
図書館本

内容(「BOOK」データベースより)
同窓会で久しぶりに再会した中年五人が始めた秘密基地の集まりに、一人が息子を連れてきたいと言い出した…「秘密基地に午後七時」、男の子と、離婚する両親との最後の外食を描いた「少しだけ欠けた月」など、ひと恋しい季節にそっと寄り添うような「季節風」シリーズの「秋」物語。夕暮れの空を思い浮かべながら読みたくなる12篇。

重松作品はナイフから流星ワゴンあたりまで読んでいると思う。読んでいると多摩ニューが浮かんで懐かしかった。
そして季節風・・・やっぱりいい!
オニババと三人の盗賊/サンマの煙/風速四十米/ヨコヅナ大ちゃん/少しだけ欠けた月/キンモクセイ/よーい、どん!/ウイニングボール/おばあちゃんのギンナン/秘密基地に午後七時/水飲み鳥、はばたく/田中さんの休日・・・の12編
「少しだけ欠けた月」子供が生まれたときにこれだけは避けたいと思った。そうならないように・・・
「キンモクセイ」感極まってしまいました。
「ウイニングボール」これはまた・・・「まあアレだ、おとなにはさ、わかってても言わないことがあるんだよ。うん。言ってもつらくなるだけだったら、言わないほうがいい、そうだろ?」
「水飲み鳥、はばたく」知ってるこの鳥。家にあった。父が浅草で買ってきて、面白いだろ~ってやっていた。父はなんであれを買ってきたのだろう・・・?今更聞けないことはわかっているけれど・・・
人のことで頭下げるなんていやだろうな~なんて若い頃は思っていた。それですめばいいじゃない。頭下げて舌出していればいいんだ。でも年を重ねるとそういうのわかっちゃうのよね。
20代に、なんでこんな思いして人間やっていなくちゃならないんだ~!って話されたことがある。
私はもともとちょっとちょっとな人だから、物事をあまり深く考えることが苦手というか、面倒。
しょうがないじゃん生まれちゃったんだから、みんな一緒だよ。。。20代の私はそんな事を言ったような気がする。きっと言った。
「田中さんの休日」田中さんのカルガモ発言 同感!でもたまにはね。
どれもとても良かった。作者があとがきで 「全12編、どれも夕暮れ時に読んでいただくのが似合いそうだな・・・」と書いていますが、キンモクセイ と ウイニングボール は・・・たまらんです。
「季節風」シリーズ最終巻 「秋」から~ 冬、春、夏 も・・・
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