不景気もどこ吹く風、
世はエコカー真っ盛り。
プリウス、インサイトの一騎打ち!的な記事が専門誌以外にもあふれている昨今、
でも一部のクルマ好きの心をがっちりつかんでいる、ある一台のクルマがあります。
それが、NV200バネット。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3c/24ec7153e44bb9b30e650ce8a8a48709.jpg)
大面積黒バンパーに萌えまくりですわ
バネットの名は消えていたわけでは無く、初代セレナのバン仕様だったあとは
マツダ・ボンゴのOEMとして長いこと販売されていました。
で、ひさかたぶりに「日産メード」のバネットの再来となったわけですが、
これがまた日本車には珍しい、「遊び心」ある商用車。
ルノーカングーをなんとなく彷彿とさせるところがあります。
商用だけでなく、7人乗りの乗用も用意されるんですが
車内は鉄板むき出しだったり、シートも他のミニバンよりも商用然としていて、
こんな雰囲気もカングーぽい。
商用がベースで、乗用。
でも決して安っぽくないし、高級装備満艦飾のご時世、
割り切った設計、割り切った内装などがかえってクール。
むしろ商用ベースであることを生かしきる、そんなあたりが似ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/aa/1aedd9babd64f5131591d822bc48e2e0.jpg)
乗用7人乗り、16Sの内装。ううむ、このチープさ、すごくいいじゃないか!
で、このNV200。
トピックが、これが日本専売では無い、グローバル商用車であること
(欧州では今年の秋から発売。スペインのモトールイベリカで生産、
ディーゼルはルノー製になる)。
欧州と共用のバンって、なんだかかっこいいんですよね。
それと、「FF」の1box商用バンであることです。
前者も珍しいことですが、後者については、ようやく日本車も、かと
思うところがあります。
というのも。
ライバルのタウンエースは、旧来式というか、日本的コンベンショナルなFRですし、
旧型バネット、ボンゴバネットなど、どれもこれもFR。
ということなので、
このクラスの商用車(プロボックスやADバンクラスでは無い)でFF、というのは
エポックであると思うのです。
ところが、欧州、ことフランスでは、1boxバンのFF化は、とんでもない頃から
行われていました。
言うまでもなく、シトロエンのH(アッシュ)トラックが思い出されることかと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/e4/25fdc08bf5863e1ce9fdf3aa6c12acab.jpg)
ボディが波板なので、外皮自体が強度を受け持つという斬新さ
デビューは1947年です。このときからFFなのがすごい。
トラクシオンアヴァンですでに乗用車はFF化していたシトロエンですが、
だからといっていきなり商用にFFを採用するあたりの先見の明は尊敬に値します。
床は限りなくペタンコなので、大きなボディのアッシュでは、
なんと荷室に立つことも出来ますし、後ろはついてくるだけですから、
ホイールベースの延長なども自由自在。
その発想の柔軟性にはおそれいります
(ほとんどデビュー時のまま1981年まで作り続けていたこともすごいw)。
でも、フランス車を侮るなかれ、ルノーも、プジョーも、60年代から商用車はFFだったのです。
プジョーは、Jシリーズが有名です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/70/00f8ed3412b934ad623e5c7bef2c4763.jpg)
これはJ7。低い床だから牛もつまづかないぞ。
5年くらいまえのエントリーに書いてあることをそのまま持ってくると、
「一番上の写真は、内部構造。
FFなので、床は真っ平ら、強固なシャーシはありますが、
後輪駆動(FR)のトラックのような目立ったフレームすらありません。
ドライブシャフトがないFFゆえ、ホイールベースの延長は自由自在、
むろん荷室床の高さもとてつもない低さです。
後輪サスはなんと乗用車のような独立懸架、しかも見事に
シャーシの中に収まっているのに注目してください。
しかも、前輪のバネの尋常ならざる高さ、そして後輪のタイヤハウスの
スペースも、タイヤが上下動する範囲が大きい...サスストロークが大きい
ことを示しています。乗り心地も、きっと良いことでしょう!
注目は下の4つの写真のうち、右上。
これがボディのない、架装メーカーへの回送姿!
ちゃんとテールランプもついています。
いかに床が薄く、低いかがわかります。
さらには、このJ7、および後継のJ9は、フロントドアがスライド式!えー!」
続いてルノーも、むろんこのサイズの主流は、FF。
エスタフェも、マスターも、トラフィック
も、ほとんどがFFなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/0b/d89c9bbdb1852183e352adc78def6f8c.jpg)
エスタフェ。かわいいなあ(ToT
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/9f/adbf65ac3a39d99dd80ecc8043687962.jpg)
旧型マスター。日本各地でミニバスになっているのは現行モデル。
キハ35のような外吊りドアが新鮮。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/a7/54ca851a76d147a1e7800d97f11a415f.jpg)
現行型トラフィック。日産名で日本でも売ってほしい...。
>>いやはや、やっぱりフランス車はすごいね。
なんというか、FFのすごさ使いきってるこれらの設計。
とことん感心&感動。
>>それにしてもようやっと、日本の商用1boxバンも、FFになったんですねえ。
日野コンマースの先進性がしのばれます。
>>今回も写真サイズバラバラ。合わせるの面倒だったんです。すんまそん。
世はエコカー真っ盛り。
プリウス、インサイトの一騎打ち!的な記事が専門誌以外にもあふれている昨今、
でも一部のクルマ好きの心をがっちりつかんでいる、ある一台のクルマがあります。
それが、NV200バネット。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/3c/24ec7153e44bb9b30e650ce8a8a48709.jpg)
大面積黒バンパーに萌えまくりですわ
バネットの名は消えていたわけでは無く、初代セレナのバン仕様だったあとは
マツダ・ボンゴのOEMとして長いこと販売されていました。
で、ひさかたぶりに「日産メード」のバネットの再来となったわけですが、
これがまた日本車には珍しい、「遊び心」ある商用車。
ルノーカングーをなんとなく彷彿とさせるところがあります。
商用だけでなく、7人乗りの乗用も用意されるんですが
車内は鉄板むき出しだったり、シートも他のミニバンよりも商用然としていて、
こんな雰囲気もカングーぽい。
商用がベースで、乗用。
でも決して安っぽくないし、高級装備満艦飾のご時世、
割り切った設計、割り切った内装などがかえってクール。
むしろ商用ベースであることを生かしきる、そんなあたりが似ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/aa/1aedd9babd64f5131591d822bc48e2e0.jpg)
乗用7人乗り、16Sの内装。ううむ、このチープさ、すごくいいじゃないか!
で、このNV200。
トピックが、これが日本専売では無い、グローバル商用車であること
(欧州では今年の秋から発売。スペインのモトールイベリカで生産、
ディーゼルはルノー製になる)。
欧州と共用のバンって、なんだかかっこいいんですよね。
それと、「FF」の1box商用バンであることです。
前者も珍しいことですが、後者については、ようやく日本車も、かと
思うところがあります。
というのも。
ライバルのタウンエースは、旧来式というか、日本的コンベンショナルなFRですし、
旧型バネット、ボンゴバネットなど、どれもこれもFR。
ということなので、
このクラスの商用車(プロボックスやADバンクラスでは無い)でFF、というのは
エポックであると思うのです。
ところが、欧州、ことフランスでは、1boxバンのFF化は、とんでもない頃から
行われていました。
言うまでもなく、シトロエンのH(アッシュ)トラックが思い出されることかと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/e4/25fdc08bf5863e1ce9fdf3aa6c12acab.jpg)
ボディが波板なので、外皮自体が強度を受け持つという斬新さ
デビューは1947年です。このときからFFなのがすごい。
トラクシオンアヴァンですでに乗用車はFF化していたシトロエンですが、
だからといっていきなり商用にFFを採用するあたりの先見の明は尊敬に値します。
床は限りなくペタンコなので、大きなボディのアッシュでは、
なんと荷室に立つことも出来ますし、後ろはついてくるだけですから、
ホイールベースの延長なども自由自在。
その発想の柔軟性にはおそれいります
(ほとんどデビュー時のまま1981年まで作り続けていたこともすごいw)。
でも、フランス車を侮るなかれ、ルノーも、プジョーも、60年代から商用車はFFだったのです。
プジョーは、Jシリーズが有名です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/70/00f8ed3412b934ad623e5c7bef2c4763.jpg)
これはJ7。低い床だから牛もつまづかないぞ。
5年くらいまえのエントリーに書いてあることをそのまま持ってくると、
「一番上の写真は、内部構造。
FFなので、床は真っ平ら、強固なシャーシはありますが、
後輪駆動(FR)のトラックのような目立ったフレームすらありません。
ドライブシャフトがないFFゆえ、ホイールベースの延長は自由自在、
むろん荷室床の高さもとてつもない低さです。
後輪サスはなんと乗用車のような独立懸架、しかも見事に
シャーシの中に収まっているのに注目してください。
しかも、前輪のバネの尋常ならざる高さ、そして後輪のタイヤハウスの
スペースも、タイヤが上下動する範囲が大きい...サスストロークが大きい
ことを示しています。乗り心地も、きっと良いことでしょう!
注目は下の4つの写真のうち、右上。
これがボディのない、架装メーカーへの回送姿!
