

この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、ここでむかえた最期とは。怨みを伴う死は「穢(けが)れ」となり、感染は拡大するというのだが──山本周五郎賞受賞、戦慄の傑作ドキュメンタリー・ホラー長編!








じわじわと・・・怖い!怖すぎる!
たんたんと過去に遡る久保・・・たんたんと語っているから、ときどきこっちがひっ!となる。
子供ってへんなところ見てニッ!って笑ってみたりするけれど・・・それはちと怖すぎるではありませんか・・・
小井戸さんのお気持ちわかります。あまりの怖さに隙間を埋めていたのでしょ?・・・ごみで。
残穢・・・そんなものがあるんだ・・・
だいたいブランコにしたって、帯を引きずる音にしたって、夜中は怖いのよ。といっても帯を引きずる音なんて普段聞かないし・・・
以前住んでいたところでって、このブログにも何度か書いていると思うけれど、深夜、ミルクの時間にブランコの音が聞こえたからトイレからのぞいたら、二つあるブランコの片方だけゆれていた。
次の日お母さん仲間に、夜中にブランコ乗っている人いるんだね?って言ったら、見たの?って聞かれ、乗り終わった後だったみたいに手前のだけ揺れてた。に、みんなで顔を合わせていて、お話聞かせてくれた。
霊感なんかないと思うけれど、確かにブランコはゆれていたし、周りに人はいなかった。
団地に囲まれた公園はもと墓地で、住宅を建てるときにぜんぶ移動したって聞いて、それでなくても霊場みたいなところで、夜は絶対に行かないほうが良いよ!などといろんな話を聞かされていたからゾッとしたのを覚えている。私だけじゃないからよかったのだ。なんてことを思い出しちゃったのだっ!
備忘録は溜まっているのだけれど・・・読み終わったばかりのコレ!放出っ!・・・怖さのおすそ分けというか、どなたか存じ上げませんが、半分あげます。






沖縄で最高裁の判事が殺された。判事はなぜ死なねばならなかったのか。東京地検、法務省、内閣情報室、警視庁、あらゆる国家権力を巻き込みながら潜行していく巨大な陰謀がついに暴かれる。現役敏腕弁護士作家ならではのリアリティ。司法制度を根本から問い日本を震撼させるリーガル・サスペンスの最高峰。






すごく面白かった。
ぐいぐい読んだけれど、時代が・・・と思ってしまうのは否めない。
電子マネーにしろ裁判員裁判にしろ、そのころすったもんだしていたのね・・・
単行本が出たのが1998年7月
完全主観説・・・女性が嫌だと思えばすべてセクハラになるって説。
証拠さえそろっていればウソつきが勝つ。
アメリカでは証拠の捏造なんて日常茶飯事・・・プロローグで、うそでしょ?と読んでいたから・・・集められた12人の陪審員の実態が・・・
沖縄の刑事のアドバイス
沖縄にはまだ若いうちに行け。シーズン中の沖縄は、恥知らずのバカ女とそれを目当ての男どもが本土から襲来して来る。年寄りの居場所なんかない。年寄りはシーズンオフの冬に・・・とかなんとか・・・
どしろうとにもわかりやすく、ふむふむとか、へぇーとか、ほーとか、知らない世界が楽しめた。
いつも思うけれど・・・分かりやすく書いてあるから楽しめる。



元「怪盗紳士」が隠居として暮らし、非番の日にご近所の相談ごとで引っ張りだこの若手刑事も住む花咲小路商店街。ここにはたくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起こる。今回の主人公は、商店街で「花の店にらやま」を営む花乃子さんのもとに居候することになった十代の女の子。人々の慶びごとにも悲しみにも寄り添う花屋の仕事を手伝うなかで、ある日ちょっと気がかりなお客さんが来店して―








今回はいじめが原因で高校を辞めて、いとこの花屋さんで働くことにしためいちゃんが主人公
花乃子さんの不思議・・・瞳がガーベラになる。
そんな時、一緒に解決するミケさん、このミケさんの師匠って・・・
そ、セイさんもちゃんと重要な時には出てきて・・・ね。
ベーバナが心の鍵穴にゆっくりカゴを差し込んで、回している。
お花の力ってすごいのね。
お馴染みの素敵な商店街の面々に支えられて、楽しい日々をほんわかりんとおくっている。
そして、ちゃんと収まるところに収まって、みんなが幸せになる予感
ほのぼのとした良いお話でした。



