(比)とのドリーム・マッチが噂されている米国人。もしその試合が実現する場合、パッキャオがクロフォードのスーパーライト級王座に挑戦するという形で行われてほしいですね。パッキャオはこれまでに、同級ではマイナー団体のIBO王座しか獲得していませんから。