![目嚢-めぶくろ- (光文社文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51ibSoinL4L.jpg)
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怪談作家の鹿角南は、従妹の嫁ぎ先、菊池家の古い土蔵で見つかった『目嚢』という古文書を預かる。そこに記された怪談に興味をひかれ、菊池家の歴史を調べようとする南だが、まるで誰かが邪魔するように、指が切れ、虫が湧き、一人暮らしの部屋に異変が起こり始める。迫りくる怪異は、止まることなく続いていく…。名手が描く、背筋が凍る傑作長編ホラー小説。
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わわわ・・・転勤で2年ちょっと住んでいたナ県の借家を思った。
お庭にはへびがにょろにょろ・・・それはいいとして・・・
玄関入って左がずっとお庭に面した廊下で、突き当りに開かずのクローゼット?建付けが悪く開かなかったのだけれど・・・
玄関の脇に階段があり、ここに住むのか・・・と上がって行って北側の窓をみたら下はお墓だった。
2階には二間あったけれど、ほとんど使わなかった。
そのお墓の塀の際にお風呂があって、窓を開けると卒塔婆の先っぽが見えていた。
風が吹くとカタカタカタカタ・・・
ソーラーがあるから電気代はかからない、いいでしょうーって言われたけれど、壊れていたから、毎日お風呂は外に出て卒塔婆の脇のスイッチをカチャリとしていた。
1階は寝るだけの十畳間と居間にしていた六畳と書斎にしていた四畳半とよくわからない天井の低い三畳間があって・・・
田舎だから土地はタダみたいなもん。いくらでもこんな家はある。と・・・
とにかく不気味な家で、転勤の話がチラリと出たときに、とどまるつもりだったみたいだけれど私がどうしても出ていくと・・・そんなんで東京に戻ってきたって家を、読んでいて思った。
子供が居なかったら逃げ出していた。
今だから言える・・・
鹿角南の従妹の家はこんなもんではなかった、なのに怖くなかったのだろうか?ね?
とにかく、いらぬ事を思い出しながら読んでいたから・・・
とても怖いお話でした。
私は逃げます。
近寄りません。
相談受けたら、引っ越しなさい。と言ったでしょう。
耳嚢ではなく目嚢
どっちが怖いかと聞かれたら・・・どっちもっ!
★★★★☆
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