内容紹介
生きることにつきまとうやるせなさをあぶりだす傑作ブラックファンタジー!
貌のない神は、喰う――。赤い橋の向こう、世界から見捨てられたような禁断の地にさまよいこんだ私。
かの地の中心には、顔のない神が坐して、輝きを放っていた。万物を癒やす力を持つその神には、代々受け継がれている秘伝の奥義があった。そのことを知った私がとった行動とは?(「無貌の神」)デビュー作『夜市』を彷彿とさせる表題作ほか、生きることにつきまとうやるせなさをあぶりだしながら、時代も国籍もジャンルも縦横無尽に飛びこえ、自由闊達、神話的な語りの境地をみせる傑作ブラックファンタジー全6作!
無貌の神
青天狗の乱
死神と旅する女
十二月の悪魔
廃墟団地の風人
カイムルとラートリー
読書備忘録
無貌の神
こ、これは・・・
赤い橋が見えているうちに帰ればよかったのに・・・
顔のない神が喰う。繰り返され神は喰う。
時が来て新たな神となる人間と戦い、戦いに敗れた神は神ではなくなり人間に食べられる。
美味しいのか?と、ギョッ!としたお話
死神と旅する女
七十人を超えて少しした頃、たまには寄り道と時影は言い、あの女をちょっと斬ってこい。
斬れなかったこの女こそ・・・
そういえば、仕事ではなく贈物だと言っていたっけ・・・
こちらの世界ではたった三日の事だったのだ。
そちらの世界でしたことがこちらの世界で・・・
全6作・・・
クスノキとフジが気になりました。
幻想的で美しい、景色が浮かびどれも楽しめた。