キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

横浜慕情

2019年04月17日 | Weblog
夕方大磯方面へ散歩に出かけた。
随分と日が長くなり、4時に出かけて5時に帰ったがまだ日が差していて歩くには暑いくらいだった。
早めに風呂に入り、庭を眺めながらのんびりと日が暮れてゆくのを見守った。

晩飯は、鮪の刺身、伽羅蕗、厚揚げの山椒焼き、ブロッコリー、根菜類のから揚げソース掛け、胡瓜の糠漬け、竹輪などで、やっぱり酒に手が伸びて、「仁多米」「開運」「自然郷」を冷で順番に呑んだ。
落花生を肴にティーチャーズ、シャトーボーロンXOを飲み、いい気分になったところで母の居間に移り、プレシネ「CHAGELING」を観る、これは見応えがあって面白かった。

ロサンジェルス市警の腐敗を描くものだが、権力が批判システムを失って独走した時の恐怖社会を描いている。
クイントイースドウッドはこれがテーマなのだろうか。

朝、上大岡で仕事の打ち合わせがあり出掛けた。
昼前に要件が済み、関内へ出て、登良屋て天麩羅を食べた。
2年以上ご無沙汰したのに皆さん覚えていてくれ温かく迎えられた。
老舗ってのはこれだから堪らない、嬉しいんだよオジサンは。
揚げの職人が変わって初めて食べたが、揚げ過ぎだったかな、残念ながら僕の好みの具合では無かった。
美濃屋で久し振りに和菓子を買った。
試食の草団子を勧められたが、高いがはっきりと美味かった。
売れる価格に合わせるってのは品質を失う、でも最終的に利益は価格と品質のどちらに傾くのだろう。
商いは難しいもんだ。

TJLを聴いた。
福島、小沢、楠の何時ものトリオ、小沢さんのベースが変わったのかなあ、今までより音が大きくなり魅力的な感じがした。
娘の評によると日本人のヴォーカルは難しい。
だが、楽器プレイヤーは圧倒的に男なんだけど、ヴォーカルは圧倒的に女が多く、色々なタイプの人がいるんだけどね。


伊勢佐木町BO前で3時に待ち合わせることにして、自由行動、BOを何時も下からなんだけど初めて5階から見て回った。
5階では栗原ひろみの料理本2冊を買ったが、各10冊位ずつくらいあり、随分売れた本なんだなと感心した。
初版が1990年代前半で、置いてある本の多くは2000年代に増刷されたもので、ロングセラーであったことが分かる。
中にある栗原さんの写真が若くてぴちぴちでびっくりしたが、30年も前から人気だったんだなと、世の中の流れにずいぶん遅れていることを改めて自覚した。
4階で、マイクモラスキー「戦後日本のジャズ文化 映画・文学・アングラ」晶文社 2005年初版 2006年5刷を買った。
この人の居酒屋本を3年前に読んで感心したが、この本を少し読んでみると論文になっているのだが、格調のある魅力的な文章で、アメリカ人研究者の精密な資料読破と分析に舌を巻く。
どうしてこういった優れたものが書けるのか、その理由をきちんと分析して学ばないと、日本人研究者の欠陥が分からないままだ。
指導教官が満足するものを書けばいいってことなら、この閉塞状況が打破できないだろう。
もっと精密で、開かれた、ヴィヴィットな論考が出ないと駄目だよ。

客先に行き、仕事の話少々と昔話を大いにした。
食事に誘われ酒を呑みながらさらに昔話に花が咲き、気が付くと地酒を5勺ずつだが8種類ほど呑んでいた。
いい横浜の宵だった。
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