キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

梅雨の走り

2018年05月30日 | Weblog
茅ヶ崎ナイトクルーズをやったわりには体調がよく、七輪パーティの後のような不快さはない。
ひとつには店を呑み歩いているのでそれが程よい運動になっているのかも知れない、また友人に付き合って折々にビールを飲んだのも良かったのだろう。
家に帰ってから寿司、アイスクリーム、柿の種と食べただけで飲まなかったのも良かった。
最近二日酔いが酷いので、とにかく呑みすぎないようにしないといけない。
翌日が丸一日無駄になるし、何となく寿命が縮まっているような気もするんだなあ。

今朝は6時に目が覚めてblogを書いてアップして、7時半に起きて戸を開けて風呂に入り、筍と若布の味噌汁、タンスモーク、納豆、胡瓜の糠漬けで朝飯を喰い、二宮09:32の東海道線で小田原の日比野歯科へ向かった。

歯に関しては父母は80歳過ぎまでかなり健全に保ったのに、僕は不摂生がたたり奥歯が風前の灯火で入れ歯が目前に迫っている。
左下の奥歯、といっても奥から2本は既に抜いたので犬歯の隣のやつなんだが、それが虫歯になって治療をした。

帰りに守屋で餡パン2とクリームパンを買ったら480円で、高いのに驚いた。
オネエサンところより大分高いし、一時は人気店だったが前回買った時も、客人が違うパン屋の名前を出してたずねたが、不機嫌に違いますと答えていた。
もう最先端の人達は守屋のパンに重きを置いていたいってことだよ、かつての人気に甘えていると廃れるぜ。
その高価なパンを喰うつもりだったが、家の中の大きなネズミと近所から中くらいのネズミがやって来て全て食い尽くしてしまった。

駅ビルの有隣堂で30分ほど本を観るが、茅ヶ崎の長谷川書店と売り場面積は違わないのに、並んでいる本に売る人の意志が感じられない。
取次店から送り込まれる本を自動的に平台に並べているような気がして、明らかに伊勢佐木町の本店のレベルではない。
そうはいっても新刊を買い求めることが出来て有難い、年寄りはぶつぶつ文句ばかり言っているが許されたい。
正田道人「昭和歌謡の謎」祥伝社新書と白井聡「増補 昭和の墓碑銘」角川文庫を買う。
歌謡曲というのは、昭和10年頃から出てきた新しいもので(鈴木としお「浅草の女」にはっきりと年代が書いてあった)、太古の昔から伝わる歌の系譜なんだろうけど、詩や俳句、短歌に比べると貶められて見られる傾向がある。
人口に膾炙している点では、他の文学形式のものに比べて群を抜いているので真剣に考慮されるべきだし、今後これが洗練されれば、後世に残るものが作られるだろう。
だが真剣に研究をしている人の数は少ないし、論文として高く認められたとも聞かない。
僕は歌謡曲がすごく好きだが、音痴という大きな欠陥があり、研究者となれないのが残念でならない、しかし、音痴でなければギタリストになっていただろうから、何れにしろ研究者にはなっていないか。

白井聡は2013年の「永続敗戦論」で一躍注目され、2015年の本書でその論を進め、今年「国体論」を出している。
本性は2015年の「昭和の墓碑銘」に新たに稿を加え増補版としたもので、対米従属からの脱却を目指しているので、西部邁の日本の自立という部分と合う所があり西邊ゼミナールのも出ていたと記憶するが、白井は保守主義者ではない。

昼は冷蔵庫に弁当があると言われたが、海苔弁に竹輪の磯辺揚げと内容不明の揚げ物が載ったやつで、観るからに不味そうで、実際に喰ってみると人間の喰うもんじゃなかった。
焼売と餃子のパックもあり、マイクロウェーブで温めたが、まだこっちのほうが喰えた。
筍と若布の味噌汁を作り、奈良漬を出してきて、どうにか人間らしい昼にした。

プレミアムシネマは、「スラップショット」1977年アメリカ映画、殺人はなかったがアイスホッケーの暴力を描いたもので、アメリカのマッチョでタフな男たちの物語。

3時から6時まで昼寝をしたが起きたら疲れが一気に出た。
晩飯はイベリコ豚のカツレツと蒸したジャガイモ、スナップ豌豆、隠元、玉蜀黍、糠漬けの胡瓜、ミニトマトだった。
烏龍茶を淹れて飲みながら食べたが、酒を飲まないようにするには中国茶がいいかもしれない。

野球とサッカーを観るが、野球は前半に巨人が8点入れてワンサイドゲームになりそうだったが、四死球押し出しで3点取られてバカバカしい試合になった。
こんなことやってるとサッカーに持っていかれるぜと思いながら、サッカーにチャンネルを換えたが、これまたひどい試合で観るべきものが無かった。
西野監督はこの期に及んで選手を選抜しなければいけないし、その駒で戦法を考えなければいけないから気の毒に思う。
基本的に直前で監督を替えるなんてのは気が知れない。
アメリカンフットボールも酷いことになっているが、サッカー協会もまともじゃないね、レスリングも酷かったし、健全な協会もあるんだろうけど、日本のスポーツは最低な状況になっていて鈴木大地も参っているだろうな。
僕は素人だけど、監督が優勝請負業になっていて勝てる監督に権力が集中しすぎるんだろうね、まあスポーツだけのことでは無いけど、日本人は物事の本質を観ずに価値基準を安易にお金と勝ち負けにしてしまう。
それを是正するには、グローバリズムなんて一面的な価値基準のアメリカ追随を止めて、個別の文化の楽しみを享受できるような感性を磨くことだろうね。
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久し振りの茅ヶ崎ナイトクルーズ

