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イラストレーター/ライター遠藤イヅルの困った嗜好をばらす場所

【くるま】自動車誌NAVI 休刊の衝撃。

2010-01-07 | くるま。



ある意味、ieを作り上げた罪づくりな(汗)本、
二玄社の自動車雑誌、「NAVI」が2/26発売の4月号で休刊するとのニュースが入ってきました。


正直、びっくりです...。



不景気がゆえなのか。


書籍として魅力がなかったからなのか。


自動車趣味の縮小を体現しているのか。


クルマが売れない時代だからなのか。




実のところ、NAVIに関してマニアと称してもいいくらい耽読していたのは
1989年(高校生だ...いやな高校生だw)から1990年代中葉なので、そんなに長くは無いですし、
毎月買わなくなってもう10年以上もたつことになります。


そう思うとNAVIが休刊しても、さして生活に変化は無いのが悲しいところではありますが。



毎月必ず買っていて、発売日がすごく楽しみで、
買ったら期待を裏切らないほど記事が面白かった、NAVIに脂が乗っていたあの頃。


正しい批評の目線で記事を掛けないメーカーのちょうちん持ちのような記事や、
ファッション誌と見まごうような広告もなく、
徳大寺、舘内、大川氏のNAVI TALKの内容も冴えにさえていました。




単なる自動車オタク雑誌にとどまらなかったのは、
ライフスタイルなど記事は無かったにせよ、クルマと文化を結び付けて
なぜその国のクルマはそのような考え方で作られるようになったのか、といった
「クルマが生まれた背景」まで踏み込んでいたことだったと思います。
それは、いまなお他の自動車雑誌の外国車記事には出てくる事はないように感じます。




それにしても当時のNAVIは本当に面白かった。
いま思い出しても、あまたの記事がまぶたの裏に浮かんできます。


下野康史氏の比較記事。
手製?のマネキン「計子ちゃん」で車内の広さを測ってたり...懐かしい...。



珠玉の特集といえば、「嗚呼人生グランドツーリング」という号。
福野礼一郎のキャノンボールの記事は一生忘れない。


フランス車の特集も数年おきに発刊されて、
特に思い出深いのは1994年4月号の「自由!平等!友愛!フランス車」です。
フランス車の奇妙さをわかりやすく説明した名特集だったと思います。
実は拙HP(すっかり更新してない...汗)も、これらNAVIからのインスピレーションを多分に受け、
文章の傾向、内容の多くを参考にさせてもらいました。




平凡に映ったルノーラグナも、
乗ってみればその本質は大川氏がこよなく愛したルノー16となんら変わらないのだ、
最近のフランス車がつまらないというのは間違っている、
なぜなら、あの当時(504やルノー16が生産されていた時)
もこうしてラグナのようなファミリーカーでパリは埋め尽くされていたのだ、
少なくとも、フランス人にとっては当時も今も、何も変わらないのだ...

という珠玉の記事...。
こういう、記憶に残る記事が最近の雑誌には無いように思うのです。






とにもかくにも、NAVIという雑誌は
いまのieのクルマ趣味、いや考え方、いや行き方さえも決定づけたと言っても過言ではありません。

フランス車で遠くに行くこと。
クルマに対する審美眼や、趣味嗜好。
エンスー(@渡辺和博氏...も亡くなられましたね)という言葉への憧れ。
軽妙朱悦なライターさんの記事。
巻末の○×批評の面白さ...。
プジョー505を、「クルマが好きなのに好きじゃないふりが出来る」なんて視点、
NAVI以外の自動車誌ではお目にかかれなかったでしょうw





>>内部のドロドロ、二代目編集長のイデオロギー的発言など問題もあったかと思います。
でも、それがむしろ逆に、NAVIにいろんなところに風穴を開けんほどの勢いと記事のパワーを与えていたように思えます。

>>現在、NAVIの魂は二代目編集長が別の会社で創刊したENGINEに多少感じることが出来ますが、
それでもieはそのENGINEもほとんど買いません。NAVIも、フランス車特集以外は買っていません。
その理由は、自動車趣味が自分の中で固定化されたから、というだけではないように思えます。


※ご指摘いただきました編集長の着任の間違い(初代ではなくて二代目)、修正いたしました。ありがとうございました。

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24 コメント

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Unknown (mine)
2010-01-07 02:14:53
こんばんわ。
読んでいた時期も読まなくなった時期も
フランス車特集だけ買っていたのも全く同じです!w

私的には「ちょっと古いクルマ」特集が一番好きでした。この特集の号だけ古本屋で漁ってこようと思います。
Unknown (さとたく。)
2010-01-07 04:15:26
同じく「1994年4月号」手元にあります。つーか今でも体をひねるとすぐ手に取れる位置に・・・この号を読んで「よし、この世界に足を踏み入れよう。」そう思ったモノでした。

