函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
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白鵬優勝の一番を解説

2017年11月26日 09時23分51秒 | えいこう語る

▼日馬富士暴行事件で、揺れに揺れる九州場所14日目。「白鵬対遠藤」の勝負は、モンゴル人横綱白鵬に、前人未到の40回の優勝をあっさりと差し上げてしまった、あっけない結果となった。

▼立ち合い、白鵬の得意技、左張り手が出る。遠藤少し顔を左に動かした瞬間、白鵬の右肩の強烈なかち上げが待っていた。このワン・ツーの「モンゴル・ラリアート」に、なすすべもなく、半ば失神状態で土俵を割った遠藤だ。

▼「ごっちゃんです」と、山のような懸賞金をごっそりいただく白鵬。金庫から、つかみ放題のお金を奪い取っていく、石川五右衛門の如き貫禄溢れる風貌だ。「よっ!大横綱」というよりは「よっ!大統領」が似合いそうな白鵬だ。

▼花道を引き揚げる後姿からは「40回もの優勝だ。これで日馬富士問題も、モンゴル部屋有利に働くだろう。日本相撲協会も俺には逆らえないだろう」というような、背中からの囁きが聞こえてきた。さらに「俺は(心・技・体)をはるかに超越した(土俵の神様)になったのだ」という声も。

▼負けた遠藤の談話だ。横綱の左の張りては、今場所は「ゲンコツ」で来るぐらいは覚悟していた。張り手は我慢したが、次の瞬間、ハンマーで強打されたような衝撃が走り、気が付いたら土俵に出ていた。世界ミドル級チャンピオン、村田諒太選手のパンチを食らったような感じだ。

▼「張り手に勝ちあげ」。これは白鵬だけに許された、伝家の宝刀だ。「日本相撲協会」という看板は、白鵬に持ち去られ、新たに【倭国モンゴル相撲協会】の看板が架け替えられた・・・というところで、私が相撲解説を行っている夢から覚めたのだ。

▼57歳で亡くなった、北の湖が大好きだった友人が、テレビで相撲を一緒に観ていて「お前は今度生まれた相撲解説者になったらいい?!」と、言ってたのを思い出したので、昨夜の夢になったのだ。