毎年この時期に催される、長男が教えて頂いている先生の生徒さん達に依るピアノ発表会に今年も行った。
もう何回行っただろうか?一昨年までは老いも若きも一緒だったけれど、去年からは子供達は1時から、大人の部は3時半頃からと分けて行う様になった。
長男は中学の校長を定年退職してから習い始めたので、かれこれ7・8年位になるだろうか。若い女性が二人いるが他は初老又は80歳前後の見知った方ばかりであった。老いてから挑戦なさっている方々、途中で間違えたりはなさるけれどその真剣な態度には敬服する。皆さん年毎にお上手になられその意欲が感じられ微笑ましくも各人の努力に拍手を惜しまなかった。私も夫が亡くなってからでもやればよかったかなと思ったりしたが、何分この歳だし手の指も老化して相当曲がっているし、一番問題なのは一人で勝手にやる分には差し支えないが、習うと言う緊張感等で血圧が上がったり気分が悪くなる恐れがあるのでもう無理であろう。(PC教室でも夢中になったが為に何回か精神安定剤を飲んだ事がある故に)音楽は聞く事に専念したい。
長男はピアノ演奏の他に歌も2曲歌った。昔から上手だとは思っていたが、バスにより近いバリトンの歌唱力は大したものだった。
休憩時間に美味しいケーキとコーヒーを頂き、最後に全員でトーンチャイムの演奏があり、先生の素晴らしい演奏もあり、先生の小さいお嬢さんの愛嬌もありで家庭的な雰囲気の中愉しいひと時を過ごす事が出来た。ちなみに先生のご主人様が撮影係として奥様に協力していらっしゃるお姿も微笑ましく羨ましい光景であった。
この会場は府中にある「東京競馬場正門駅」から歩いて5分ほどの処にある「アダージョ」と言う3.40人が入れる音楽のイベント等が行える小さい会場なのだが、庭には綺麗な花々が沢山植わっていて心和める場所でもある。プロの音楽会もいいけれど、未熟な人達が一年間の成果を発表するこの様な場も大切であり、大きな励ましにもなり得る貴重な催しであると思う。
会の後、長女・次男・長男夫婦・と私の5人で調布駅のパルコで夕食を共にした。何かある度にこうして気軽に出掛けてくれる親族の集まりは心温まるものであり、私にとって癒しのひと時である事を感謝したい。