ときどき森へ・・・sora日和

~ by 小春 ~

本・久坂部羊 「寿命が尽きる2年前」

2024-05-08 06:00:00 | 図書館本 読書備忘録 

 作品紹介・あらすじ

2年後に死ぬとわかったら、あなたは何を想うでしょう。この時点で〝いつまでも元気で長生き〟という理想の選択肢は失くなります。だが、うろたえ、嘆き続けるわけにもいかない。たった一度の人生を終えるのです。もっと大事なことがあるはずです。人はみな自分の寿命を生きる。そもそも寿命とは何か。戦後一貫して日本人の平均寿命は延びている。自分の寿命はどこまで延ばせるか。「死を受け入れるのはむずかしい」と人は言うが、その達人はいるのか、楽な方法はあるのか。悔いなき人生をまっとうするには?


               

 読書備忘録 

お世話になっていた、税理士さん、義父が亡くなった時の司法書士さん、母の相続時の弁護士さん、この方たち癌になっても治療はしないと言っていた。もっとも皆さん高齢者でありますけれど・・・そして高齢者になった私もそうなのです。できれば癌で!と・・・ほかのは難しいなぁー!

健康で長生きならいいけれど・・・

平均寿命ねぇ・・・

日本は世界でもダントツに検査被爆による発がんが多い国だそうです。CTスキャンは世界中の台数の約30%が日本にあるそうです。

無益な延命治療・・・これはもう周知の事

弱みにつけ込むビジネス・・・早朝とか深夜とかBSとか、オーバーにやっていますものね。これだって胡散臭いと思ってみている人もいるでしょうね。

杖やおしめが恥ずかしいと思う人がいるようだが、それよりごみのポイ捨て、歩きスマホ、公共の場で大声でしゃべる、嘘をつく、陰口を叩く、自分の失敗をひとのせいにするほうがよほど恥ずかしいことでしょう。老いれば赤ん坊に戻るのと同じですから。と・・・

第八章の後半はとても為になりました。

久坂部作品は何冊も読んでいるし、たった2年ほどの訪問ヘルパー時代に切実な気持ちを訴えていたあの時の利用者さんの気持ちが高齢者になった今、わかったような気がする。というか、わかって来た。人は生きていたら誰でも老いるのだ。

★★★★☆