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函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

東京伏魔殿

2016年09月17日 09時34分12秒 | えいこう語る

▼伏魔殿=悪事・陰謀などが影で絶えずたくらまれている所。悪魔の隠れている殿堂。(広辞苑)だそうだ。豊洲移転問題での第一幕が、設計当初盛土となっていたのが盛土がされないで、地下部分が空間になっていたという、なんとも不思議な事件だ。当時の知事、石原氏の談話では、当時の市場長から空間の問題を聞かされたというが、当時の市場長は、知事から「空間にしたほうが工事費は安く、工期も早いのでは」ということをいわれたという。検討した結果、それはできませんと知事に報告したという。検討した結果を工場長からいわれ、そのことを持って、下からこの問題が提起された如くマスコミに語っているのは、小説家の知事とは思われぬ、稚拙なストーリー展開だ。だが高名な小説家である石原氏、豊洲問題は東京都という伏魔殿の仕業だと、ストーリーの書き換えを行うようだ。

知事当時マスコミに向かい、空間問題について、工事が安くて早い発言をしているのがテレビで流れている。その時は、技術委員会で既に盛土を決定していた時期だ。だが、その会見は、技術委員会の決定を無視するとするような発言ではないので、技術委員会も盛土のまま工事が進められると思っていたようだ。だが結果は空間のままだった。どこでヒックリ返ったのか、ここが第一幕の最大の山場だ。日付がはっきりしていないが、知事に空間工事はできないと言った市場長が、その頃に交代し、新たな人物になっている。その人物、マスコミの取材に、今はなにも言えないと逃げている。石原氏のようなワンマンは、人事も口出しするだろう。

新しくなった市場長を呼びつけ、設計が変更になったので、盛土をやめ空間にしておくようにといえば、普通の人間なら知事のいうなりに仕事を遂行してしまうだろう。もし私の推測があたっているなら、伏魔殿の本部は知事室なのだ。呼び付けられる部下は、人事移動という金縛りに、自分の意志など無にしてしまうのだろう。石原知事は、週に1度か2度の登庁で有名だ。その他は自宅で、「小説・東京伏魔殿」を、書いては直していたに違いない。市場長の交代劇は、松本清張の小説「点と線」の東京駅の場面を彷彿する、名場面なのだろう。

問題の新たな展開は、交代した市場長が知事の指示で動いたのか、はたまた知らないまま設計図をみて、空間になっていたのでそのように処理してしまったのかという点にある。だが、担当職員まで全部入れ替えしたわけではないだろう。工事進捗過程で、盛土が空間になっていく様を、多くの担当職員は知っていたはずだ。悪いとわかっていながら、是正できない体質が都庁にははびこっているのだ。職員で知事を恐れるのは、知事に直接会える大幹部だけだ。では、職員が一番恐れるのは誰か。当時ドンと言われた、内田幹事長率いる自民党都議団だ。

東京都は日本最大の地方自治体だ。北海道一面積の小さかった私の村も、同じ地方自治体だ。長い間、議員が行政を牛耳っていた姿を目の当たりにしている。民主主義の序列から言うと「住民←議員←行政」なのだろうが、地方自治体というのは「議会→行政→住民」という序列で構成されていたというのが、地方自治の実態だ。そこには「しかたがない」という諦念が蔓延し、どこの自治体も大なり小なりの伏魔殿が形成されているのだ。

現在、富山市議会が政務調査費問題で、壊滅状態になっている。県議会での辞職も出てきた。富山県は自民党王国と言われる。現在、オリンピック委員長の森喜朗元総理の出身地でもある。富山県民から聞いているが、森氏の金銭感覚には驚くものがある。「国会議員→県会議員→市町村議員」。金銭感覚が麻痺したお国柄なのかもしれない。「富山の恥さらし」という声も聞こえるが、私が大好きな「鱒寿司」の味は変わらないでいてほしいと思う。

豊洲問題は、単に東京都だけの問題ではない。他の地方自治体が抱えている病巣でもある。東京伏魔殿にメスを入れるのは「ドクターK」と私が名付ける、小池知事だ。リオ、パラリンピックのお土産に、どんな病巣も除去可能な「金のメス」を購入してきてもらいたいものである。「天才・田中角栄」に継ぐ、石原慎太老著「東京伏魔殿」、そろそろ第2幕の展開に入っているが、石原氏は既に書き終えたものを、書き変えに専念しているのかもしれない。

