ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/31日 葦毛湿原と背後の稜線歩き その6:イチゲキスミレ(一華黄菫)、ヒロハノアマナ マキノスミレ

2014-04-08 07:10:39 | 草花
カタクリを見た後は、愛知県で一箇所だけ黄色く咲くスミレの自生地を訪ねることにします。
そのスミレの名前はキスミレと言いますが、小生がこのスミレのことを教わったときは皆がイチゲキスミレ(一華黄菫)と呼んでいましたので、それを踏襲してここではイチゲキスミレと呼んでおくことにします。
このスミレは愛知県内ではただ一箇所の稀少な植生ですので、杭を打ってロープを張り巡らし、周りの背丈の高い草を刈り払って保護するようにしてありました。
この措置には反対意見もあります。「わざわざ稀少植物のありかを盗掘者に知らせるようなものだ」という考え方ですね。
そして残念なことに、この冬にその惧れが現実のものになってしまい、実際に盗掘にあってしまったそうです。
盗掘者の貧しい精神構造に憤りと憐憫を感じます。今後そんなことが絶対に発生しないよう、日本人の良識の崩壊がなきよう願いたいと思います。

マキノスミレ ↓

稜線上でシハイスミレに出会いました。ここではマキノスミレが報告されていますので、おそらくそれだと思います。マキノスミレの母種がシハイスミレであり、厳密な区別はなかなか難しいようですね。




ツツジ ↓

ツツジの蕾が見えました。咲き出すのは未だ一ヶ月くらい先の話のようです。種類はモチツツジかヤマツツジか良く見分けずに済ませてしまいました。



丸坊主の尾根道 ↓

高圧電線と鉄塔のの保守のためとはいえ、これほどまでに下を刈り込まれると、今度は土砂が流れて、やがては鉄塔の土台が崩れはしませんでしょうか。



ミツバツツジ ↓

この稜線上でもミツバツツジが点在します。鮮やかな色彩ですね。



イチゲキスミレ(群生) ↓

今年もこの場所にやって来ました。 盗掘に遭遇しながらも、少しずつ増加しているような気がします。
これも地元の皆さんの手厚い保護活動の御蔭ですね。



イチゲキスミレ(近写) ↓

今回はズームレンズを持ち歩かず、普通のカメラの状態でのみの撮影です。風が強くて、こんな程度にしか撮れませんでした。




保護措置 ↓

地元の有志を糾合して、杭打ち・ロープ掛け、下草刈りなど、保護措置をやってくれているようです。



ヒロハノアマナ ↓

イチゲキスミレ自生地のすぐ脇に今度はヒロハノアマナの自生地が有り、隣同士なので、同じ措置がしてあり、これも幾分増加傾向にあると見ました。



ヒロハノアマナ ↓

未だ時間が早いので花は蕾みがちであり、俯きですね。時間が経てば花は上を向いてきます。



カンアオイ ↓

このカンアオイはイワタカンアオイのほうでしょうね。稜線上で沢山姿を見たものですが、近年は著しく数を減じてしまいました。



ヤブツバキ ↓

花の終末期のヤブツバキですが、たまに良い姿の花も残っています。



シュンラン ↓

藪の中に立ち入ってシュンランの株を見つけました。 本当に見かけることが少なくなり残念です。



尾根を下る ↓

この時季に見るべき花は見たような気がして、稜線を下りて、再度葦毛湿原を目指します。
今度はハルリンドウに出会えるかどうか・・・・。
コメント (6)
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