2018年05月30日 | Weblog
今朝はさすがに二日酔いの症状はなく、まあまあの調子だが、夕刻茅ヶ崎で友人と飲むので、いきなり酔いが回りそうだな。
4時に駅で待ち合わせたが、そんな時間にやっているいい店はなく、昔なら駅前食堂で適当な肴を見繕ってビールか酒を呑めたが、今は駅ビルの食道街がそれに当たるのだろう。

朝飯は豆腐と若布の味噌汁、塩鮭、納豆、胡瓜と人参の糠漬け。
味噌汁が美味かったな。

妻と下の息子が母を病院へ連れていったので留守番、2階で寝転んで本を読んだ。
11時を過ぎたので風呂に入り、粽と肉饅を蒸器にいれ蒸していたら、娘がやって来て青椒肉絲を作るというが、粽と肉饅に合わないので、豚肉、筍、木耳、椎茸、トマトでスープを作るように言ったら不貞腐れて消えた。
粽と肉饅の数か足りないのでスープで麺も食べようと思ったのだが、スープの味を調えて麺を茹でて食べたが、いまいちだった。
スープとして食べたら素材の味が感じられ美味かったので、麺を入れると味が薄まるのでインパクトのある味の要素が必要なんだな、時間があれば搾菜を塩抜きして細切りを入れる予定ではあった。
納戸から友人が広州から買ってきた中国茶を探しだしてきて淹れたが、良いものはさすがに美味い。

二宮13:30の東海道線で茅ヶ崎に向かうが、この電車10量編成のためかやけに混んでいた。
東北線、常磐線の直通運転が始まってからのことだ。
茅ケ崎では毎日履いているニューバランスのウォーキングシューズが切れたので、AEONに新しいのを買いに行く。
以前はジョギングシューズを履いていたが、このウォーキングシューズがすごく具合がよく、ワングレード上のがあったので、より具合が良いことを期待して買ってみた。
冠婚葬祭に革靴を履く程度で、年に数回しかなく、他はほとんどウォーキングシューズなので大切なんだ。
スペインの友人に頼まれた甚平を探したが、AEONにもイトーヨーカ堂にも要望された価格のものがなかった。
BOで1時間本を眺めたが、残念なことに本売り場を縮小するらしく、大きく棚が空いていた。
いよいよ茅ヶ崎店にもこの流れがやって来たんだなと暗い気分になった。
鈴木としお「浅草のおんな」冬青社 を購入。
長谷川書店で新刊を眺めるが、西部邁のコーナーがあり、1990年に光文社から出た「マスコミ亡国論」が青志社から新装版で出ていたので購入した。
他にも新刊で西部ゼミナールでの対論が出ていて、それと中公文庫にある著作などを並べてコーナーにしているところに長谷川書店の高い志を感じ、凄いもんだなあとちょっと涙ぐむ。

4時半に友人と会い呑み始めようと店を物色したが、この時間に開いている馴染みの店がなく、少し街を歩き、チェーン店には入りたくないので「金栄」という居酒屋に入る。
38年やっている68歳の親方の店で麒麟麦酒2本を飲む。
肴は突き出しに筍、鶏、椎茸を煮、これ美味かったね、それとスナップエンドウの唐揚げ、小一時間に浜あげ祭、新極真、料理屋修行時代の話をする。
「ほとり」で酒と焼鳥、アボガドに刻んだ茗荷が載ったのを食べたが、この組み合わせ中々良かった。
カウンターに常連客が二人、後からカップルが来たが3組知り合いのようで、尿酸値、宅配料金が高くなり地酒のコストが上がった話などを一緒にした。
薬研、股肉、葱肉、つくねを食べ、酒は福島のものから呑み始め、産地失念の純米無ろ過生詰めを呑み、最後は古酒を呑んだ。
「凜」で酒を3種類、〆に焼酎を呑んだ。
肴は付きだし3種といぶりがっこクリームチーズとポテサラ、2年前までは毎週来て食べていた肴だが懐かしいね。
料理人のいさおちゃんが辞めてからは、刺身が喰えないのでめっきり来なくなってしまった。
呑み始めは刺身に酒が何といってもいいからねえ。

友人が相模線で八王子まで出て飯能まで帰るので8時半にお開きにして茅ヶ崎駅で別れた。
友人とは学生時代に付き合っていた女性について話をしたが、家庭を省みずに自分勝手にやって来たので、別れたのは相手にとって良かったと話していた。
僕よりずっと真っ当な人間だが、自分の欠点を冷静に観てるんだなあと感心した。
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