裕次郎のお兄さん、昔は弟よりかっこよかった時代もあったのだ。最期は「♪粋な別れ」で、締めくくってほしいものですね。


豊洲移転問題

2016年09月16日 10時05分36秒 | えいこう語る

 

市場の地下に盛土をする設計が、いつの間にか変更され空洞になっていた。2011年、当時の知事だった石原信太郎氏が、部下である市場長から、コンクリートの箱のようにして空洞にする計画を聞いていたという。それに対し、石原氏は「自分は建築の専門家でもないので、そうするといわれればそうかと思ってしまう」というような回答をしている。だがブログを書いていたらテレビで、当時の市場長が、石原知事から「空間にしてコンクリとの箱にしたら、工事が安くて早く済む」といわれたと証言した。石原氏特有の「知らんぷり作戦」のようだ。今回の都知事選も、自民党公認の増田氏を応援した際、小池候補を「厚化粧の大年増」と罵倒した。歯に衣を着せないことで有名な石原氏、自分のこととなると、人に罪を押し付けるタイプのようだ。

豊洲移転問題は、石原都政の時から始まっている。オリンピックが、近い将来東京に決まることを見越して、都側に大手ゼネコンからの豊洲移転のプレゼンがあったのかもしれない。東京オリンピック開催はゼネコンの稼ぎ場である。老朽化した築地市場を、より環境の安全な場所に移転というプロジェクトを、石原都政の目玉政策にと進言するのは、ゼネコンの得意とするところだろう。石原知事なら、それを成し遂げる実力があると、自民党都連議員にも働きかけたのだろう。巨大プロジェクトは、大きなお金が動く、そこにお互いの利権が一致したというのが、私の他愛ない推測だ。

とかく上から目線の石原氏。直木賞作家であり言葉の使い方は巧みで、相手をこきおろすのが得意だ。だが、自らも「暴走老人」などと称し「太陽の季節の時代」にワープするような慎太郎スマイルで、いつも煙に巻いてきた。だが、盛土から地下空間に変更するよう指示したのが石原氏だ。それが技術委員会でも説明がなかったので、誰もが埋め戻しをしていたものと理解していたようだ。少しずつではあるが究明される今回の問題に対し「東京都は伏魔殿だ」と発言したのは、もちろん、今回の問題の主人公ともいわれる石原氏だ。

老体鞭打って上梓した「天才、田中角栄」の売上も好調だという。最後はどんなタイトルで自分の生涯を締めくくるのか楽しみである。小説「黄昏の季節・石原慎太老」。最後まで我儘し放題の、笑顔がチャーミングな、裕次郎の兄さんで終わってほしいものだ。


エネルギー政策

2016年09月15日 11時56分23秒 | えいこう語る

 

我が国の科学技術の、叡智を結集したという意味を込めたネーミングなのだろうが、原子力発電所に、文殊の知恵といわれる文殊菩薩の名を付けたのが、福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」だ。稼働時に炉心を冷やす冷却剤のナトリウム漏れをおこし、なんと21年間も実質稼働ができないでいた。その維持費に国費が1兆円も費やされたという。3年前の点検報告では、1万件もの点検漏れも摘発されている。なんとも無知で無能に近い原発で、文殊菩薩も名前を汚されたと涙ぐんでいるに違いない。政府もようやく廃炉に向け検討を始めるようだ。

六ケ所村の核燃料サイクル施設や高速増殖炉もんじゅの停止で、フルMOX燃料を使用する、建設中の大間原発の稼働にも影響を及ぼすといわれている。しかし、我が国がは核爆弾に転用できるプルトニウムを、48トンも貯蔵している。さすがの北朝鮮だって呆れているに違いない。プルトニウムの処理は世界中が注目している。先日、原子力規制委員会の新基準に適合していないとの理由で、稼働時期を2年ほど延期すると発表した大間原発だが、喜んではいられない。国はなんとしても核燃料サイクルの新たな計画を立てるに違いない。原子力ムラの利権は、国家レベルの利権構造であるから、そうやすやすと解消するわけにはいかないと考えたほうが懸命だろう。

