頼んでおいた「映画をたずねて 井上ひさし」がやっと昨日着いた。
先週の金曜日に郵便で出したとの連絡が来ていたが、この古書店は随分遠いところだったのかもしれない。
2006年発売の本としては、小口の状態が余り良くなかったが、古書を探しても多くのチョイスが無く、この古書店のものが一番よかったので、3種類の目のサンドペーパーで小口を整えた。
古本を買って来て、汚れを取ったり本の癖を直したりするのも書痴にとっての愉しみなので、周りからは書痴無しとみられる。
映画は子供のころからあまり観なかった。
昔、僕の町にも映画館があり、母と一緒にラブロマンスのようなのを見た記憶があり、その後は怪獣映画を数本観た程度だった。
中学高校の頃に映画好きは、恋人と一緒に観るものだが、高校か大学時代に幼馴染の女の子が券を持っていて、一緒に「幸せの黄色いハンカチーフ」を観たような気がするが、それ以外は稲毛銀映でピンク映画の3本建てを観ていただけだった。
ハワイ駐在をしていた時にはダウンタウンで、当時日本では観ることが出来なかったのでポルノを観たが、もっと真剣に観ていれば英語が喋れるようになったのになと、その中途半端さを惜しむ。
ピンク映画やポルノから一般の映画の面白さに開眼したのは、井上ひさしと川本三郎のエッセイによるところが多く、観たことのない映画評を熱心に読んで飽きなかったのだから呆れる。
これって、読んだことの無い本の書評が面白いのに似てるのかもしれない。
丸谷才一に拠れば、書評と云うのは対象の本が読みたいと思うように書いていなければ駄目だとのことだが、映画評も同じで、ぜひ観てみたいと思ったが、そう簡単に観られるものでもなかった。
映画そのものに当たるようになったのは、8年前に会社を辞めて家にいるようになってからで、映画館は苦手なので、もっぱらBSのプレミアムシネマを観た。
この本を頼んだ1種間前は、イクラも元気で、本が来たら直ぐにでも読みたかったが、本の手入れはしたもののイクラの元気がないので読む気にならない。
起きて来た妻に訊いたら、昨夜チュールをやってないと云うので、朝3つしか食べてないと云ったら、8畳に様子を見に行った。
頼りなく歩いていたが、姿を見ると奥へ隠れてしまったとのことだった。
妻と次男と僕で様子を見に行ったら、妻が持ったチュールに興味を示し、4つ妻の手から食べた。
こんなことに一喜一憂しているから、本当に疲れる。
中学3年の夏に盲腸炎になり、近所の診療所で手術を受けたが、術後乳酸飲料のようなものしか欲しくなかったが、消化器系にダメージがあると猫も同じなのかななんて考えてる。