読売新聞を読んでおりましたら、「永遠の0」が2009年に文庫化されて18版を重ね80万冊の売れ行きになっているとの記事に遭遇し、行動に主体性が無いものですから直ぐに小田原三省堂で買い求めて読んでみました。現在ちょうど半分くらいを読み終わりましたが、今から15年前に熱中した坂井三郎さんの「大空のサムライ」に出てくる零戦搭乗員が出てきたりで懐かしく読み進めております。
当時は坂井さんの著書を手始めに、光人社文庫にある航空戦に関すると思われるものから読み始め、最後は潜水艦の交通遮断作戦に大いに興味を引かれ、日本は潜水艦を本来の用途に最後まで使い続ける事が出来なかったのですが、米国は堅実に交通遮断作戦に使い随分な輸送船が沈められ甚大な打撃を受けました。喪失した輸送船の総トン数は戦闘によリ喪失した戦艦の総トン数をはるかに越えていて、戦争は派手な戦闘に目が行きやすいのですが、こういった地味なところに勝敗を決する大きな要因があることを知り、兵站の重要性を仕事にも大いに生かしたわけです。
あの時は戦記物の季節が5年ほど続き、500冊ほどを読んだでしょうか、おかげさまでラバウルの状況にも詳しくなり、零戦搭乗員も友人のようになりその戦歴も分かるようになっておりました。今回「永遠の0」を読んで優れているなあと思ったのは、80万分も売れているのですから、面白いことは請け合いですが、この一冊で今では分かりにくい当時の色々な事が本文中で説明されていて、太平洋戦争が参考書無しで俯瞰できることなんです。これを読んで、後ろに載っている参考書を読み始める読者もいらっしゃるようで、読者数を考えたら凄いことだなと思います。どうりでここ数年「大空のサムライ」が平台で目に付いたわけです。
ちなみにこの小説の題名になっている「0」は、三菱零式(レイシキ)艦上戦闘機[三菱が設計製造した、皇紀2600年『1940年』海軍に正式採用された、航空母艦から発着する戦闘機]のことで、米軍がその性能を恐れて「ゼロ」あるいは「ゼロファイター」と呼んでいたためか、戦後日本でもゼロ戦と呼ばれるようになったようです。搭乗員はレイセンと呼称していたように記憶しています。
当時は坂井さんの著書を手始めに、光人社文庫にある航空戦に関すると思われるものから読み始め、最後は潜水艦の交通遮断作戦に大いに興味を引かれ、日本は潜水艦を本来の用途に最後まで使い続ける事が出来なかったのですが、米国は堅実に交通遮断作戦に使い随分な輸送船が沈められ甚大な打撃を受けました。喪失した輸送船の総トン数は戦闘によリ喪失した戦艦の総トン数をはるかに越えていて、戦争は派手な戦闘に目が行きやすいのですが、こういった地味なところに勝敗を決する大きな要因があることを知り、兵站の重要性を仕事にも大いに生かしたわけです。
あの時は戦記物の季節が5年ほど続き、500冊ほどを読んだでしょうか、おかげさまでラバウルの状況にも詳しくなり、零戦搭乗員も友人のようになりその戦歴も分かるようになっておりました。今回「永遠の0」を読んで優れているなあと思ったのは、80万分も売れているのですから、面白いことは請け合いですが、この一冊で今では分かりにくい当時の色々な事が本文中で説明されていて、太平洋戦争が参考書無しで俯瞰できることなんです。これを読んで、後ろに載っている参考書を読み始める読者もいらっしゃるようで、読者数を考えたら凄いことだなと思います。どうりでここ数年「大空のサムライ」が平台で目に付いたわけです。
ちなみにこの小説の題名になっている「0」は、三菱零式(レイシキ)艦上戦闘機[三菱が設計製造した、皇紀2600年『1940年』海軍に正式採用された、航空母艦から発着する戦闘機]のことで、米軍がその性能を恐れて「ゼロ」あるいは「ゼロファイター」と呼んでいたためか、戦後日本でもゼロ戦と呼ばれるようになったようです。搭乗員はレイセンと呼称していたように記憶しています。