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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.183 歴史も背負うクルマ VW初代ビートル

2009-07-03 | セダン蒐集癖。
期間限定、というか短期集中?のワンオーナーコーナーです(^^;





で、ビートルです。
これも立派な「セダン」の一類型になります(2ドアセダン)。


実はビートルって名前は俗称で、
正しくはVW Type1/Typ1(独語読みテュープ・アインス)、VW1200、VW1303など
車名は時代時代で異なります。


これもワンオーナー車でしょう。

ヤナセの正規ものだと1978年のドイツでの生産中止までで、
たしかこの個体はFウインドウがカーブドガラスだったので
最終型の1303ではないかと思います。



もみじマークのとおり運転手はおじいちゃん。
色あせた「56」ナンバーも、レストアしていないけど
「使用感あるけどキレイな状態」というのもいい感じですねえ。



2CV、ミニとならんで戦後の復興期を支えた名車のひとつです。
ちなみに設計はポルシェ、
そのフェルディナンド・ポルシェに設計を依頼したのはあのヒトラーです。
製造開始は1938年...製造終了は2003年。
2CVよりも10年近く早く、そして製造も10年以上遅くまでしていたのです。

21世紀まで戦前デビューのクルマ(むろん各部はアップデートされていたにせよ)が
本国から手を離れていたとはいえ製造されていた事実はすごい!


そして、1950年代初頭からこの車を輸入していたヤナセもすごい...。



>>まだ中古市場でたまに残っていて、フラット4系の専門店も多いので
珍しい車では無いですが、さすがに最近は見かけなくなって
「趣味の領域」のクルマになってしまいました。
ちょっと前までふつうに、いまゴルフを見るような感じで「普通の外車」として
走っていたのですけどもね。



>>かつて実家でtype2に乗っていたので、フラット4のあのバシャバシャ音には思い入れも有り、
いつかは一度でいいので持ってみたい一台です。


>>歴史的背景に弱い人間なので、政治的戦争的側面はすべておいておいて
ヒトラーの時代のプロダクションモデルであるというすごさ、
ライカやBMWのバイクに通じる「ドイツものは世界一ィィィィィィ」な感じとかが好きなのです...(汗
コメント (7)
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