私たちに身近なエネルギー問題といえば、太陽光発電がある。私の村から函館までの距離は車で約1時間ほどだが、この1年の間に、学校のグランドぐらいの太陽光発電が2基と、その4分の1ほどのものが1基建っているのがみられる。14日、私の村にそびえる活火山恵山での地熱発電の会社の調査説明会があった。この会議には函館市の経済部も協力しているので、担当者も出席していた。

業者の説明は、ボーリング調査をして実際営業できるかの状態を調査したいとのことなので、特別異論はない。そこで関連質問ということで私が質問した。「先日の新聞報道で、北海道の太陽光発電の許可業者の6割が、いまだ建設にも着手していないという実情がある。最近電力会社が、太陽光発電の買い取り金額を半分に引き下げたのも影響があるのではないか」との質問に「3年ほど前から太陽光発電の取扱量が、国の基準を満たしたため、新規参入を制限するために買い取り料金の値下げを行っているというのもある」と業者が答えた。「3年前に既にそんな理由があったのなら、廃校になった市所有のグランドを、業者に貸し出すというのは、経営が息詰まるのではないか」と、市の担当者に尋ねた。

担当からは「業者が仕事をしやすいように協力するのが市の役割だ」というような答えが返ってきた。この地熱開発問題は3年前から始まったが、当時の市の担当者は移動している。大間原発の担当も、市総務部防災課に原発担当者がいるが、それも今年変わったばかりだ。役人は3年ほどで転勤となるが、もちろん引き継ぎは十分しているだろうが、長い年月その仕事に関わっていなければ重要なことを見逃すことがある。だが担当が長くなると業者との癒着も生まれることもある。変わったばかりなので再度調べ直すといい、そのうち部所を移動してしまうというのもある。

市の大間原発担当も実質一人のようだ。議員や原発に反対する市民団体の代表、さらに市民からの代表を交えた特別委員会を結成し、オール函館で対応してほしいものだ。担当が一人だと、市民を巻き込んだ反対運動などできる余裕などないだろう。大間原発問題など、市民との情報共有をはかり、住民参加の充実をはかれる、一番身近なまちづくりではないかと思うのだが。

地熱エネルギーの開発は国策だが、一民間業者の仕事に市の担当が毎回出席するのに違和感を持つ。福島原発も大間原発も、県に原子力推進課が設置され、地元自治体職員が動員され、国策に加担した経緯があるからだ。地域振興という御旗には、地域を消滅させる要因も含まれているというのを、福島原発事故の教訓として、私たちは語り続けていかなければならないだろう。


自分のまちの議会は健全か

2016年09月14日 16時31分36秒 | えいこう語る

 

豊洲市場への移転をめぐり、東京都が揺れている。驚くのは、設計をごまかして建設完了と報告したのは、担当職員だという。だがこれほどの問題、担当職員だけで行うのは考えられない。この手の工事では、業者と担当職員の金銭の授与というのが定番だが、工事改竄の内容から推察して、もっと大きな力が働いているような気がする。都知事がワンマンで、業者と組んで職員に命令する場合が考えるが、どうやら、それをチェックする議会もその責任を果たさず、複雑怪奇状態だ。さらに、次期オリンピックに照準を合わせ、関連施設の建設を加速するというスタイルが出来上がり、建築費の高騰にも目をつむるのが、常識化しているようだ。

今回の事件に、都民ばかりではなく国民までもが、呆れてしまっている。世界の東京に君臨する知事、その権力が巨大になりすぎた結果、そこに群がる者も、権力の傘の下で、自らの地位に権力を持たせる構図が出来上がってしまっているようだ。日本の政治体制の縮小版が、都政なのだろう。だから、都政の最大権力者である小池知事の奮闘に、全国各地から声援が上がっているようだ。この巨大都政を改革できれば、我が国の政治も変わらざるをえない状況になるだろう。小池知事のことを、小池大統領と呼びたいというのが、今の私の心情だ。テレビドラマで「絶対失敗しない女医・ドクターX」というのがあったが、誰もが手術できない東京都の巨大癌を切除する、ドクター小池の活躍に期待したいものである。

さて、我が函館市の議会は健全に働いているのだろうか。数年前に、議会(30名)が、市民に対し市政報告会を開いたことがある。市民の参加者は、僅か6名だったと記憶している。市民の代表である、議員を信頼しているためなのか、別な意味が含まれているのか、その究明もないまま、その後開催されていないようだ。最近の市議会の動向だが、核廃絶平和都市宣言の函館市だが、安保関連法成立に反対する議案を議会で審議したが『15対14』で否決された。その後も同じ採決が行われたが、それがくつがえることがなかった。戦争をしやすくする法律に、なぜか賛同する不思議な函館市議会だ。この問題こそ市政報告会を開催しなければならないはずだが、動きはまったく見られない。

