キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

涎も出たけど涙も出た

2024年10月11日 | Weblog
「つげ義春が語る 旅と隠遁」を半分近く読んで、この本が半世紀の間のインタヴューと対談を纏めた本であることが、ぼんやりした僕にも分かって来た。

もう読んでいて涎が出るというのか、1960年代から宿場や街道を訪ね、温泉宿に泊まっているのだが、当時から観光地ではなく鄙びたところを目指していたから、今ではもう見ることが出来ない藁ぶき屋根の集落や古びた温泉を経験していてね。
当時から宮本常一の書いたものを参考にして出かけていたらしく、宮本常一の著作を読んでいても涎が出て来るけど、要はその頃までは未だ山間部には江戸時代の集落や生活が残っていて、それに間に合ったったわけで、兎に角羨ましい。

つげは一時中古のカメラを集めて直していたらしく、それを商売にしてもいいと思ったが、新しいカメラは修理が出来ないようになってしまい、将来が無いことを悟り諦めた。
日本のカメラはアメリカに輸出するので、レンズがアメリカ人好みで詰まらない、ライカのような味わいが無かったと云ってるから、かなり深みに嵌っていたようだ。
ところどころに、そのライカで撮ったと思われる麦わら屋根の宿場や温泉の写真があり、それを見ているだけで懐かしく、涎も出たけど涙も出た。

平塚図書館のつげ義春の蔵書から、写真や漫画が多く掲載されていと思われる本をカンで選んで予約した。
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鮭ご飯と津軽三味線

2024年10月11日 | Weblog
昼は妻が誰かのレシピを見て鮭の炊き込みご飯を作った。
最近のレシピは質の低いのがほとんどだから、出来上がった料理は不味いものが多い。
これなんか情報の氾濫の弊害なんだよね。
鮭以外に蓮根と生姜が入っていたが、生姜は後からの方が良かった。
蓮根の歯触りは合ってなかったしね、要は大したレシピじゃ無かった。
べったら漬と山葵の茎の酢漬と浅蜊の汁で食べた。
酷く不味いわけじゃないけど、これなら自分で考えて作ったほうが美味いんしゃないかな。
食後は無花果と美濃屋の煎餅をいただいた。

プレシネは娼婦のクラウディア・カルディナーレが西部の男の後妻にやって来るが、家族皆殺しにされていて、ダンナがやりかけていた鉄道の駅の建設を引き継いでやる物語。
前に観ていて、あまり面白くなかったが、CCに惹かれて観てしまった。
ヘンリー・フォンダやチャールス・ブロンソンが出ている。

4時過ぎに二宮の図書館へCDの引き取りに行き、果樹公園で運動をした。
家に帰って借りてきた津軽三味線のCDを聴いた。
時々、津軽三味線を聴きたくなるが、青森の取引先が料理屋でパーティーをやり、その折に生で聴いたのがやはり良かった。

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待ちに待った秋の好天気

2024年10月11日 | Weblog
秋晴れの実にいい天気だ、気温も真っ当な秋の温度になっていて過ごしやすい。
気分良く、短パン長袖サンダル履きで自転車を漕いで「磯っ子」へ出かけ、茄子2袋、胡瓜、甘唐辛子、アザミを買った。
帰りに向かいの大磯図書館国府分館へCDを返し、川崎長太郎「歩いた路」河出書房新社1981年を借りて来た。
著者晩年のエッセイで、この後小説が2冊出たのみだ。
昨日から読んでいるつげ義春が、川崎長太郎について言及していたが、この本は3日前に頼んでおいたので偶然なのだが、長太郎について調べたら70年代の抹香町モノによるブームはつげ義春が若い世代に案内したことにも拠るらしい。
全く知らなかった。
読みたい本を一気に借りたり買ったりしたので、どれから手を付けようか迷っているが、先ずは借りたものから読んでいくことになるだろう。

折角の秋の好天気、室内で本を読んでいる場合じゃないともいえるが、確かに若い時なら家になんて居られなかった。
年は取りたくないもんですな。
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つげ義春を読み始めて

2024年10月11日 | Weblog
今朝は6時に起きた。
二日酔いのところを平塚からイナリヤトまで歩いたのですっかり疲れて、夜、居眠りをしながら音楽を聴き、23時にはベッドに入って、それきりだった。
体力を消耗すればジジイになってもたっぷりと寝られるんだなあと思った。
要はジジイだからと遠慮して運動するのが良くない、やるなら目一杯やるのが少なくとも睡眠にはいい。
だが、そんな事をしたら身体の各所が故障するだろうなあ。
散歩をしていると、時々若い頃のようにスタートダッシュをして突っ走ってみたい衝動に駆られる。

昨夜から「つげ義春が語る 旅と隠遁」を読んでいるが、彼の漫画を見かけることがあり作風は何となく分かっていたが、集中して読んだことが無い。
エッセイも文庫本で何か1冊持っていたような気がするが定かではなく、今回は初めてのつげ体験である。
人気の作家だけに最初からいきなり面白いが、その面白さと云うのが向上心のような積極的な感じが無いところにあり、思索を全くせず、何時もサボって空想をしている時間が多いことに拠る。

好きな作家は島尾敏雄、川崎長太郎、宇野浩二で、川崎長太郎というマイナーな作家の、ぬけぬけとしているところがいいと書いている。
川崎長太郎は小田原高校の先輩で、海岸の漁の道具を入れる小屋に畳2枚を敷き、蠟燭の明かりで生活していて、そこで小説を書いていた変な人だ。
家の近くの青線地帯の抹香町の娼婦を題材にした小説が多く、飯を近所の料理屋で喰っていたが、何時もチラシを喰っていたので、「チラさん」とお運びの女たちに蔑称されていた。
昔は盛り切りの丼物は貧乏人の食い物で、体裁を考えて丼をお重にして上品ぶっても盛り切りには変わらず、上等なもんじゃなかった。
それでも小田原の芸者を小津安二郎と張り合って勝ち取ったから、女にもてるところもあったのだろう。
還暦を過ぎてから若いファンに惚れられて結婚をし鴨宮に住んだ。

まあ、川崎長太郎を好むという事だから僕の感性と似ているところがあるわけで、初めてではあるが、きっと面白く最後まで読むだろう。




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アシュケナージを聴いた

2024年10月11日 | Weblog
家に帰ると6時に近く、飯の用意が出来ていたので、次男と一緒に食べた。
妻は昼の喰い過ぎで喰えないとのことで居間に下がってTVを観た。

サゴシの刺身、おでん、根菜類煮、大根のべったら漬け、とろろ昆布汁。
サゴシはやはり女節が美味かった。
おでんが思いのほか美味くて、やはり季節の所為だなと思う。
べったら漬けは既製品だけどメリハリが効いて美味かった。

食後はアシュケナージの「平均律クラヴィーア曲集」を聴いていたが、これCD3枚に収まっていて、他の人のは4枚なのでテンポが速いのかな。
CDは80分だから2時間で4巻までの演奏を収めているわけだ。
CD80分は、グラムフォンだったと思うが、ドイツのメーカーが容量をどのようにするか決めるときに、カラヤンに相談して「運命」が入るからと80分に決めた。
BGMで聴くときには80分は短い120分は欲しいところだ、もっとも今はデータで持っているから何時間でも何日でも途切れなく聴くことが出来るけどね。
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