「人生ってきっと、ワタクシたちが考えているより、二億倍自由なのよ」。中学に入ってから不登校ぎみになった幼なじみの犬井。学校という世界に慣れない私と犬井は、早く25歳の大人になることを願う。11年後、OLになった私だが、はたして私の目に、世界はどのように映るのか?14歳の私と25歳の私の今を鮮やかに描く文藝賞受賞第一作。








始まり読んで、どんなお話が繰り広げられるのだろうとわくわくした。
14の私たちもよかったけれど、25の私たちはとてもいい。
「気の合う人を側に置き、意見の合わない友達からは、そっと離れた。」
あー・・・ね! なんかわかるわ。
職場の三上さんの下のお名前が気になって仕方なかった・・・ら、黙っていると強面の三上さんだからか・・・お人柄どおり、そんな感じの三上さんだった。
息子の同級生に戦国武将のようなお名前の子がいた。本人、自分の名前嫌いだから下の名前をなかなか言わない。
子孫?でも苗字が・・・母方の?なんて話題は必ず出ていたみたい。なぁんにも関係ない・・・そんなことを真っ先に思い出した。
神様と文通・・・神様って誰?・・・ふむふむ
ミャンマーで犬井に?って思っていたら、まぁびっくりの新田だったのに、びっくりした。
解説に書いてあった通り・・・キラキラしていた。
楽しかったですよ。



都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、姉の死をきっかけに助産師になる決意をした。大学病院を経て移った現在の勤務先、ローズ産婦人科病院は、利益至上主義の院長とお産をとれない助産師長がトップに立つワンマン経営、やや問題を抱えている。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩たち、高い手技を持つ医師たちの存在があるからだったが、ある日、新生児室から一人の男児が消え……。
妊婦健診を受けることなく飛びこみでお産に訪れた母とその子供、不妊治療の末に授かった子供の羊水検査の結果に妊娠の継続を悩む妊婦、緊急搬送され常位胎盤早期剥離と診断される産婦。
一分一秒を争う現場で「生まれてくる命を守りたい」と働く助産師を始めとするスタッフたちの緊迫の日々を、出生前診断やネグレクトなど現代の産科医療現場における問題に切り込みながら描く医療サスペンス。
『手のひらの音符』の気鋭が挑む新境地。渾身の書き下ろし500枚!








人手が足りなく過酷な職場、おかしな院長 そんな職場で働く美歩の事情、医師である佐野の事情
緊迫する様子が伝わり、はらはらした。
良い病院になるんだろうなぁ~・・・
きっと一生のパートナーにもなるんだろうなぁ~・・・




帰ります。
空港でちこっとお買い物して・・・



サクララウンジは工事中で使えないから、カード会社のラウンジへ・・・
他の空港のクレジットカードで利用できるラウンジと違って、サクララウンジ並みで驚いた。
遅い時間だったから、がっらがら・・・
そろそろ時間かな?と外に出たら

お店が閉まっていて、シーン!としていた。

これに乗って帰ります。
アサイチとか最終便って好きじゃないんだけれど、ご予算の関係で・・・

この旅・・・
ぎりぎりまで行けるかしら~~~と気をもんでいたし、行ったら行ったで、いつ連絡が入るかとハラハラしていた。
電話が入ると・・・あ!電話だ!・・・オシゴトの電話・・・あら、よかったわねー・・・
そんな旅だったけれど、楽しめたから良かったのだ。


またね~~~♪
12/2~12/5



江戸娘と浪華の“すかたん”が恋仲に!?
江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里(ちさと)。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?








江戸詰め藩士に見初められ夫婦になり大阪城代赴任に伴い一緒に大阪に来たけれど、夫は帰ってきて大鼾をかいていたかと思っていたら、死んじゃったのね。
江戸にも帰れず特技を生かして仕事を始めたけれどすぐクビに・・・そんなときに青物市場の若旦那の口利きでその家の上女中に・・・
お家さんであるお志乃と若旦那は実の親子ではなく生まれたばかりで引き取ったけれど・・・湯あみさせているいるときに口と鼻をふさいで沈めてやろうかとか、どこぞに置き去りにしてやろうかとか何遍思ったか知れない・・・いろいろあっても親子。
丸大根と名付けられた大根は知里が種をまいたのだ。笑えた。
最後は えーホントに?ってもっと笑えた。
そっか、いずれお家さんに・・・
テンポよく楽しく読めた。






