キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

沖縄は初夏の感じです

2011年02月18日 | Weblog
沖縄に着いたら22℃もあって、空港でいきなりコートとジャケットを脱いでシャツ一枚になりましたが、それでもじわっと汗が出てきて久し振りに汗臭くなりました。汗臭いのは嫌ですが、生きている感じは大いにしますね。日本は体臭を嫌う傾向が強い国ですが、ワインなども強い香りを好まない傾向にあり、かそけき香りのシャルドネの人気はその辺りに由来する可能性があります。

沖縄は暑さゆえ体臭も強調されますが、熱帯の花などの香りも漂っており、強い匂いに覆われた島だともいえますので、冷涼な地域より香りの強いワインが好まれる傾向があるかもしれません。これは今思いついたことで、根拠があるわけでも、深い思索の結果得られた結論でもありませんが、この線で今日の試飲会をやってみたら上手くいくかもしれません。トロンテスやトロピカルタイプのソーヴィニョンブランなどをお勧めしてみましょうかね。
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青山での試飲会

2011年02月17日 | Weblog
昨日は青山ダイヤモンドホールで試飲会を行ないましたが、いつもより立て込んで少し窮屈な感じでの試飲になった時間帯があり、もう少し広いところでやらないといけないなあと感じました。来場者が250名ほどだったらしいのですが、今後もっと広く案内をしてゆくと、500名くらいの来場者に対応する会場が必要になってきます。

ここ数年最先端のワインを取扱うのをやめて、2年先を見通した穏健なアイテムの品揃えをしているせいか、売り上げも良く、今回の試飲会でも多くの引き合いがあり大変嬉しく思っております。すでに気持ちは夏の試飲会に向かっておりますが、すでにそこで発表するワインは先月末からのフランス出張で仕込んであり、夏に来られる方がどのような反応をされるかを想像しながら会場内を見回しておりました。

青山会場ではチェヴィコのブースで多くの時間を過しましたが、パックワインの受けがいいのは相変わらずでしたが、ロゼットのコンセプトの説明を出来る限り多くの方に詳しくいたしました。ワインを販売する立場にあり日夜悩んでおられる方は、酸とタンニンを極力控えた日本人仕様のこのワインをとても評価してくださいました。欧州かぶれから脱却して、日本のあるべき姿を模索なさっている方が如何に多いかを感じて、実に嬉しく思った一日でした。
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一番人気はソロルーナ

2011年02月16日 | Weblog
名古屋での試飲会も無事に終了し、夜のディナーも好評の内に幕を閉じました。こちとらアルコールが飲めないもんですから、ノンアルコールビールで出されたものを食しましたが、酒が無いと食物に集中するため食物の評価が辛くなることに気が付きました。食物の欠点を酒が随分と補っているんですね。それは味覚の点からも言えそうですが、一番はアルコールの致酔性が原因のようですね。ほろ酔い機嫌でネガティヴな見解というものは出にくいもので、全ての評価点が甘くなるのが人間の生理というものでしょう。

タバコを止めた時にワインの味わいが細かいところまで分かったのにも驚きましたが、アルコールをやめて二週間で食物の味わいが明らかに異なったことも驚きです。人間というものは夫々自分の環境というものが当たり前だと思って、それを前提に物事を評価しておりますが、一度自分のおかれた環境が変わるとその見解も大きく変わるもので、確固たる意見というものは、余り信用できたもんじゃないなと思います。

さて、昨日の試飲会、ディナーを通して一番人気はベッペのソロルーナでした。5,000円もするワインですが取り扱いを希望する方が多かったのは驚きで、6年前にこのワインに出合ったトリノのコンヴェンションのことを思い出しました。1,000本飲んで一番印象に残ったワインがこれで、予約をして半年待って手に入れたことも思い出しました。出合った頃の感激が時とともに薄れるのはワインも恋も同じようです。






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雪の横浜から一夜明けて

2011年02月15日 | Weblog
昨夜珍しく横浜に雪が積もっていました。来日したメーカー、カスターニョのダニエルとマリ・カルメン、カヴァリエールのファブリッツォとダニエルたちと事務所の近所の焼き鳥屋、鳥炎で会食をし、外へ出たら、入ったときは雨だったのがいつの間にか雪にかわり、しかも一面に積もっておりました。横浜に降る春の雪はなかなか風情があり、今日からの試飲会に陰影をもたらしてくれるたのかなと思いました。二週間前までにいた南仏の明るい空もいいですけれど、湿潤な気候がもたらす陰りもそれはまた結構なものです。

