デ・グリューはエドワード・ワトソン


  今年の8月24日(土)、25日(日)に行われる小林紀子バレエ・シアター公演『マノン』(ケネス・マクミラン振付)全幕ですが、デ・グリュー役はエドワード・ワトソン(英国ロイヤル・バレエ団)だそうです。

  島添亮子さん、後藤和雄さんの他の主な出演者も発表されました。一昨年の公演からすれば、配役はおそらく、

  マノン:島添亮子、デ・グリュー:エドワード・ワトソン、ムッシューG.M.:後藤和雄、マダム:大塚礼子、レスコー:奥村康祐、レスコーの愛人:喜入依里、高級娼婦:高橋怜子、萱嶋みゆき、看守:冨川直樹、

  だと思います。 中尾充宏さん、真野琴絵さんのお名前も見えますが、詳しい役名は分かりません。

  ロバート・テューズリーがもう出演できないなら、以前に小林紀子バレエ・シアターの公演にゲスト出演したダンサーのうち、デ・グリューを踊ることになるのはヨハン・コボーかエドワード・ワトソンしかいないだろうと思っていました。

  デヴィッド・ホールバーグは、アメリカン・バレエ・シアター時代にデ・グリューを踊ったかもしれないけど、今はボリショイ・バレエに在籍しているので無理だろうと。

  エドワード・ワトソンなら大丈夫。信頼できる。踊りも演技もすばらしい、また知的なダンサーだから。パートナリングの能力もまったく問題ありません。『マイヤーリング(うたかたの恋)』のルドルフ皇太子(←超難役)をこなすような人です。

  ワトソンは英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパルに昇格した数ヶ月後、小林紀子バレエ・シアター『くるみ割り人形』に客演しています。あのときのワトソンと、現在のワトソンはまったく違います。別人レベルで変化しました。

  プリンシパルに昇格したばかりのころは、特にこれといった特徴のない、地味な目立たないダンサーでした。ワトソンのプリンシパル昇格は、「ロイヤル・バレエ学校出身のイギリス人プリンシパル」を輩出したかった、ロイヤル・バレエ側の意図に助けられた部分もありました。

  しかし、誰よりもワトソン自身がそのことをよく分かっていて、ワトソンはその後すごく努力したようです。自分の長所をもっと伸ばすこと、自分の新しい可能性を探って開拓すること、役を徹底的に研究することによって様々な解釈を施し表現することなどです。その結果、ワトソンは非常に個性的で優れたダンサーに成長しました。

  ワトソンのデ・グリューを観てみたかったので、ワトソンに決定して嬉しいです。


  チケットの一般発売日も決まりました。5月18日(土)午前10:00より。良い席はお早めに~♪


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