渾沌滅七竅

生命ある無秩序を愛する渾沌。

特別展・顔真卿 その2

2019年02月20日 | 日記

 

2月24日迄の特別展・顔真卿を見に、上野・国立博物館へ行ってきた。

混んでいるだろうことは、予想していたが、約8,000人の入場者で主展示品「祭姪文稿」を見るのに70分待ちで、見終わるのに7・8分。

都合、3時間程、会場で多くの貴重な作品を堪能させて貰った。

予想していなかった点は、台湾・中国からの見学者が圧倒的に多かったこと。  係員の話では、4人に1人は台湾・中国人とかだったが、5人に3人といった印象だった。

台北・国立故宮博物館所蔵の上記中華史上屈指の名著は、台湾でも30年は展示されていないとか。

日本の奈良時代の三筆・三蹟への影響や現代・明朝体の楷書の礎になった顔真卿の書は、絶大だが、王義之の楷書や行書の方が、私は好きだ。

同じ漢字でも篆書・隷書・楷書・行書・草書と、その変化と夫々の書体で、能書家と言われる巨人が多数輩出された、その歴史は、人類の英知と言うべきか、見事だ。  従来の漢字を簡略化した簡化字は、合理的に感じられるが、芸術からはやや遠ざかった感なきにしもあらず。

更に、漢字の草書の延長線上?に平仮名、カタ仮名という独自の文字体系を発展させた日本の文字文化の世界も卓越して素晴らしい。

 

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舌癌のこと

2019年02月20日 | 日記

競泳・池江選手の白血病の話題も、そこそこに、堀ちえみさんの舌癌の話で昼間のTVは持ちきり。

主治医、主治医というが、主治医とやらは、何なのか?

昨年夏以来、半年余り、主治医は、水先案内人ではないのか?  専門医ではないにしても、いろいろなケースを想定、疑い、適切なアドバイスが出来なければ、主治医なんて意味がない。   どこへ患者を導くのかが問われる筈。

堀さんご自身が、病を疑い、ネットで調べ、今年に入って大学病院の然るべく検査に駆け込んだ様だが、最早、ステージ4と。  皆が皆、この様な行動を取れるわけではない。 

「主治医」を持とうなどと叫ばれるが、本来、主治医が、パイロット役をしなければならない筈。  主治医は、一体、何をしていたのか?

一方、舌の手術に、まさに形成外科が関わることになるが、法医学から形成外科に身を置く次女の守備範囲だ。

専門医として何を得意とするかはあるも、オールラウンド・プレーヤーとしての医師の勉強を少なくとも10年弱はやり、研修で知見を磨き、国家試験を経て医師免許を取得、更にそこから専門科を選択している訳です。

己の得意分野ではなくとも、どの専門医の診断を受けるべきか、適切にアドバイスが出来ることになる筈。  そういうことは、何も医療分野に限った話ではなく、他の活動・分野でも似た様なことが言え、人間社会では、その点が、極めて大事だと思っています。

昨夏、異変を感じた際、更に、違和感を増した際に、いろいろなケースを想定し、水先案内が出来ていれば、ステージ1とか2で納まっていたやも知れず。

医師の責任は重い、だから、社会的地位も高く、高所得をも是認するのじゃありませんか?

 

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