Retrospective...

イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.246 「エキサイティング・ドレッシー」4ドアスペシャリティの終焉 3代めカリーナED

2010-11-01 | セダン蒐集癖。
週末に行ったFBM(フレンチブルーミーティング)のお話は画像の整理してないので次回にして、
今日は定例更新?のセダンコーナーをお送りしますね。



で、今日はカリーナEDです。
しかも、3代め。
だけど、3代めすらももう最近あまり見かけなくなりましたね。






カリーナEDは言うまでもなく「4ドアで背が低く居住性は犠牲にしつつもスタイリッシュさを優先」させた
4ドアスペシャリティの先鞭。
初代カリーナEDは実際にはカリーナ/コロナのシャーシは用いておらず、
セリカのシャーシに水平基調のボディに小さなキャビンで4ドアを載せた斬新なスタイリングで
爆発的なヒットを記録しました。



同じトヨタのコロナExiv(エクシブ)、カローラセレス、スプリンターマリノを輩出し、
さらに他のメーカーにも「流行」が波及。
日産はプレセアを、マツダはペルソナMS-8、三菱はエメロードで追いかける等、
スペシャリティセダンのカテゴリさえ作ることになりました。


3代めは安全対策上でBピラーを設けたり、3ナンバー化・大型化。
居住性も多少なり改善。
なによりも台形型だった2代目と異なりスタイリッシュさが増して、なかなかかっこいい。

でも、セダン自体の規模縮小、対するミニバン勢の隆盛、ユーザの実用主義化などを受けて、
このブームも21世紀を迎える前には終焉。
カリーナEDも、この3代めをもって直接の後継車もないまま、廃止になりました。

ただそれはこのジャンルの終焉が時代だけのせいではなく、このクルマ自体も大型化したり
価格が高くなったりしたという要素があったようですね。





>>リアのガーニッシュの「ED」の文字が光ったりしてましたね。懐かしい。

>>クラスが違うので議論の余地はありますけど、メルセデスのCLSや、VWパサートCCといった
「4ドアスペシャリティ」のアイデアの源泉になったのでは、という話もありますね。
あの当時、すでに実用欧州車カブレだった自分には、こんなに大きくて車内が狭すぎる
この手のカテゴリが好きになれなかったんですけど、
CLSとか見る限りでは(まあ、ボディサイズが大きいので車内はそこそこ広いんですけどね)、
いまでは、クーペのようなスタイリッシュなセダンという新しさでは、
ED、Exivなどには先見の明があったのかも、と思っています。
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【てつどう】‰(パーミル)会... | トップ | 【いう゛ぇんと】悪天候のFBM... »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Gu)
2010-11-02 18:29:21
少し前には、欧州メーカーは他社の真似って絶対しなかったと思うんですけど~頭が柔らかくなったという事でしょうか・・・。他社を小ばかにしていた、ちょっと尖がった時代が好きだったです 笑。

エクシブ/EDがこの手のクルマの原点かといのは賛否両論ありそうですが、これでCクラスやA4で出てきたらホンモノですね 笑
返信する
思い出すのは (代行ハミちゃん)
2010-11-02 19:34:10
80年代末から90年代にかけてのNAVIですね。
この手の車はボロクソ言われてますた(笑)。
でも、そのボロクソ言っていた当人、巨匠とか
呼ばれている方でしたっけ、その方が、近年発売されたメルセデスのそういう車を賞賛していたのには苦笑しましたけど(苦笑)。
しかも、その車を引き合いに出して、日本のメーカーに苦言を呈すという素晴らしさ…。
あなた方に色々言われたから、日本のメーカーはその手の車を止めたのでしょうが…と思ってしまいました。
返信する
4ドアスペシャリティ (獅子丸)
2010-11-03 08:00:30
このクルマが登場したのは私が高校生の時でしたが、
結構クラスの中では「かっこいいクルマが出た!」と話題になったものです。
同じ年に出た「7thスカイライン」や「アルシオーネ」は、ほとんど話題になりませんでしたが・・・
トヨタは、やはり、素人のココロを掴むのが、当時から上手だったですネ!
返信する
実用欧州車 (D9L4)
2010-11-03 08:06:02
の視点から見ると、低い、キャビン小さい、
デザイン重視という所ですか。
セダンのデザインも、四角い箱型から
角が丸くなりそしてショートデッキになって、
今は、クーペのようなワンモーションフォルム
に変わってきました。

2ドアクーペはほとんど消滅して、昔はファミリーカーの代表であった4ドアセダンが、今は一部の車種でほとんどスポーツカーのようになってきました。
返信する
ちょっと訂正 (獅子丸)
2010-11-03 08:06:16
↑「このクルマの初代が」に置き換えてお読みください・・・
返信する
 (代行ハミちゃん)
2010-11-03 17:56:07
友人のスプリンターマリノの後部シートに
座って、数キロ先の映画館までエヴァ劇場版を
観に行ったのですが、はっきり言って
苦痛というか死ぬかと思いました(笑)。
確かに実用車ではなかったですね。
返信する
Unknown (ie)
2010-11-04 14:32:53
Guさま>
>少し前には、欧州メーカーは他社の真似って絶対しなかったと思うんですけど
メルセデスの変容を見るにつけ、変わってきたのでしょうね。
>これでCクラスやA4で出てきたらホンモノ
出てきそうな気がするんですよ。で、しかも売れるw

代行ハミちゃんさま>
>この手の車はボロクソ言われてますた(笑)
たしかに。そして自分も、このてのくるまは大嫌いでした。
実用的じゃない。でもそういうジャンルがあってもいい、と思うと、この一連のクルマたちって
たしかに進んでいたのかも。
>苦痛というか死ぬかと思いました(笑)
頭上が狭い、足が狭いで、ほんとつらいかったと思います...。


獅子丸さま>
>「かっこいいクルマが出た!」と話題になった
日本的な「かっこいい」スタイルをつっついたんですよね。ほんと、上手だなって当時思っていました(自分もこのクルマには冷めた目で見てました...)

D9L4さま>
>低い、キャビン小さい、デザイン重視
セダン自体がたしかにほぼこの傾向になってきましたね。
ぱっと見ると3ボックスなメルセデスやBMWも、よくみるとA・Cピラーはかなり傾いてますものね。
返信する
4ドアスペシャリティ (オクラ)
2010-11-07 23:15:42
流行りがあるクルマは廃れるのも早いですよね。
ヒット曲と同じ感じですね…。

4ドアスペシャリティは確かに日本が発祥な気がします。
ヒントを得たのか、偶然の一致かは謎ですが
同じコンセプトで充分な大きさで
欧州勢が再現しましたからねー。
(最近のジャガーはすごくカッコイイと思います。)

ミニバン全盛のいま、逆にセダンの利点って
スタイリッシュでもあるので
今後も出てくるのでしょうね。
返信する

コメントを投稿

セダン蒐集癖。」カテゴリの最新記事