



あなたの町にもきっとあった、あの店この店…その不在の光景の数々を、瑞々しい感性と豊かな言葉で紡ぐ。

「しめたから、はじめられる。このたびのご縁で、いちばん教わったことと思う。」
私も本文読んで、あとがき読んで教わりました。ありがとう。
思い出のお店が閉店になる。お知らせが貼ってあったり突然だったり。
知らずに行ったら閉店していたなんてのは、ほんと がっかり。時には更地になっていたりと・・・
私が育ったところも商店街ってほどではなかったけれど、そこそこお店の並んでいるところでした。
お向かいの通りには お菓子屋さん、お蕎麦屋さん、お肉屋さん、お寿司屋さん、本屋さん、お茶屋さん、お豆腐屋さん、魚屋さん、薬局に銭湯。
並びには 酒屋さん、床屋さん、お米屋さん、大衆食堂、お化粧品屋さん、布団屋さん、畳屋さん
書いてみたら十分商店街でした・・・

今でもお店をやっているのは・・・かわりにスーパーができ、駐車場に・・・
そういえば先日東京散歩で見せていただいた建物は、バブルの頃だったら10億でどうだ?と、言われたがお断りしてお店を続けていらっしゃるのだけれど、今売ろうと思っても1億だそう。1/10・・・
提灯千秋楽の鳥玄さんのお話・・・その鳥玄さんの壺のゆくえのお話がとても印象的
鳥玄さんは、雑誌の取材をいっさい受けないお店だったそう。開店したころにに雑誌に載ったら、遠くから食べに来る目的のお客さんがいて地域のお客さんが入れなくなったから。
代替地を探したけれどこの地域になく、お客さんはこの地域のひとだから・・・閉店
なんかわかる。






そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。

森の奥
テーマがテーマだけにいいお話。っていうのもおかしな話だけれど・・・いいお話。
あの青年、青木はいったい。と余韻が残るけれど、とりあえず知り合えて良かったってことでしょ。
遺言
「以降、みそ汁はきみが口をつけてからでないと飲まないようにしている。・・・」
初盆の客
お話を聞いているうちに、そうだったの?なんて思っていたら、九州に行ってみたら え? 最後には


君は夜
夢は不思議だと思いますよ。だからってそれはないでしょう?前世ったってわかるわけないよね。
たまに、ほんのたまにそういう奇妙な能力と言うかなんというか、そういうものを持っている人がいても不思議ではないと思うけれど、ほとんど胡散臭い。
「前世が乳酸菌やバクテリアだったひとがいないのはなぜだ」
遠い昔、あなたの前世は さかな です。と言われたことがあった。マメーバやミドリムシとか言われなくてよかったよね。なんて・・・小娘でしたからね、占いは好きだったみたい。あたるも八卦あたらぬも八卦!
本当に能力?があるのなら、人のためになるのなら、お金など取らずにいい方向に導くってのがそういう能力?をもって生まれてきた人のすることなのでは・・・
だからお金を取った時点で商売になるから、いんちき!
そんなことはいいとして、前世に囚われちゃった始まりが小学生だったのね。
炎
こ、これは・・・
理由がわからずにいっちゃったからね。それにしても何があったか知らないけれど、手段としては・・・


星くずドライブ
ゆ、幽霊でしたか。幽霊と死後の世界について語り合う。幽霊がシートベルトをして車に乗り、もしかしたら轢いた車が83キロ出していたのか、80キロを超えると風に吹き飛ばされる花びらみたいに消えた。だからスピード出さなかったのね。
え?犯人?妄想がリアルすぎて一瞬ギョッ!とした。まさかね・・・
SINK
親は選べない。。。でもきっと最後は助けてあげたかったんだと思う。お母さんはきっとそうする。
必ず終わりは誰にでもくるのだから、若いのに何も自分で終わりにすることはないと思う・・・けれど、どうしようもなくなる時って・・・
最後の姿で出てくるのだったら、って、そうなの? 誰も知らないよね。
変な格好でふらふらしているのもどうかと思うから、最後の服は選んでおこう。焼くときはこれ着せてね。