空港から札幌に向かうときにいつも気になっていた。
が・・・
行くことはないだろうな~・・・と通過していた。
が・・・
なんたって羽田には最終便に乗って帰ります。お時間あります。では行ってみましょう。
時間が時間だからがっらがら・・・と思っていたら・・・わんさか人が押しかけてきた。バス何台分でしょうね?所謂爆買いです。
すっごいすごい、時間が限られているのでしょうね?お店に入っては買い!入っては買い!を繰り返していました。
ぷらぷらしている間に、大きな袋をぶら下げてあっという間に消えました。
空港への道すがら最後のお買い物かしら?ってこともないのかな?空港でも免税店でお買い物するんだろうなぁ~・・・
あれだけ次から次へと好きなものが買えたら気持ち良いだろうなぁ~~~・・・
姑が、ケーキをここからここまで全部ひとつずつね。って買っていた時にはぶっ飛んだけれど、未だにそれはできない。
宝くじでも当たったら、ケーキ屋さんでやってみたくてしょうがないけれど、年末ジャンボ・・・ハズレたっ!
そんなことはいいとして・・・お買い物もせず無料の送迎バスで空港にむかいました。
12/2~12/5



慣行農業が主流のY県大沼村で、有機農業を始めた木村春菜と小原和也。ひそかに惹かれ合う若いふたりは、山奥で暮らすテツジンなる謎のじーさんのもとで修行し、本当に美味い野菜をつくることについに成功。一方、農業生産法人アグリコジャパンの部長で、村中で美人と評判の上田理保子は近代農業で大沼村を再生させようと、アグリパークなる計画を立てていた。経営効率の悪い有機農業を理解できなかった理保子は、春菜と和也の作った野菜の味に感動する。近代農業と古き良き農業、共存共栄への道が拓かれていく―。挑戦することへの興奮を教えてくれる著者渾身の長編小説。








直売所をゴミ箱とよんでいる・・・?
で思い出した事は、リンゴの産地に住んでいた頃、近所の友達や幼稚園のお母さんから国道沿いで無農薬とか有機農法って書いてある出店で買っちゃダメだよ!腐りが早いとか言って売っているけれど、それ違うから。
イチゲンさん相手におかしな物をさばいているだけだからって・・・
そうではないところもあるのだろうけれど・・・これは今でも忘れない。
「農家は収入が低いと思われているが、実は彼らは高収入である。農協系の団体が発表した家計調査によると、2011年の農家世帯の平均総収入はなんと951万円にも上るという。兼業農家の場合、普段は会社員として働き、週末は野良仕事に勤しみ、さらに補助金までもらっているのだから、一般のサラリーマンよりは稼ぎが多くても不思議ではない。彼らが農地を手放したがらない理由がここにある。」
いっとき住んでいたところでは不正がまかり通っていた・・・
そんなもんで前半は、かつての事を思い出し、ムキッ!と読んだ。
後半は。あーそうなんだー・・・
排他的で閉鎖的なところだけれど、なんだか風通しがよくなってきたみたいだから、頑張れ!と、読み終えた。



















「札幌農学校第2農場」は、クラーク博士の大農構想により、明治10年に建築した模範家畜房(モデルバーン)や穀物庫(コーンバーン)をはじめとするわが国最古の洋式農業建築群を揃えており、ここから日本の畑作・酪農の技術普及が進んだ。施設内には、明治初期に輸入したアメリカ製畜力機械など、近代農業史を語る貴重な資料も展示されており、例年春から秋には一般公開も行われている。
北海道遺産ホームページより
ここには3回来ている。
二度目は入れなかった。だからと言って雪の中来る事もなかったってことはなく・・・
それはそれでよかったのです。
見学の方が私たち以外お一人だけ・・・なので静かに雪道をぷらぷら。本当に静か・・・シーン!
12/2~12/5








群馬県庁旧庁舎 昭和庁舎


群馬会館
群馬でもっとも歴史のある公会堂群馬会館は、昭和5年11月に昭和天皇の即位を記念して建設された県内最初の公会堂です。平成8年には、国の登録有形文化財になりました。群馬県庁や前橋市役所が隣接する前橋の行政の中心点にあり、地上4階地下1階で、当時盛んに使われたルネサンス様式を採り入れた重厚な建物です。館内には、定員410名の多目的ホールのほか、広間、会議室そして地下には、食堂などがあり、市内の代表的なコンベンション施設の一つとして人々に親しまれ、活用されています。
前橋まるごとガイドホームページより





