キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

深夜のフィーニュ

2018年05月11日 | Weblog
朝は6時前に起きてブログを書き、7時半に起き出し何時もの段取りで風呂に入り、朝飯を喰った。
油揚げと葱の味噌汁がやけに美味かったが、出汁のアクをしっかり取ったからか、鮭、納豆、焼売を食べた。

JA湘南まで野菜の買い出しに自転車を走らせ、絹さや、空豆、胡瓜を買った。
5月は豆の季節だが、地元の路地栽培の豆類が出てきて嬉しい。
豆好きだった色川武大の熱中ぶりを思い出すなあ、この時期出る群馬産のグリーンピースも味わいに強さがあって美味いが、それで炊いた豆ご飯は絶品だ。

午前中は長部日出雄「20世紀を見抜いた男」マックスヴェバー物語を読んだが、平成16年に文庫化されている。
若い頃は津軽を書き、酒乱で有名で、こういった評伝を書くタイプじゃなかったのに、へぇーっと思った記憶があるが、古本で買ったのかなあ。
あとがきを読むと若い頃からマックスヴェバーに興味を持っていたが、酒と映画で躓き遠回りをしたらしい。

昼は妻が昨日からハヤシライスを作ると騒いでいて、朝イチ、人気レシピー、三国清と3種のレシピーを印刷して渡した。
赤ワインがないと出来ないと騒ぐので秘蔵のコート・デュ・ローヌ赤を開けた。
出来上がったハヤシライスは結構なお味で、くどくなくて美味かった。
多分牛肉の質が一番大切なんじゃないかな。
食後に柏餅とアールグレーをいただく。

プレシネは「泥棒成金」1955年米映画で、ケリー・グラントとグレース・ケリーのラブロマンスと宝石泥棒の事件が絡むお話で、リビエラで二人は出会った。
昔風の美男美女って感じだが、美人は時を越えていてグレース・ケリーは実に綺麗だった。
オレゴンのじゃじゃ馬娘の役柄だったが、すごく積極的だったな。
美人に惚れられたことないけど、いい気分なんだろうねえ。

「20世紀を見抜いた男」を読む。
ドイツの小説をあまり読んでないので、19世紀のドイツの大学の雰囲気を知らないが、長部に拠ればモラトリアムのレジャーランドだったようだ。
僕は高校大学とレジャーランドで過ごしてしまった事を大いに悔いているが、ドイツでは全寮制のギムナジウムで叩き込まれているから、基本的な素養があって、開放的な大学で人格調和が出来あがり、社会に出て行ったようだ。

4時過ぎに散歩をしながら上の息子が入院している月京の東海大学大磯病院に見舞いに行く、途中幼馴染みの美人姉妹に会ったが、散歩の帰りに偶然姉妹のお母さんに会い話を聞いたら、二人とも還暦を過ぎていて、まあ姉さんは僕より上だからそうだろうけど、妹もそうだと聞いて何だか参ったね。

1時間以上歩いたが、風呂で汗を流し気分爽快だった。
昼のハヤシライスに豆をいれて料理に使ったコート・デュ・ローヌ赤を飲み、コロッケが揚がってきては冷えたカバのロゼを呑んだ。
この取り合わせ、中々よかった。
これ以外に、ブロッコリー、空豆、冷奴、エシャレットがあり、9時時まで野球を観ながらゆっくり飲んで食べた。
しかし、試合終了前に突然TV中継が終わった、こんな無粋なことがことあるんだ。

最後にマンハッタンを作り、母の居間に行きザッピングをしながら浅草の番組などを観た。
浅草はカネなんてつまんねえことを考えるなっていう、オジサンとオバサンがまだ辛うじて生息しているところだね。

10時前に横になって寝ようとしたら娘の電話に気が付き、コロッケとワインがあると誘ったが出なかったんだと言ったら、これから行くと、ペペロンチーノを持って二人でやって来た。
妻に任せようと思っていたが起こされ、ワインはもうたくさんなのでフィーニュ・ド・ブルゴーニュを飲んだ。
フィーニュ・ド・ボルドー、アルマニャックを飲んで、零時半に寝た。
お陰で今朝は二日酔いで頭が痛い。
コメント
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