税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者―徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者…鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく。仕事人たちに明日への希望を灯す、今一番熱い職業エンターテインメント。

1/3ほど読んだところで、テレビドラマに遭遇! ニュースニュースとリモコンポチっとしようとしたら、トッカン と出ていた。トッカン? あれ、あの本・・・ち~っとも知らなかったからやたらうれしかった。
税務署の話 特別国税徴収官ってマルサの女か? って程度だったから読み初めから面白くてぐいぐい読んでいた。そしたらドラマっ!しっかりみた。
それまでの人物像がすっかり俳優さんにはまった。鏡役の北村有起哉さんのなんとぴったんこな事。りりィさんもとても良かった。。。ってテレビのお話は置いといて。
なるほど、そういうことなのよね。ものすごく勉強になりました。
税務署には年に1回行くか行かないか程度で入り口からちょこっと入ったところでおしまい。ちゃんととってよ公平にぃーなんて思って帰ってくるだけ。払えるのに払わない、なんか給食費の時もそんな話が出ていたのは記憶に新しい。
そう、それと働けるのに働かない生活保護受給者。
言っときますけれど、あれ、国民の納めた税金ですから。国から貰っているって言うけれど、払っているのは国民です。
どれだけ苦労して払っている人がいるのか・・・電気代節約で薄暗い中での生活、保険証だってないから病気にだってなれない緊張感・・・知ってんのかな?
ぷらぷらしているんだったちょっと読んでみ!って言いたい。
納得の方に支給されているのならいいけれど、貰ってすぐにパチンコやってすっからかん。飽きれる。我々の税金がおっさんのパチンコ代に消えていくなんて・・・酷い。
節税か脱税か・・・?
幼稚園の月謝が何段階かに分かれていて、我が家は最高所得者の部類に入れられた。だから年子の下の子は2年保育でもいっかな?って言っていたんだけれど、2学期からでもって、夏のボーナスが出てからいれたの・・・ちょっと可哀想なことしたね。
で、きょろりと見渡すといい車に乗っているし、しかも何台も。お家も大きいし贅沢しているのにお月謝タダ同然・・・何でっ!
その疑問に答えてくれたのはご近所の若奥さん。畑借りてあげよっか?
会社員で天引きされている税金をなんちゃって農業で損だして還付。そんなことしているその土地で税金払っている人って・・・
次の転勤で住んだ所ではおかげさまで所得が低いから、お月謝は年末だか年度末だったかに申請して全額返ってきた。
あそこはいったいなんだったんだろう?と、事あるごとに未だに話題にのぼっている。
お役所だってちょっとどうよ?って事だってかつてはあった。今は知らないけれど・・・
書類見ているとお昼の合図。書類を付き返しシャーッと窓口のカーテンをしめる。ちょっとまだ途中・・・あーそれは又午後。
は?また午後から並べってか? 朝から並んでやっと順番来たって言うのにぃ もー ・・・

何度か行っていると知恵がついて、どうせ一日じゃ終わらないんだからとおさぼりに徹し、かえってありがたかった。30年以上前のお話

知らないところでご苦労はたくさんあるのよね。公務員だろうが民間だろうがどこの職場も。
コーヒーの話にはちとびっくり

税務署の人がそんなに親身になってくれる事があるとは知らなかった。
かつて自分の家にも国税が入った、鈴宮深樹の進路を変えたゼミ教授の言葉
「この日本で、一番多くの被害者を出す犯罪はなんだと思いますか?そして、その被害者は何人くらい? ・・・ もっとも被害者の多い、重い罪は、脱税。」
ふたたびテレビのお話・・・前クールは弁護士ドラマ「リーガル・ハイ」にはまってみていたけれど、今期は税務署ドラマ「トッカン」にはまりそう。
岩松了さんが、時効警察でみせたすっとぼけた役で登場しているから・・・これまた楽しみ。

