二つの会話

(ロンドン図書館の書庫内。床は鉄柵で隙間から下の階が見える。かなりコワイ)

  その一。この週末、心理カウンセラーの仕事をしている友人に会って、ロンドン旅行の話をした。私は去年の3月、アダム・クーパーが出演した『ゾロ』を観た後、彼に面と向かってきつい感想を言ってしまった。帰国してから、私はこの友人にそれを相談したことがある。

  ラッセル・マリファントの公演のことを話していて、私はこう言った。「その振付家(マリファント)の振付は、見た目はとてもゆっくりで静かなんだけど、本当はすごくパワフルで、すごい筋力と、すごいバランス・キープの能力が要るんだよ。」

  この友人はバレエはもちろん、ダンスのことはまったく知らない。しかし、私の説明を聞いて、驚嘆したように言った。

  「その人(マリファント)は、すごく真面目な人なんだねえ!」

  「なんでそう思うの?」と私は聞いたが、友人はニコニコ笑うばかりだった。

  私はこの友人を「仕事のできるヤツ」だろうと感じている。しかし、なんでマリファントの振付についての簡単な説明を聞いただけで、マリファントの性格を即座に言い当てることができるのか、「ナントカ心理士」の考えることはよく分からない。

  その二。ある人と久しぶりに話した。私「私はロンドンでアダムに『彼らはまだあきらめてない。私もあきらめてない』って言ったんですよ。」 その人は大きな声で言った。「ええ、私たちはあきらめてませんよ!アダムを待っている人たちがたくさんいるんですから!」 この言葉を聞いて、とても嬉しかった。

  私の思っている以上に、日本にはアダム・クーパーの来日を待ちわびている人々、そしてアダム・クーパーの味方をしようという人々がいることを知った。心強い思いになった。 
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