今日はこれから名古屋へ向かいます。東急ホテルで午後から試飲会、夜はその近所のイタリアンでディナーパーティーの予定です。医者からアルコールの摂取を止められたものですから、昨夜の鳥炎の焼き鳥も何か味気なく、今夜のイタリアンも何時もとは一味違った味わいになるのかもしれません。アルコールを飲まれない方が、どのように料理を味わっておられるのかを今まで考えても見ませんでしたが、今回の試飲会ツアーではキリンノンアルコールビアを頼りにその心を探ってみたいと思っております。


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試飲会ウイーク

2011年02月14日 | Weblog
体調が不完全のまま試飲会ウイークに突入してしまいました。昨日のランチも朝から目が回って歩く事ができずパスしてしまいましたが、メーカーの皆さん無事横浜に到着していて、うちのスタッフと元気に会食したらしいので一安心です。この後、事務所に各メーカーが時間差でやって来て商談と、この一週間の予定についてオリエンテーションを行います。ピエモンテから来たペスカイヤのベッペは、既にうちのスタッフと京都へ販促に出かけております。せっかくの京都なのに見物の時間が無いのが申し訳ないですが、イタリアンの多い京都で沢山ワインを売ってくれるとありがたいです。

事務所へは、スペインのカスターニョのダニエルとマリア・カルメンが朝一でやってくるはずで、商談の後は二手に分かれて販促に向かいます。その次にはローマから来たカヴァリエーリのファブリッチオとダニエルのスキンヘッドコンビがやってきます。この二人は初来日なので全てがものめずらしくきょろきょろしていると思いますが、是非とも良い印象を母国へ持ち帰ってもらいたいですね。

二週間かけて崩した体調は二週間かけないと治らないのかもしれませんが、どうにか今週末の沖縄までには復調したいものです。
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目が回る

2011年02月13日 | Weblog
古来から“目が回るような忙しさ”という言葉がありますが、人生初めて目が回りました。今朝3時におきて読書をしようといたしましたら、横になっているにもかかわらず目が回りだし、天井や本棚がくるくると回り、実にいやな気分になりそのまま夜まで横になっておりました。同様の経験があった弟の説のよれば、疲れと風邪が重なったためとのことですが、掴み所のない病のため実に心もとないもので、一体俺はどうなっちゃんだろうかと大変不安でした。

トイレなどへ行くのに歩いてみると、よたよたとしてまっすぐ思ったコースで歩けません。一週間ほど静養すれば治るとの事ですが、その時間が無いので困っております。


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明日メーカーがやってきます

2011年02月12日 | Weblog
連休二日目ですが、相変わらず湘南の天気ははっきりいたしません。体調のほうもはっきりとせず、時差が取れたかなと思っていたら、昨夜は11時に寝て今朝3時前には起きてしまいました。いよいよ明日から試飲会のためにメーカーがやってきますので、また向こう二週間休みがなく、今日はじっくりと休んでおきたいところなんですがね。

明日はスペインのカスターニョからダニエルとマリア・カルメン、イタリアはピエモンテのぺスカイやからべっぺ、同じくローマ近郊からカヴァリエーリのファブリッツォとその甥の5名が来日し、横浜に草鞋を脱ぐわけです。皆さんばらばらに来るので会社の近くのイタリアン、テンダロッサでテーブルを11:30~14:00の間とって置き、三々五々集まれるようにしてあります。成田到着便も7:30~11:00頃と幅があり、しかもフライトは遅れたり早まったり、空港でもたもたするやつもいればはしっこいやつもいるので、横浜到着時間はまったく読みきれません。

この予約した二時間半の間に顔を見れればそれでいいし、見られなければ月曜日の朝会社に来るように言ってありますので、少なくとも明日の昼から24時間以内には存在が確認できる仕組みになっております。まあそれ以上のことは治安いたって穏健な国、しかも横浜というのんびりした都市での滞在ですから、各人の責任において対処していただくことになります。

15日名古屋、16日東京、18日那覇の三都市で皆さんにお目にかかるのを楽しみにしております。


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春の雪

2011年02月11日 | Weblog
今朝の湘南は春の雪が降っております。子供のころからこの辺りは春にならないと雪が降らず、しかもどか雪となって積もることが偶にありました。最後に積もって雪達磨を作ったのが長男が小学生の頃でしたから、もう10年以上前になるのでしょうか。積雪となれば不慣れなこの地方は完全に交通が麻痺し、不便この上ないのですが、それでも偶にしかないことですから、結構な大人でも雪を待っている気持ちがどこかにあります。このまま積もって雪合戦でもできたらいいななどと思って窓の外を眺めております。