テレビはほとんど見なくなったけれど、お仕事物は面白い。






清掃作業員・キリコが日常の謎をクリーンにする本格ミステリー「女清掃人探偵」シリーズ、実業之日本社文庫初登場!小児病棟に入院している子どもたちのあいだで「病棟に魔女がいる」との噂が立ち、新人看護師・さやかがその正体をつきとめようと奔走するが…。深夜のオフィスで、スポーツクラブで、猫のブリーダー宅で、キリコが謎をあざやかに解決。

水の中の悪意
スポーツクラブのインストラクター亨 最後まで残ってプールに入っちゃう。いいね!
そんなところで事件が起きる。火傷ぉ~?
愛しの王女様
ニャンコ スコティッシュフォールドのメス どうしても欲しくて学校行かないでアルバイトしちゃった。
正しい繁殖をしないとそういうことになるのですか。キリコちゃんは物知りです。
第二病棟の魔女
そうね、あの格好で箒持っていたら魔女ね。
代理によるミュンヒハウゼン症候群 MBP
コーヒーを一杯
キリコが大活躍。いつもだけれどこれは特別!熱いコーヒーを一緒に・・・
毎度 キリコシリーズを読むとお掃除がしたくなる。で、するけれど続かない。
そ・し・て・・・いつものおざなりのお掃除に留まる。





榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。そして事件は予想もしない方向へ―衝撃の展開、感涙の結末。

あの病に侵されて余命いくばくもない状態になってからの気迫にみちた犯人を追う姿、そして真犯人にたどりつく。犯人とて病魔に侵されているのだから・・・
それにしても、親子でそんなことがあったなんて

途中までぐいぐい引っ張られた。
終わり方が案外あっさりで、娘が婦警さんになるなんて言い出すかとも思った。
もしかしてダンサーにはならずに・・・なんて勝手にありきたりなことを思って読み終わった。
事故かなにかで本人もわからないうちにいってしまうのと、あとどれくらいですよ、と聞かされ身の回りを整理してからいくのと・・・
どの道、誰にでもやってくること、生まれたときからの宿命。大の大人の男でも震えるのだから、じたばたして当たり前。そこに行くまでが怖い。





今日ものっそりベランダに現れ、(くれえ、なんかくれえ、)と念波を送る外ネコしまちゃん。ある日突然、よろめきながらやってきた…。犬、サル、ネズミに蚊まで登場。群版爆笑ご近所生き物エッセイ最新刊。

いよいよかと地域の火葬場「かすみ」に電話で動物も焼いてくれる・・・って話を聞いたとたんに骨と皮になってしまったルルちゃんが元気を装っているのには、

「かすみ」ってきくと急にシャキッとなってご飯をたべては歩いてみせる、健気なルルちゃん!
蚊のお話は・・・笑えた。ホントそう。 あの プ~ン はイヤね。夜中に寝ながら自分の顔、思い切りひっぱたいて、その音で隣の人が起きたことは一度や二度ではないですもの。なーにしてんのぉー。 蚊よ蚊、プ~ン って来たでしょ?
蚊取り線香じゃなくて蚊よけ線香ってあるのね。知らなかった・・・探そう。
にゃんこよりわんこ派だったけれど群さんの本を読んでいてにゃんこ好きになった。
でも、飼わない。飼えない。見ているだけで可愛いから、キャシーさんのところでいつも見ている。可愛いなぁ~

