斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

久々に当たりの公図を引いちゃった

2013年06月04日 | みちのはなし
ちょっとした仕事の話です。

現地は、なんてことはない平地林なんですよ。

笹類と赤松を中心にした雑木林なので、ここ30〜40年の間に一度は刈り取られたか造成されたところかな。

片側歩道の一般県道(3種3級ぐらい)から認定市道に入り、現地には赤道と思われる人工的に敷かれた川砂利がありました。

そんな環境だったので嫌な予感がしましたが。。

法務局に行って、公図を見たらタイトルのように現地状況を見て予想したことが正解であること確信しました。

いわゆる、「原野商法」で販売された分譲地でした。

地目は山林で、地籍にすると2万平米(2haまたは2町歩)ぐらいでしょうか、市道負担ありですが60区画ぐらいに分けられていました。

噂によると、原野商法の土地は購入した方でも辿り着くことが出来ないという事ですが、当方は意図せず辿り着くことがあります。

ここに限ったことではありませんが、道の拡幅や付替え、落石防護施設等の土木施設の検討をする際に、いい場所だとあたりをつけて発注者に打ち合わせに行くと、「そこは難しいから。違う位置での検討を。」と言われることがあります。

その理由には、希少動植物の生息地のこともあるのですが、原野商法的な分譲地のなれの果てで、地権者が多すぎたり境界確定がされていなかったりして交渉することが困難になり、事業化できなくなってしまいますから。。

今回の町で公図を引いたのは初めてなので何とも言えませんが、那須町や現在の那須塩原市だと、別荘地や首都機能移転先としての開発、東北縦貫道や東北新幹線の開通による発展見込みなんかでで踊らされたあとみたいなのがたくさんあるんですよ。

いずれかの自治体のどこかで、とある業務に関して斜面部分の地籍約18万平方メートルの地権者を調べたことがあるのですが。。
昭和50年代前半に2筆の土地を私道含む約700区画に分筆されていたんですよ。
おそらく、500人以上の地権者がいるんでしょう。

今回のように細かく区割りされているようなのは、地権者を調べなくても、公図を見ただけでも怪しいオーラを放っているのでいいのですが、なかにはひとつの土地に多重に登記されていることもあって、そっちの方がもっと面倒くさいんだよね。

補足
当方が小学生の頃までは、大人たちは土地は下がることはないと言っていましたし、東京への通勤圏が利根川(当時は埼玉県北葛飾郡栗橋町を越えたぐらいで驚いてはいけない。
21世紀になる前には、鬼怒川(当時は栃木県河内郡河内町)も超えることだろう。
なんてことも言われていましたし、テレビでは新幹線通勤をするサラリーマンとして、東海道新幹線の三島駅や東北新幹線の那須塩原駅から通う方を先行者として取り上げていました。
そんな時代の夢のあと。。