この1年は趣味で続けてきたことをことごとく休んでいる。ピアノも太極拳もカリグラフィーも・・。また時間と気持ちに余裕ができて、やりたいなぁと思ったらやればいい。
そんなところへ現在イギリスに滞在中のカリグラフィーの先生からメールがあった。12月に一時帰国してワークショップをするから来ない?というお誘いがあり、久しぶりにスタジオに出かけた。
本当はワークショップの内容に魅かれたわけではなく、先生に会いたくて参加したのだけれど、これが期待以上に面白かった。テーマは『寄席文字の世界』
歌舞伎は勘亭流、相撲は相撲文字、提灯などは江戸文字・・とそれぞれビミョウに違って、寄席文字はその名のとおり寄席(落語)で使われる文字。
右肩上がりで余白を少なくするのが特徴。これは興行が右肩上がりで、空席が少ないようにという縁起をかついでいるとのこと。なるほど!
講師は橘流一門の右女次さん。軽快な江戸弁で笑いを誘いながら、その筆から見事な文字が次々に・・。書道とはまったく異なる筆使い。塗りつぶされそうで絶妙に残るネガティブスペース(負の空間、余白)に拍手がおこる。
参加者それぞれ、希望の文字を色紙に書いていただけるということで・・
いくつか好きな漢字の中から、文字的にオモシロそうな「嬉」をお願いした。師匠を一番困らせたのは「鷹」の字。まさかリクエストに「鷹」が来るとは思っておられなかった様子。なにせここは福岡。ちなみに師匠はアンチ巨人の江戸っ子。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます