最近マラソンに夢中になっている三女が、昭和記念公園で10キロのマラソン競技に参加する事になっていたので、是非娘の走る雄姿を見たいものと楽しみにしていた。処が生憎三女は風邪を引き仕事を休む訳にはいかないので無理をした為か声はガラガラ、何とも情けない声を出している。マラソンどころではなく断念してしまった。私はマラソンを見てから公園内を見て回る積りにしていたので、娘の走る姿を見る事が出来なくて残念であったが公園には一人で出掛けた。
秋の季節も後4日で終わる。公園の銀杏が綺麗と聞いていたのでそれが第一の目的であった。銀杏並木は見事であった。もう盛りは過ぎ黄葉した葉も大分散っていたが見応えはあった。2週間早かったらさぞ素敵であった事だろう。
今回は一人、ただ黙々と写真を撮りながら1時半に入園してから4時半の閉園までの3時間、その内一回だけ私の大好きなアイスクリームを座って食べた以外は只管歩き回った。
この公園にはもう4.5回来ているけれど、日本庭園に入ったのは始めて、真中に池がありもみじが紅葉していて素晴らしかった。池の水面に映る様々な景色は見飽きない程に見事であった。サザンカの花も何か所にも咲いていて綺麗だった。
行き交う人々も多く、子供連れ・若いカップル・熟年の夫婦等々、私の様に一人でいる人は非常に少ない。何時もは殆ど上の二人の娘と一緒で賑やかなのだけれど、こうして静かに一人で自由気儘に見て歩くのも決して悪くないなと思ったりもした。
公園の奥まで行ったので返りは公園内を走る電車に乗りたかったけれど、閉園間近だったので乗る人が多く「2・30分位しないと乗れませんよ」との職員さんの言葉に「歩いちゃおう!」と腰が少し痛くなり始めていたけれど意を決して歩きだした。閉園を告げる「蛍の光」の音楽が流れ出していたし、西の空には太陽が沈みかけていた。西立川の駅に着いた時には完全に太陽は見えなくなっていた。
青空の元、風もなく大好きな植物に囲まれて清々しい半日を過ごす事が出来幸せであった。