えらく間隔が開いてしまってすみません...。
ということで、今日は前回の続き(【くるま】外車、夢の80年代(その1))ではなく、
これまた久しぶりに、「セダン蒐集癖(しゅうしゅうへき)」をお送りいたします。
今日の一台は、6代めグロリア、430型です。後期の2L、SGLでしょうか。
懐かしいですね。430型は、1979年~1983年まで製造されていました。
この430の前モデルの330型は、メッキバンパーがボディに合わせて丸目に造作されていたり、
立体的なグリル造形だったり、抑揚の大きなアメリカン調のデザインで、
「さすがに古いなあ(悪いと言う意味では無い)」って思うのですけど、
明らかに直線基調の430型は、新しい・古いでいえば「新しくはない」のでしょうが、
でも、別段、ものすごく古いデザインでは無い、と思います。
話は脱線しますが、そう思うと、1980年代に入るか入らないかのあたりに、その「古典」と「近代」の境目があるように思うのです。
現に、80年代初頭デビューのクルマは、ディティールこそ今ではもう見られないものが多い
(独立した黒いウレタンバンパー・サイドモール、というより最近はもはやバンパーの黒モールなど)にせよ、
純然たる70年代登場の車に対して、現代から見ても「ものすごく古い」感じはしないですよね...って僕だけかしら。
まあ、何はともあれ、この430型セドグロも、デザイン的視点で見れば古いけど、あまり車に詳しくない方が見れば、
へえ、30年も前のなんだ、意外!って思うかもしれないようなスタイル・ディティール・デザインだと思います
(内装は古いんですけどもね...)。
この車が出た当時からもちろん、車好きだったieなのですが、もう「こんなの売られたらいいな」っていう車の絵も描いていて、
そのころの絵を思い返すと、それまでに比べて明らかな変化を感じていたのです。
その変化とは
・「窓回りからメッキが減った」
・「バンパーが黒になった」
・「直線的な形になった」
でした。
つまり、小学生の自分にも、このころの車のデザインの変化は、衝撃的なこととして受け止められたのです。
とくに、ie少年、この430と同時期...1981年前後に出た車...たとえば
殊更430のマイチェン後のボディ同色バンパー+黒モール、
シルビア・ガゼールS110型ハッチのマイチェン後のボディ同色バンパー+端部だけ黒モール、
ZのS130の...以下略(笑)などには、、さらにさらに、ほんとに衝撃を受けるほど「かっこいい」って思ったのです。
ieの黒モール好きは、このころ刷り込まれたのかもしれません。
そうこれよこれ...FRコロナのボディ同色にも感動したなあ。変な子供だったんだなw
>>おおっと、430の話ではなく、脱線したまま終わってしまった(汗
このころのクルマらしく、デザインだけではなく電子デバイスなどの発達もエンジンパワーの増加も目覚ましく、
ECCSによるエンジン制御、日本初のターボエンジン搭載、
オートマもそれまでの古い3速ATに対して、途中から電子制御4速ATを採用するなど、
技術の日産を鼓舞するような、技術的エポックも多い車でした。
>>そう、この時代のターボと言えばスカイライン(ジャパン)を思い出すのですが、
実はグロリアが初めて。そして、このL20ETエンジンは、むろんスカイラインにも登載されることに。
こうしてしばらく、「ターボの日産」は、「ツインカムのトヨタ」へと対抗していくのでした。
>>2000ccターボの、ジャックニクラウスバージョンとか懐かしいですね。
バージョンといいつつ限定車ではなく、「カタログモデルで1つのグレード」だったんですが、
セドリックには無くグロリア専用だったあたりが、当時からプリンスびいきだったieを喜ばせました(笑
あれ、そういやY30にもジャックニクラウス仕様ってありましたっけ...。
>>こういう「古典」と「近代」の線引き、鉄道にもあります。
鉄道の場合、昭和30年代前半あたりではないかな?
このころに出た車両はまだ各地で見ることが出来ますが、たしかにいまの電車に比べれば相対的に古く見えますけど、
例を国鉄101系(昭和32年登場)に取れば、その数年前までは当たり前だった木造内装の73系とは各段の進歩ですから、
後者に至ってはどんな人が見ても「古いね」って思うのではないでしょうか。
>>ちなみに、奥のほうに写っている「着ぐるみ」は、これです...(笑
"愛と死と 憎悪が渦巻くメカニカルタウン
非情の犯罪捜査に挑む心優しき戦士たち
彼ら「特捜最前線」"
と言う中江真司のナレーションが思い起こされます。
我が家の4メリのGTXが430のターボブロアム(セダン)がやってきました。
02や930と同じターボの付いたクルマが自分の家に来るなんて夢のようだったなぁ。
自分の初代メガーヌ・フェイズ2、18万キロ突破です。
今まで記憶にあるのは本当に数えるくらい。。。
>1980年代に入るか入らないかのあたりに、その「古典」と「近代」の境目
わかります!ちょうどそのあたりから近代化したというか今のクルマに基本的に備わってるものが標準化されていった時代というか
ちょうどダッシュボードの形なんかも大きく変わった頃じゃないでしょうか?
バンパーをボディにしてしまったのは、私たちユーザーなんだと思うと反省しきりです。
そういえば、昔の電車にあった「アンチクライマー」もバンパーですよね(笑)
とは興味深い発見ですね^^
僕もこの車が現役の時から車好きですが、
黒モールなんて全く意識していませんでした。
>「古典」と「近代」の境目
旧車天国のここ豪州でもやはりそれは感じます。'単なる中古車'と捕らわれるか、はたまた
'コダワリのクラシックカー'と捕らわれるか...
どちらも絶版希少車に変わりはないのですがね~笑
それにしても、フランス車でさえ、バンパーがボディになってしまったのは、本当にユーザーの希望に沿っただけなのでしょうかね.. 部品の簡略化とか、衝突安全性対策とか何か裏があるような気もしますが...。
>白の430と言えば「特捜最前線」
>中江真司のナレーションが思い起こされます
そうそう!この手の車にのって、車内でyoutube再生しまくりたいです(笑い
ひでちんさま>
>430のターボブロアム(セダン)がやってきました。
あの当時はセドグロだけでもすごかつたのに、ターボ!うれしかったでしょー★
気持ちわかるなあ...。
CAMERAさま>
>80年代の車が走っているのを見ると、何だかうれしくなってしまいますね。
きっと、ほっとするんでしょうね。新しくないというのも、大事なことですね。
chadoさま>
>430 自分のファーストカーでした。
いいですね、最初の車はいつまでも思い出ですよね。自分は初代MR2でした!
Y30の乗り味、好きです。たまに無性にほしくなります^^