キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

秋晴れの大磯

2018年10月27日 | Weblog
朝からいい天気になった。
今日は大磯で陶器市があり、一昨年買った丸工房のぐい吞みが使うほどに良くなってきたので、また幾つか買い求めたいと思い出かけた。
いいものは早く行って押さえないと無くなってしまうので、下の息子と娘も行きたいというので3人で開店に合わせて大磯に10時少し前に降り立った。
丸工房の出店場所は一昨年と同じなので、そこへ直行した。

前に買ったぐい吞みは、電気釜で焼いたのと穴窯で焼いたもので、2年使っているうちに電気釜の物は飽きて、穴窯のものばかり使うようになった。
今回、陶芸家の方にその旨伝え、30個ほどあった穴窯のぐい吞みを眺め、大きさ、色合い、持った感触など、これしかないなあというものが一発で見つけられたので、迷うことなく購入した。
お代は2,500円で、会計をやっている奥さんのところに持って行ったら、このぐい吞みを買われた方には、おまけがあると、電気釜で焼いたぐい吞みから一つ選んでくださいと言われ、松の葉を釉薬に使った杯型のものをいただいた。
娘はここで皿を1枚買った。

家に帰って来てから、さっそくお茶を淹れて呑み、夜は酒を飲んでみたが、手にしっとりと包み込まれ酒と器と僕が一体になったような喜びを感じた。
こういった酒器に巡り合うことは滅多にないことなので、つい羽目を外して呑みすぎた。

娘はさらに、鴫立庵の隣のギャラリーで愛甲で焼いているという作家の丼と角平皿2枚を購入したが、10,000円でおつりが来ていたようなので、なかなかいいセンスじゃないかと思った。
武蔵美を出てチェンマイ大学の大学院でテキスタイルをやっていたので、美的センスの点で親を見下しているところがあり癪に障るが、大したもんだなあと思うこともある、まあ時々だけど。
この作家のものはどれも面白く、価格も普段使いの価格を外れておらず、オバサン連中が買い求めていたが、こういった器に料理を盛って毎日食べていれば感性も磨かれると思う。
普段使いの物は絶対に好みに合ったいいものを選ぶべきだ。

メイン会場と言う「ほっこり」の二階に行ったが、陶器は好みのスタイルではなかったものの、「パン蔵」の展示場へ行くと粗品をくれるというので行ってみた。
ちなみに、「パン蔵」は駅前にあったのが、少し下った裏通りの奥まったところへ移転している。
朝方オーナーに会ったら、もう年だからのんびりやりたいので裏に引っ込んだと言っていたが、その気持ち分かるねえ。
まあ、そんなわけで「パン蔵」に行ってみたら、井上の蒲鉾が入った揚げパンをくれ、さっそく食べてみたがアツアツで美味かった。


パン蔵を出たところで息子が、海岸にある倶楽部へ行くというので別れて、娘と二人5軒ほど展示場を回り、12時近くになったのでリーさんのところでカンパーニュを買って帰ることにしたが、大行列で予定の12:12の電車には乗れず、12:24になってしまった。
先週の港での出店もすぐに完売していたが、相変わらずの人気だ。

妻が鶏ガラと野菜でスープを取って、叉焼麺を作り我々の帰りを待っているので、12時半に帰ると言っておいた帰宅が遅れてチョット焦った。
お昼はその叉焼麺を食べたが、醤油の量を多くしたので汁が辛くなり失敗した。
毎週1回は叉焼麺を喰わされるので完全に飽きているが、妻の叉焼の品質向上の熱意が失われておらず、次の肉塊も砂糖と蜂蜜に漬けられて冷蔵庫に眠っていた。
最近では最初に糖分を肉に入れ、その後醤油、大蒜、生姜、紹興酒、葱などのたれに付け込んでいる。


食後、プレシネ「めぐり逢い」1957年米映画を妻と娘と台所で観ていたが、珈琲を淹れてくれと頼んで母の居間へ移動したが珈琲は来なかった。
後で聞くと、二人で最後まで観ていて、ラストでは涙を流していたようだ。
僕は途中眠ってしまい、7月1日の約束の逢瀬のところを観のがしたが、最後の場面でケ―リー・グラントがデボラ・カーの部屋を訪れ、自分が描いた絵が奥の部屋に飾られているのを観て、感極まるところで思わず落涙してしまった。
一緒に観ていなくて良かったが、僕も最愛の人と別れる前に逢っていたら、結ばれていただろうなあとケーリー・グラントの勇気が無かったことをつくづく悔やんだ。

「魔界転生」上巻が読み終わり、下巻に行く前に西部邁の「歴史の復権」に少し目を通した。
下の息子が大磯から帰ってきており、早めに散歩に出ようと3時過ぎに北へ向かって散歩に出た。
折角ぐい吞みを買ったから酒を買って帰ることにして、何時もと違う売り場の酒を観たくて、イオン迄足を延ばし、息子が妻に呑ませたいからと富士吉田の酒を買った。

家に帰ると妻がハンバーグの煮込みを作っていたので、今夜は酒を呑むからと言って、湯豆腐、鰯のなめろう、ひじきの煮物などを出してもらった。
穴窯のぐい吞みを僕が、電気釜のを妻が使い酒を呑んだ。
しかし、妻が本気で呑んだので4合瓶は一瞬で終わってしまった。
テキーラをカボスとソーダで割って飲み、妻は梅酒をソーダ割で飲んでいたが、9時過ぎに忽然と「侘助」の大山地鶏炒飯が喰いたいと叫び出し、「新日本風土記」を最後まで観たかったので、娘に電話して連れて行ってくれないかと頼んだが、こんな遅くに誰もそんなもの喰いたくないと拒否され、まあ当然なのだが、しょうがねえなあ、卵焼き作ってくれたら10時に連れてってやると交換条件を出し、10時まで飲んでから出かけた。

大山地鶏炒飯をたのみ、二人で「神亀」の燗を畳鰯を肴で呑み、妻が炒飯を喰っている間は、ラフロイグをちびりちびりクリームチーズを肴に飲んだ。

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