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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【セダン蒐集癖】Vol.188 スカイラインという名の呪縛 C10型スカイライン

2009-07-29 | セダン蒐集癖。


このコーナー、スカイラインの出る回数は多めではないかと思います。


知っての通り、ieがプリンス好きということ以外にも、
ブランドを持った国産車として、スカイラインは実は大好きなのです。


で、先日のS50系についで登場するのが、
まさしくS50系の後継として登場した「ハコスカ」、C10系スカイラインです。


本来これもS50系同様の1500㏄クラス小型ファミリーカーとして登場したのですが、
登場後すぐに6気筒2000ccモデルを追加しました。
でもS50系とことなり、当初から6気筒モデルを前提として設計されていたので、
ノーズを伸ばして直6を積む手法は同じなれど、
むりやりノーズを伸ばしたようには見えませんでした。

この直6は、プリンス製G7型エンジンに代わり、
ついに日産製になります。かの有名なL20型です。
そして翌年2月、GT-R(PGC10型)の追加へと至ります。
GT-Rは外観上サーフィンラインがリアのホイールアーチで切ってあるので、
すぐにわかるようになっていました。


ということは、この個体はGT-R?
答えは、わかりません。

当時から、サーフィンラインを切ってGT-R風に見せたものは相当数ありましたものね。


スカイラインが都度の方向転換を繰り返し、
名車なのに迷車ともいわれるゆえんは、きっとこのハコスカにあるように
思えてなりません。
この車に悪意に満ちたジャッジをするとかではなく、
ハコスカで植えられた「スカイライン」のイメージって、大きいと思うのです。

実はieもそのひとり。
スカイラインはなぜ肥大化してしまったのか?
なぜスカイラインは、
このハコスカをそのまま進化させたような、
そう、いつもこのブログで書いている「BMW3シリーズ」的な存在に
なぜなれなかったのか?
という思いを持ち続けているのです。



>>今見るとハコスカ、すごく小さいです。
そういえば80年代の3シリーズも、これと大差ないサイズでしたよね。

>>クルマの肥大化の波はもう戻らないのでしょう。
いえいえ、大きくなってもいいんですけど、
それがほんとに必要なサイズなのか?ってやっぱり思っちゃうんです。

>>この写真のハコスカ、ワンテールですね。かっこいい。
PMC・Sのステッカー、有鉛マークが泣けます...。
コメント (10)
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