キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

トランプとは何者か

2017年01月31日 | Weblog
昨日は暖かい春の一日だったが、今日からまた寒くなるらしい。
だが、春節を迎えており、節分、立春も間近だから、春めいてきても不思議はないし、湘南は既に日差しが強く、曇ったりしなければ冬の陰鬱な気分になることはない。

今日で一月も終わり、いよいよ横浜でのサラリーマン生活も後2ヵ月である。
81年に輸出入サービスセンターで働きだして、横浜スタジアムの脇のビルから西へ2度移動して大岡川の大江橋脇まで来たが、桜木町に近付いたわけだ。
お世話になったかたも大分亡くなってしまったが、今でも元気なかたたちにはお目にかかってお礼を言いたい。
きちんと順序立ててお会いしていかなければ、あっという間に2ヶ月が過ぎてしまうだろう。

昨日は昼「かつ半」に行ったが、バアサンがいないとやっぱり寂しいもので、商いと云えども、待ってくれてる人がいるってのは嬉しいことなんだなあと改めて思う。
帰りに有隣堂に寄ったが、芸能コーナーの音楽のところに書評の本が置いてあった。
不思議な気がしたが、手に取ってみると50冊の本の書評があり、本の選択も新刊ではなく、自在な選び方で面白く、買ってもいいなあと思ったが、荷物になるので次回に回した。

家にまっすぐ帰り、ミネステローネ、ヒレカツ、蕪の漬物、焼売、コンテ、落花生、サキイカ、ジャガリコ、ラーメンスナックを肴に残り少なくなった船渡純米吟醸を呑むが、プライムニュースを見ながら2時間呑んだので、ワイングラスに6杯くらいあったのかなあ、4合ほどを呑み干した。

ニュースはもっぱらトランプが発令した大統領令の事で、アメリカは具体的にでしゃばった役割を降りたわけだから、それを批難するだけではなく、各国は自分達のコストで新たな世界秩序を作らなければならない。
虎視眈々と膨張している中国やロシアに対して、各国が対応しなければならないが、日本もアメリカと協調して対応するのは当然であるが、自立国家としての自覚と覚悟を持ち、そのコストはアメリカ依存でなく支払わなければならないだろう。
評論家諸氏の発言は既存のバラダイムにとらわれて、今それが劇的に変化していることをもとに戻すべきだという論調だけでつまらない。
そんなことなど専門家に聴くまでもなく誰でも分かることで、政治、経済、社会、歴史の専門家なら新しいパラダイムのモデルを提示出来ないのか、バカタレがと思いながらテレビを観ていたものだからつい呑みすぎてしまった。

自由民主主義で金を儲けることが正当化され、土地を買うことも正当化されているのだから、例えば隠岐を韓国人が買い占めてしまえば、そこは日本と言えるのだろうか?
中国人が石垣島を買い占めてしまえばそこは中国ではないのか?

酔った頭でそんなことを心配していたが、移民の問題も人道主義だけでは終わらない問題を抱えている。
極端に収入の異なる人達が大量にやって来たら、治安は維持できるのだろうか?
その人達の生活のために自分の蓄えを与えることが本当に出来るのだろうか?
トランプは世界的な視野で見れば、やや富めるアメリカ国民が持つ不安に訴えて、短絡的で現実的な対応をしているだけなのだ。
その先のモデルを示さないで批判することしか出来ないならば、どのように現状を変えて行けばいいのか、きちんとした施策と将来のモデルを示して、世に問うべきで、それが出来無いなら私と一緒で、少し黙って見ているべきではないのか。
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笑いの質

2017年01月31日 | Weblog
小林信彦と萩本欣一の対談集を読んでいるが、同時代を生きていたので興味深い。
子供の頃、お昼の番組で前田武彦が司会をして、コント55号がかなり頻繁出でていた記憶があり、中村晃子がまだ若くて可愛かった。
その後、井原忠高が日テレで前田武彦と大橋巨泉が進行役を勤めて「ゲバゲバ90分」という画期的な番組をやったが、その打ち合わせにフィアモントホテルを使っていて、小林信彦がコント作者の一人として呼び集められていた。
そこへ欽ちゃんが番組制作の現場を見たいとやってきたのが、この二人の出会いらしい。
当時のバラエティー番組は井原忠高がアメリカヘ行って観てきたものを日本向けにアレンジしたものだったらしいが、毎週「ゲバゲバ90分」を心待ちにして、放映日の翌日はクラスの友人の小早川君とギャグを再現して笑い、どれがよかったか批評したものだった。
ゲバゲバという言葉は小林信彦が、当時流行っていた学生運動のゲバ棒などからの連想で作った言葉で、タイトルに使われ日テレから金を貰ったとのこと。

今のお笑いは、人を貶すパターンがほとんどで面白く無いだけでなく不愉快なものが多い。
質の高い笑いは放送作家や台本作家の力量にも拠るのだろうが、実演者の才能不足もあるんじゃないかと見ている。
演劇についても大宮デン助と藤山寛美がいた。
笑いを誘うパターンはいくつかに集約されたのかもしれないが、バカバカしく面白かった。

立川談志が今の若手のお笑い芸人に厳しかったが、ああいったことを言ってくれる目利きがいなくなってしまった。
それでも落語は現在史上最多の落語家の時代を迎え、一部の人気落語家しか食えないから、皆さんこつこつと芸を磨いて、玄人として恥じない芸を身につけようとしていらっしゃるかたが多いから、全体のレベルはすごく高くなると思いまうね。



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