認定 NPO 法人のHEM-Net(Helicopter Emergency Medical Service Network、救急ヘリ病院ネットワーク)が2015年に試験運用を開始し2018年4月から本格運用している「先進事故自動通報システム(AACN:Advanced Automatic Collision Notification)」です。
このシステムに対応した車(注:エアバッグシステム内にEDR(Event Data Recorder)を搭載した車)が事故に遭遇すると、その車からその時の状態や場所がサーバーに自動通報されドクターヘリや救急車が迅速に現地へ駆けつけるようになっているようです。
具体的には、1)対応車(注:2021年9月時点で約300万台)で事故発生、2)対応車から自動で衝撃度や位置の情報がD-Call Netサーバー通報される、3)サーバーに蓄積された事故データ280万件から死亡・重症率が算出され、消防本部指令室(注:現在、724か所)およびドクターヘリ基地病院(注:現在、43道府県61病院)へ送信される、4)両者が連携し救急車とドクターヘリ/ドクターカーが現場へ派遣される、というような仕組みになっているようです。
なお、現在、第2種のD-Call Net(注:EDR搭載型である現在の第1種とは別に、D-Call Netに対応した通信機能付きドライブレコーダーが既販車などに後付けで搭載されて事故時の画像情報+位置情報がコールセンターへ通知されて出動するタイプ)を開発中で、2022 年度の試験運用を経て、2023 年度から本格運用される予定のようです。
プレスリリース(2021.12.7)のサイトは、https://hemnet.jp/wp-content/uploads/2021/12/プレスリリース.pdfです。
紹介動画(HEM-Net製作)のサイトは、https://www.youtube.com/watch?v=W59Ebi5fAl4&t=3sです。