上毛倉庫 田中町レンガ倉庫





前橋カトリック教会
群馬県 昭和前/1932
鉄筋コンクリート造平屋一部3階建、スレート葺、建築面積375㎡ 1棟
群馬県前橋市大手町2-14-6
登録年月日:20011120
宗教法人カトリック浦和教区
登録有形文化財(建造物)
県庁東南方に位置し東面して建つ。正面左右に下部四角,上部八角の塔を立上げた双塔形式の会堂で,内部は3廊式とする。身廊部天井を8分ヴォールトとするなどゴシック式を基調とするが,身廊部の簡明な壁面構成や陸屋根状の側廊部などモダンな取扱いも特徴。
文化庁ホームページより
駅伝の合間にぐるっとしただけで、こんなにみつかった。
お城があったのだ・・・こんどゆっくり行ってみたい町



25歳の広田と岸、佐々木、26歳の別所、27歳の魚住と津留崎。6人は、大きな会社の中の小さな班「夕日テレビ班」で毎日深夜まで地味な仕事をしている(ちなみに非正社員が3名、正社員が3名)。恋人でも友達でもない、立場も微妙に違う、けれど同じ職場の同僚として会話を交わし笑いあう。仕事を詩的に描いた著者初の“職場小説”。平等とは何かを問う「ああ、懐かしの肌色クレヨン」も収録。








『ジューシー』ってなんですか?
なぁにー・・・このお話。
この種の職場で働いていたわけではないけれど普通に働いている人の普通のお話、なのに惹かれる。なんで~・・・
ああ、懐かしいの肌色クレヨン
そういう事情で肌色っていわなくなったのね?
色が白いだけかと思ったら・・・
鈴木さん!ちょっとこの子は・・・そういう言う方ができるんだね。
いろんなデートがあります。



東京下町に暮らす主婦・志乃子、50歳。もうすぐ閉店する「かささぎ堂」という近所の喫茶店で、文机と朝鮮の手文庫、そして薄茶茶碗という骨董品を女主人から貰い受ける。その茶碗は、なんと三千万円は下らない貴重な鼠志野だという。一方、志乃子の姉、美乃も長年勤めていた仕事を辞め、海雛という居酒屋の女将になるという。予想もしなかった出会いから、人生の扉が大きく開きはじめる―。


志乃子は一個の鼠志野の茶碗をきっかけに、骨董の世界へ足を踏み出していく。茶碗と同時に貰い受けた手文庫には、小さな手縫いのリュックサックと、敗戦後に命懸けで、北朝鮮から三十八度線を越え帰国した、ある家族の手記が入っていた。残りの人生で何が出来るかを考えた彼女は、その持ち主を探し始める―。ひたむきに生きる人々の、幸福と幸運の連鎖から生まれた、喜びと希望の物語。








残りのページが少なくなって、寂しくなった。
わー、もう終わっちゃうの~・・・
あとがきに、ご自身の周りで、善き人たちのつながりによって生じたとしか思えない幸福や幸運の連鎖が起こっていました。って書いてあった。
なるほど・・・それは志乃子
水のかたちのままに浮遊して、のんびりと笑っている白いナマズの赤ちゃん・・・夫が写真を持っていたわけは・・・
水の流れのまま ではなく 水のかたちのまま・・・
え?また?って繋がっていく。それが善き人ばかりで、なにかしら 良い を連れて来る。
きっかけは近所のお店で、もらった鼠志野の茶碗 この茶碗がすごい物だった。目利きであるんだかないんだか、これ、好き!と思ったら・・・
ちょこっと寄った京都の珈琲のお店のマスターとの出会いが面白かったわ。
運も良いのよね・・・赤ちゃんの頃、小学生の頃、大学の卒業旅行のお話に強運じゃん!
能勢志乃子という人
人間はすぐにうぬぼれる。絶えず嫉妬する。他人の幸福や成功をねたんだり、そねんだりする。自分を周りからいい人だと思われようとする。
それがないのだろう。
だから、ずっと読んでいたいと思ったのだ。
