



町の景色と人情が心に沁みる石田千連作小説
<いちばんまえの席があいた。となりのおじいさんは、いそいで移動して椅子によじのぼった。男のひとは、いつまでもあの席が好きでおかしい。> 夫をなくしたばかりのお年寄り、自分の進路に迷う高校生、上司とそりが合わず落ち込むサラリーマン、合コンに馴染めないOL……、季節、場所、人は違えど、バスにゆられて「明日もがんばるか」と元気を回復する二十篇。

バスの刻・・・お姉さんが話しているのかと思ったら・・・爺さんでした。急に爺さんになった。
あー、その洋食屋は黒船亭?
下町をちょこちょこするのはバスがいいかも。景色見て、ここで降~りよっ!ってできるから。
ビルめぐり・・・私も犯人見たことあります。飛行機で・・・一番後ろの席にいて最後に降りてきた。紐がついていてね。あれは羽田から那覇空港までだった。
スパイス国行き・・・溜池から青山七丁目まで・・・カレーのお話
ナンの話をしたときに、ケムクジャラのインドっぽいお兄さんがナンを焼くじゃない?もしかして毛・・・って思うのは私だけじゃないんだと安心したことがある。大体思っているけれど、言い出さないだけ。思ってはいるけれど気にしない。ってことにしている。そんなことはここには書かれてないけれど。
おむかえ 読んでいるとき、え?これ誰の本だったっけ?itoさん?・・・ちと思った。千さんのほうが好き。
いろんな風景をみて、いろんな人を見て、何にもなくてつまんないなぁ~って時が案外いちばんいいのよね~と最近強く思った。なんてことで楽しく読みました。
都バスは70才になるとシルバーパスが持てるからバス乗り放題。
菩提寺のある上野池之端まで母はバスで来る。ぐるっと遠回りして・・・だから私がお隣の県からはるばる行くほうがずっと早くつく。さらにお墓参りが終わるとたったひとつの停留所なのに松坂屋までバスに乗る。
そんなことをしていた祖母を、まったくおばあちゃんはぁー!!!と言っていたのに同じことをしている。
が・・・それももうできなくなるね。家からタクシーでないともうそんなに歩けない。それはそれで仕方のないこと。みんな行く道・・・
都バスに乗って、の~んびりお散歩するなら一日乗車券・・・

