内容紹介
都内の産婦人科病院に勤める有田美歩は、助産師になって六年目。脳性小児まひの姉と暮らす中で看護師を目指すようになり、姉の死をきっかけに助産師になる決意をした。大学病院を経て移った現在の勤務先、ローズ産婦人科病院は、利益至上主義の院長とお産をとれない助産師長がトップに立つワンマン経営、やや問題を抱えている。
それでも美歩が仕事を続けていられるのは、有能な先輩たち、高い手技を持つ医師たちの存在があるからだったが、ある日、新生児室から一人の男児が消え……。
妊婦健診を受けることなく飛びこみでお産に訪れた母とその子供、不妊治療の末に授かった子供の羊水検査の結果に妊娠の継続を悩む妊婦、緊急搬送され常位胎盤早期剥離と診断される産婦。
一分一秒を争う現場で「生まれてくる命を守りたい」と働く助産師を始めとするスタッフたちの緊迫の日々を、出生前診断やネグレクトなど現代の産科医療現場における問題に切り込みながら描く医療サスペンス。
『手のひらの音符』の気鋭が挑む新境地。渾身の書き下ろし500枚!
読書備忘録
人手が足りなく過酷な職場、おかしな院長 そんな職場で働く美歩の事情、医師である佐野の事情
緊迫する様子が伝わり、はらはらした。
良い病院になるんだろうなぁ~・・・
きっと一生のパートナーにもなるんだろうなぁ~・・・