以前、ネコは・・・って言ったら ダメッ!
お友達にネコちゃんってどう?と聞いて、我が家の人々の話をしたら・・・それはやめといたほうがいいわ。と・・・やっぱりダメっすかね?
毛はどう考えたって、無理。 ネコ本体がお鍋にだって入っちゃうし、あちこち飛んでいたずらするし・・・飛ぶぅ???ネコが?ムササビみたいに??? ・・・ そっすか~
高校時代の友達の家ネコもねずみを捕まえるのが上手で、朝、きれいに並べて どうだぁ~ って顔していい子いい子してくれるのを待っている。って話に、ネコの事は知らなかったから一度見てみたいと言って、学校帰りに行った事があった。でも朝じゃなかったからニャンコのお顔を拝見しただけだった。てなことを思い出した。
そんなこんなで・・・本屋さん徘徊中 あっ又出た!ネコばなし~

今回も楽しく可愛く面白く読ませていただきました。





ご不要になったあなたの能力お取り替えします。北の街の路地裏に、その店はあった―。ハンサムでもないのに異常に女にもてる、就職した会社が必ずつぶれる。古い自分を脱ぎ捨てるため、「ばくりや」を訪れた者たちの運命は。

ぜんぜん飽きないお話~・・・同じように展開していくのかなと思いきや・・・
なんというタイミングで・・・ばくりやのチラシやテロップやメールが・・・棄てちゃおうと一度は思っても気になって、やっぱり行こう。ばくりやへ。
さえない男なのになぜか女に持てる三波さんは包丁研ぎに、悪天候をよぶ永井さんは大食いに、行く会社行く会社が倒産、ならばと公務員になったのに財政再建団体に指定されまたしてもの藍川さんは動物園に就職するのだけれど、愛されすぎて・・・
吉良とあかりは・・・あら、そうなったのね。二人でみたからね。どんだけ泣くの?と心配しちゃった石倉幸彦くん、やり手と交換したからさぁ、涙はどうした?そうそう人生で二度泣いていいときの、一つめの理由で、泣けてよかった。
ついてないと思っていた三浦のぞみさん、それは逆からみると回避していたってことなのね。きりの良いところにあたっちゃう柏原貴彦くん、ほんと、きりがいい。が、そういうことになっちゃったのね?五十組百人目・・・


面白かった~・・・な~んにも能力ないけれど、ばくりやに行ってみたくなったじゃない。
1メートルほど沈下した地面、行き止まりの路地にありますよ。





本を「作る人」になってみて、わかったこと、思ったこと。あちこちに熱い思いが迸る、小説が届くまでの物語。

うん!すごくいいお話。
読み終わってとても幸せになったから・・・ありがとう!
最後はきっとこうなるだろうな~と思っていたから、驚かなかった。そうなってよかったよかった。
で・・・尚樹はアメリカでどうしているんだろう、書かないで終わるのかな?と思って最後のページをめくったら・・・あ!

そもそも涙腺はゆるゆるになりつつあるけれど、そんなにいっきに出るこたぁないでしょってくらい溢れた。
ジャケ買い って言うくらい装丁は大切なものなのですね。本屋さんに入って見渡したときに あら~素敵 と思うとやっぱり手に取りますもの。私の場合、手に取ってみたら記憶してお会計には行かずそっと戻す。で、図書館で予約する・・・ゴメンナサイ

どの本も素敵だからブクログからの画像は大をいただいています。






















建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの作品
ウサギとカメが見たかった~・・・
「1937年(昭和12年)には、本校出身で伊藤忠商事および丸紅の前身にあたる伊藤忠兵衛商店専務の古川鉄治郎が、アメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の校舎と講堂を建設し、寄贈。階段の手摺りにイソップ寓話「兎と亀」をモチーフとした小さく数多いブロンズ像による装飾(階段を上るに連れて物語が進展してゆく構成)があり、当時としては珍しい鉄筋コンクリート構造の校舎は、2004年(平成16年)に豊郷小学校が新校舎へ移転した後も、今日に至るまで町のシンボルとなっている。」
壊してしまおう!で、解体が始まったときのニュースはよく覚えている。残ってよかった。


