



榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。ある日、自分が病に冒され余命僅かと知り、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。榊の元恋人だけが榊の過去の秘密を知るなか、事件を追う刑事、蒼井凌にも病が襲いかかり、死へのカウントダウンが鳴り響く。そして事件は予想もしない方向へ―衝撃の展開、感涙の結末。

あの病に侵されて余命いくばくもない状態になってからの気迫にみちた犯人を追う姿、そして真犯人にたどりつく。犯人とて病魔に侵されているのだから・・・
それにしても、親子でそんなことがあったなんて

途中までぐいぐい引っ張られた。
終わり方が案外あっさりで、娘が婦警さんになるなんて言い出すかとも思った。
もしかしてダンサーにはならずに・・・なんて勝手にありきたりなことを思って読み終わった。
事故かなにかで本人もわからないうちにいってしまうのと、あとどれくらいですよ、と聞かされ身の回りを整理してからいくのと・・・
どの道、誰にでもやってくること、生まれたときからの宿命。大の大人の男でも震えるのだから、じたばたして当たり前。そこに行くまでが怖い。