いつものように早くに眠りにつき、時差の影響で零時頃には起きてそれっきりが続いていたのですが、昨夜は11時半に一度目がさめたものの、再び眠ることが適い、今朝6時前まで久方振りに長期睡眠がとれほっとしております。この調子でよく眠り、蓄積疲労が回復してほしいものです。おかげで眠れぬ夜のために買い揃えた本が読めず、そちらはそちらで少し残念です。

ちなみに眠られない夜のために小田原三省堂で買い求めた本は、団鬼六「不貞の季節」小池重明を書いたものがずば抜けておりますが、SM耽美小説も雪の中で読むには乙なものかと存じます。高峰秀子「おいしい人間」高峰ものこれで最後としたいと思っております。畑正憲「むつごろうの地球を食べる」最近お見かけいたしませんがまだお元気なんでしょうか、麻雀もの以外では始めて手にする本です。「作家の口福」最近この手の食に関するアンソロジーのようなものが結構出ております。読んだこととない若い作家がずいぶん編まれているので、食べず嫌いを反省して読んでみる事にいたしました。好みの作家3冊新しいもの1冊といったところに、多少なりとも融通性の欠片を見ることができますね。


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零戦

2011年02月10日 | Weblog
読売新聞を読んでおりましたら、「永遠の0」が2009年に文庫化されて18版を重ね80万冊の売れ行きになっているとの記事に遭遇し、行動に主体性が無いものですから直ぐに小田原三省堂で買い求めて読んでみました。現在ちょうど半分くらいを読み終わりましたが、今から15年前に熱中した坂井三郎さんの「大空のサムライ」に出てくる零戦搭乗員が出てきたりで懐かしく読み進めております。

当時は坂井さんの著書を手始めに、光人社文庫にある航空戦に関すると思われるものから読み始め、最後は潜水艦の交通遮断作戦に大いに興味を引かれ、日本は潜水艦を本来の用途に最後まで使い続ける事が出来なかったのですが、米国は堅実に交通遮断作戦に使い随分な輸送船が沈められ甚大な打撃を受けました。喪失した輸送船の総トン数は戦闘によリ喪失した戦艦の総トン数をはるかに越えていて、戦争は派手な戦闘に目が行きやすいのですが、こういった地味なところに勝敗を決する大きな要因があることを知り、兵站の重要性を仕事にも大いに生かしたわけです。

あの時は戦記物の季節が5年ほど続き、500冊ほどを読んだでしょうか、おかげさまでラバウルの状況にも詳しくなり、零戦搭乗員も友人のようになりその戦歴も分かるようになっておりました。今回「永遠の0」を読んで優れているなあと思ったのは、80万分も売れているのですから、面白いことは請け合いですが、この一冊で今では分かりにくい当時の色々な事が本文中で説明されていて、太平洋戦争が参考書無しで俯瞰できることなんです。これを読んで、後ろに載っている参考書を読み始める読者もいらっしゃるようで、読者数を考えたら凄いことだなと思います。どうりでここ数年「大空のサムライ」が平台で目に付いたわけです。

ちなみにこの小説の題名になっている「0」は、三菱零式(レイシキ)艦上戦闘機[三菱が設計製造した、皇紀2600年『1940年』海軍に正式採用された、航空母艦から発着する戦闘機]のことで、米軍がその性能を恐れて「ゼロ」あるいは「ゼロファイター」と呼んでいたためか、戦後日本でもゼロ戦と呼ばれるようになったようです。搭乗員はレイセンと呼称していたように記憶しています。



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印象に残ったワイン

2011年02月09日 | Weblog
この三日ばかり病に臥せっておりますが、熱にうなされて出てくるのがワインでして、職業柄仕方ないのかもしれませんが、どうも気持ちのいいものではありません。二週間フランスでワイン漬けに遭った後でこれですから、本当にやんなっちゃいます。

しかし、二週間のフランス出張を振り返り、この熱と幻覚に魘されている段階でまだ強く印象に残っているワインというのはきっと大したもので、そういったワインは取り扱いを考慮すべきだなあと思います。思えば印象に残ったワインの作り手は若く30代の方がほとんどで、ちょっと爽やかな気分になります。南仏のワインの問題点は気候が良いためブドウが完熟し、濃厚なワインになってしまうことで、軽いワインを探すことになります。一般的には安いワインの中にエレガントで日本人に向いたものがありますが、今の30代の造り手は、消費者が求めているワインがフルーティーでエレガント、直ぐに飲めるものであることを知っていますから、小憎らしいばかりにこちらの嗜好を衝いてきます。

熱と幻覚でワインを考えたくもない状況で、まだ爽やかさを感じるとすればそれは本物だということです。熱が下がったらすぐにオーダーシートを切らないといけません。しかし今年のインフルエンザはしつこいですぞ、心して対してください。



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