ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

10/30日 金山・雨生山で見る晩秋の花模様 4の3:県境稜線を歩いて、ウメバチソウ、今年の初花に出逢えた。

2016-11-09 07:10:39 | 草花
今回は、雨生山の山頂に行くのに金山から県境稜線を歩いて行くことにしました。
その稜線上にウメバチソウの咲く場所があるからです。
前回、10月20日に来た時には未だ蕾だったものが、もう花を開いているはずですので、それを見るために大回りして歩いているのです。
そうやって時間を稼いでいるうちに、空もだいぶ明るくなり、陽が差しそうな気配もしてきており、気持ちも高揚してきています。

この記事では金山に取付き、その山頂から雨生山山頂までの県境稜線歩きの部分をレポートします。

ミヤマシキミ ↓

金山の山体に入ると、日陰にミヤマシキミの赤い実を見つけました。



林道を横切る ↓

山腹の道を根気よく登っていくと、作業用の車が通れる林道を横切ります。
ここから金山山頂まで15分くらいの間、急な登り道が続きます。


キッコウハグマ ↓

道沿いにキッコウハグマがたくさん出て来ましたが、すべてが閉鎖花ばかりで、開花したものが一つも見当たりません。



金山山頂 ↓

金山山頂に着きましたが、ここからの景観は得られませんので、そのまま通り過ぎます。
ここから先は愛知県と静岡県の県境稜線歩きとなります。まずは下りから始まります。


シモバシラ ↓

金山からひとしきり下ったあたりから、緩慢にアップダウンも伴いますが、総じて平坦な道になります。両脇が笹の道になったりする、その中で、シモバシラの株を見ました。残念ながら花は終わっていました。



ツリガネニンジン ↓

蛇紋岩地の赤茶けた地面のむき出しになった場所に来ました。ここで咲くツリガネニンジンは色が濃かったですね。



赤ハゲ地 ↓

地面の赤茶けたところから、便宜上「赤ハゲ地」としておきますが、ケルンに積んである石もこんな色です。この場所にも、ミカワマツムシソウ、コガンピ、ムラサキセンブリなど独特の植生がありました。



サルトリイバラ ↓

赤い実をつけて「山帰来(さんきらい)」らしくなってきました。



金山方面 ↓

振り返ると今歩いて来た金山の山頂方面が見えています。山頂にある長方形の白い反射板の一部が見えています。


雨生山の反射板 ↓

しばらく歩いて一旦稜線から下り、山の斜面を稜線と並行して歩くことにします。
今度は雨生山の電波反射板のところまでやってきます。反射板のすぐ左に本宮山が見えていて、画面の左端には朝歩いた吉祥山も見えています。



雨生山 ↓

これから向かう雨生山の山頂方面も近くの視界にあります。



ワレモコウ ↓

ここではワレモコウの花の穂も小さく、ややみすぼらしい姿で現れました。


三ツ瀬明神山 ↓

斜面からまた、県境稜線目指して登り返していきます。振り返ると、三ツ瀬明神山が見えてきました。日が差し始めてきて、これでやっとリンドウも花開いてくれそうです。



鞍掛山→宇連山 ↓

鞍掛山から宇連山の稜線も見え始めてきました。天気の回復につれて気分が高まってきます。



吉祥山と本宮山 ↓

高度が上がり、最奥の本宮山から左手前に吉祥山そして近くに平野部を一望にできます。
胸のすく眺めですね。



展望丘 ↓

県境稜線上のこの眺めの良い場所を仮に「展望丘」と呼んでおきます。この「展望丘」にも蛇紋岩のケルンが積んであります。ケルンの先にはこれから向かう雨生山の山頂方面が見えています。


リュウノウギク ↓

「展望丘」で景色を楽しんでいる足元ではリュウノウギクが咲いています。
小休止のあと、雨生山山頂を目指して県境稜線を歩きます。



雨生山山頂 ↓

「展望丘」から雨生山山頂までは10分から15分くらいの道のりですが、眺めが良くて花もありますので、いろいろと道草を食いながら歩いてきました。雨生山の山頂も今では笹や木に覆われ始めています。


浜名湖 ↓

山頂の笹藪から南方面を覗き込むようにすると、浜名湖が見えています。
山頂を後にして、ここから笹をかき分けるようにして県境稜線を西進します。


叢生 ↓

稜線はやがて林の中に入り、その道沿いにこんな木が出て来ました。薪炭の材としての伐り出しの痕でしょうか。


稜線上で見たウメバチソウを5枚固めて出します。
ウメバチソウ ↓









稜線上で熟年夫婦とすれ違いましたが、彼らはウメバチソウの大輪咲きのものを探していました。
小生も同じような気持ちでいましたが、今年の花はみな小ぶりでしたね。
コメント (8)
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