NAVIも、ちょっと毛色が違いますがtipoなんかも、結局2.3年に一度同じような特集がぐるぐる回ってくるようになって、買わなくなってしまいました。
Unknown (代行ハミちゃん)
2010-01-07 04:51:17
余計な事かもしれませんが、大川悠氏がNAVIの初代編集長ですよ。
鈴木正文氏は二代目編集長です。

NAVIはさよなら2CV特集(2CVのフランス本国生産終了に関連して組まれた特集でした)の号から鈴木編集長退任の号まで読んでおりました。
ショックです.. (《》 nek)
2010-01-07 08:02:35
昨日このニュースを知りましたがいやー
残念ですね。

ieさんの記事を読んでいて、思えば僕の車好きの方向も、結構NAVIの影響を受けているんではないかと思いました。いつから読み始めたかは思い出せませんが、小学校高学年頃からだったと思います(笑 毎月購読まではしていませんでしたが、立ち読みして気に入ったら、度々買っていました。子供によってはCGよりちょっと買い値段だったってのもありますかねw
懐かしいw  (Gu)
2010-01-07 09:06:15
わぁ、懐かしいNAVI!
ボクが購読していたのもこの頃です。面白かったですよねぇ~毎月楽しみにしてました。

自分のブログでも取りあげようとは思っているのですが、ボク的にはNAVIは自爆したと思っています。不景気のせいなんかではありません。
10年ほど前から、文化人ぶったような記事が目立ちだしたような気がします。読者と同じレベルに立ってくれてたのが、なんだか見下されてるような感じがしました。最近は戻りつつあるようで、数冊購入しましたが・・・。

当時の神保町の二玄社の1階にバックナンバーを直接買いに行ったのが懐かしい・・・そういえば、朝日新聞社も以前同類の自動車雑誌出してませんでしたっけ?あぁ名前が出てこない・・・。
NAVIメンバーで鉄道雑誌作って欲しいな^^;
同じく高校生より (いぬの)
2010-01-07 09:15:08
愛読誌であり 多大な影響受けてましたが
ここ2年くらいは立ち読みですら手に取らなく
なってしまいました

☆☆
アメリカンビーフのベッド

だったかな巻末の○×批評
ビュイックリーガルエステートを
購入したのはNAVIからの影響です
(当時から新潟でアメリカ西海岸文化は
再現不能と断言してたワタクシ)

「クルマが生まれた背景」に
やたら拘るようになってしまったのも
この雑誌の影響も大ですが
その影響で一生楽しめる趣味が持てた事
当時のNAVIには感謝してます
S氏は二代目でしたね(汗 (ie)
2010-01-07 09:20:49
mineさま>
>読んでいた時期も読まなくなった時期も

>「ちょっと古いクルマ」特集
あー、NAVIといえば、の大事な特集ですね、それ!忘れていました(涙
実家にあるかなあ...あされば出てくると思います~

さとたく。さま>
>今でも体をひねるとすぐ手に取れる位置に・・・
同じくですw なのでボロボロ...
仏車はフランス人のアンファンテリズムがつくったのだ、などのくだりとか、ほんとに秀逸です。

代行ハミちゃんさま>
>大川悠氏がNAVIの初代編集長ですよ。
たいへんお恥ずかしい...そうですよね。
敬愛する大川氏が初代でした。さっそく本文修正しました。ありがとうございます。

《》 nekさま>
>結構NAVIの影響を受けているんではないかと思いました
クルマの楽しみ方として、雑誌で言えばカーマガほどコアじゃないし、
さらっと乗りつつも(クルマに詳しくない人にはクルマ好きに見えないような感じ)、
実はこころはどっぷり、みたいなポジションのまわり方に、NAVIの影響を受けたと明言する方多いです。

Guさま>
>ボク的にはNAVIは自爆したと思っています。記事に首肯できるようなものも少なかったですしね。
ライター層の厚みとか、いろんな要素があの当時のNAVIを面白くしていたのでしょうね。
そうです、リーガルはそれでしたw (ie)
2010-01-07 09:23:42
いぬのさま>
>アメリカンビーフのベッド
ひとことでそのクルマを言い当てるあの○×大好きでした。
>「クルマが生まれた背景」に
やたら拘るようになってしまったのも
そうなんですよね。それがあるから外国車は面白いのに、
その点に触れないメディアのいかに多いことか...。
青春のひとつ (LANDY)
2010-01-07 11:24:29
こんにちは。コメントたくさんですね。

私も高校生のころから読んでました。このときはもう大川さんが編集長をされていましたが、一歩先ゆく自動車感を求めた内容に毎月感嘆していました。フラ車好きになったのも、大川さんの影響大です。

最近は広告記事が増えていたので、厳しいんだろうな、とは思っていましたが、このタイミングで休刊とは思いませんでした。
驚き (CAMERA)
2010-01-07 19:13:16
NAVIの休刊、今、ieさんのこちらのブログで知りました。
驚きました。自分も何冊か持っていて、たまに読み返したりしています。
残念な気持ちです。

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