さらに、老朽化した市民会館の改築をめぐる、議会の動きだ。市では耐震化を施し改修して、20年ほど使用するという。その費用は35億円に及ぶので、市民からは文化の殿堂なので、新築を望む声も少なくはない。だが、市では04年に1村3町を吸収合併した時の合併特例債、308億円の内60億円が残っていたので、それを使用するため改修を選んだようだ。つまり改修ありきの計画で市民に発表したので、市民が騒ぎ出したのだ。13日の議会で、補正予算について審議したが、改修ありきの市の対応に対し、反対が7人と棄権が1人出たという。賛成は20人に及ぶが、反対・棄権の数は補正予算としては異例の多さのようだ。

改修のための設計費も補正予算に入っているが、4757万円だそうだ。新聞の報道も「市は積極的な情報発信とさらに市民の意見を聞く姿勢が求められそうだ」としている。現市長は、大間原発建設中止を求め国と電力会社を告訴した。それは市民の大きな支持を得て、2期目は対抗馬を対岸の下北半島までぶっ飛ばすような、勝利をした。3期目は対抗馬は出てこないのではないかと巷間囁かれている。好調な新幹線効果も背景に、発言は自信に満ち溢れているようだ。だが、そんな雰囲気を醸しだすと、周囲は以外と発言を控えるものだ。発言力と実行力のある石原元都知事は、週に1~2回しか登庁しなかったという。それに注意を与えぬ議会があったのだ。

民主主義とは権力は市民にあるというが、それを守り擁護するのが議会の使命だ。議会は常に民衆の声に耳を傾けなければならない。安保関連法を採択する議員など、議員の資格を問われかねない。市民会館の問題が今後どのように推移するのか、豊洲移転問題も気になるが、身近な問題にもっと市民も


再度、大型台風上陸

2016年09月13日 11時07分05秒 | えいこう語る

 

連続して北海道を襲った台風は、道内各地に甚大な被害をもたらした。道は国に激甚災害の指定を要望しているが、14日にはアベ総理が現地を視察するため来道するという。激甚災害の適用は道路などの公共事業施設や、農地や農業施設への被害には適用されるが、農作物そのものの被害には適用されないという。JRの施設は住民にとって最も重要だが、民間なので対象外だという。全体の被害額は1000億円を超えると報道されているが、激甚災害の補助の対象になるものは、被害総額の何割減ということになるのだろう。

東京都の豊洲市場の土壌改良だけで、850億円だというが、僅かな埋立地と広大な大地北海道。東京と北海道では、同じ日本のはずだが、貨幣価値は常識の範囲ではないような気がする。大臣が視察しているのに、わざわざ総理の登場だ。この視察に隠されている真の目的はなんだろうか。北海道に山積している問題を、災害視察という名目で、総理が直接処理を早めるための来道ではないかと、いらぬ憶測をしてしまう。

総理に従う一行には、もちろんはるみ知事だ。自民党道連会長になったばかりの衆議院議員吉川貴盛さん。もちろん鈴木ムネオ親子も同行するだろう。その他北海道自民党の主な顔ぶれだ。私がムネオさんなら、ちょっとアベさんにお願いし、北方領土が見える地域に案内するだろう。12月に来日するプーチン大統領を迎えるため、北方領土返還を国民にアピールするためだ。

さらに総理は、泊原発再稼働や核のゴミ処分上の北海道誘致を、はるみ知事に強力に要望するかもしれない、などと勘ぐってしまう私だ。もちろん世界からの観光客誘致のため、総理は北海道空港の民営化についても触れるだろう。また、米軍実践訓練場の常設化や、オスプレイの受け入れなどもだ。邪推すればきりがないが、アベ総理の今回の災害視察という名目の、突然の来道だ。

相続く台風から開放され、ホッとした感じの北海道だが、北朝鮮のミサイル発射や核実験も凌ぐほどのアベ総理。再び大型台風の上陸という感じがしてくる。最近どちらかといえばアベ総理に批判的な北海道新聞だが、今回の来道をどう報道するかが楽しみである。