ちゃんとテールランプもついています。
いかに床が薄く、低いかがわかります。
さらには、このJ7、および後継のJ9は、フロントドアがスライド式!えー!」
続いてルノーも、むろんこのサイズの主流は、FF。
エスタフェも、マスターも、トラフィック
も、ほとんどがFFなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/0b/d89c9bbdb1852183e352adc78def6f8c.jpg)
エスタフェ。かわいいなあ(ToT
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/9f/adbf65ac3a39d99dd80ecc8043687962.jpg)
旧型マスター。日本各地でミニバスになっているのは現行モデル。
キハ35のような外吊りドアが新鮮。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/a7/54ca851a76d147a1e7800d97f11a415f.jpg)
現行型トラフィック。日産名で日本でも売ってほしい...。
>>いやはや、やっぱりフランス車はすごいね。
なんというか、FFのすごさ使いきってるこれらの設計。
とことん感心&感動。
>>それにしてもようやっと、日本の商用1boxバンも、FFになったんですねえ。
日野コンマースの先進性がしのばれます。
>>今回も写真サイズバラバラ。合わせるの面倒だったんです。すんまそん。
このNV200、オイラ的にとっても気になるのは、我らが同級生・福田光晴氏(ダーフク・ふくちゃん)のデザインテイストがあふれまくっていること。
ぼってりと厚いロワ周りデザインとか、折り目の付いたAピラーとか、若干エグめのフェンダー&サイドパネルの彫り込みとか、すげー彼の雰囲気なんですがw
あ!調べたら日産車体だしw
http://www.nissan-shatai.co.jp/CRAFTSMANSHIP/MODEL/index.html
現行エルグランド出るくらいまでは連絡とってたんですけどね・・・いま元気なのかなぁ??
7人乗りは要らないんで、バンGXを同じく「ブラック・パーツ」仕様にして、リアシートをオプションのヘッドレスト付きシートにするか。
サスがワゴンとバンでセッティングが違うのでそんなに重量物を乗せない僕にはやはり16Sか。
妄想が膨らんで膨らんで(笑
趣味で下手なドラムをやるのでこれだったら搬送に重宝しそう。
因に2ndルーテシアにフルセット載せる「良く載るねねー」と驚きとも呆れとも言えない何とも言えない感想を述べますよ。あ
ぜひ「ケツ・センサー」でバネットのシートを評価して欲しいですね。
どうも日本の運輸業界は保守的な面があって、前のエントリのタクシーもそうですが、FRでセダンじゃないといけない論理的な理由はあまりなく(おそらく)、せいぜい「耐久性が高い」という根拠の薄い理由くらい。初代クラウン当時、欧州車よりクラウンのほうが日本の整備されていない悪路での酷使に強かった伝説が、亡霊のように残っているのに違いありません。
初代プレーリーが出た時から「タクシー、コレでいーじゃん」って思っていたワタクシ的には、まるで意味不明なハナシだと思うのですが。
とはいえ、上でまつをかサンが書かれているいすゞのFFトラックの商業的失敗の理由が、日本のトラックの過積載事情+トラクションが掛かりづらい構造上の「欠陥」(と当時は認識されていた)だった、と小学生低学年の私に父が言っていたのを今でも覚えています(どんな親子の会話だww)。
真偽は定かではありませんが一理あるかもしれません。日本列島の多くの地域では山と急坂が多く、しかも雪も降りますからね。
だからNV200に4WDモデルがないのが痛いところ(4WD車はバネットを継続販売)です。そのうち、他のBプラットフォーム車同様にe-4WD(なんと後輪用はモーター!)が出るかもしれませんが。
最近、新しい車に興味がないのですが新車発表後すぐチェックしてしまいました。
オプションに、ダイビングを意識した写真が多いと思ったら、コンセプトモデルはダイビング専用車だったんですね。
最近のミニバンは3列目を跳ね上げにしてない車もありカングーよりラゲッジスペースが多く取れるミニバンが少ないように思いますが、バネットはよさげですね。
コンセプトのかっこよさが影を潜めてしまったところが残念です。
あちらで黒バンパーに黄色の車体で郵便配達したら似合うと思うぞ。
話変わって以前目撃したマスター情報、
先日、会ってきました。
近所のいちご農家の人がオーナーで、当人はシトロエニスト。最近ドイツの農家の納屋からHトラックを救出、輸入したそうです。
マスターは右ハンドルの福祉車両で10人乗りでした。バックドアにスロープ付き。
とっても欲しいぞ~
今年はシーズンが終わってしまいましたが、来春はこの方の農園でいちご狩りオフでもしましょうか?
>エルフ・マイパック
あー、忘れてたwwww
>ダーフク
元気かなあ。同じこと思ったよ...スバルはマヒトっぽいし、NVはフクちゃんぽい...
紙でトラックのフレーム作ってたこととか思い出すよね~。
たまーるさま>
>リアシートをオプションのヘッドレスト付きシートに
うーん、じぶんもこれかも(汗
ただ商用仕様だと乗り心地はアレなので...って、考えてることも同じですねw
>ケツ・センサー
始めたいんですよ、ほんとは...まずは現物見に行かないと!
とく@千葉県民さま>
>日本の運輸業界は保守的な面があって
でしょうねー。FRじゃなければだめ、という理由はいまやもう無いと思うんです。
>初代プレーリーが出た時
ジウジアーロのタクシー用コンセプトカー(アルファロメオw)とかにも通じますよね。
>NV200に4WDモデルがないのが痛い
欧州ではFF+ABSで十分、的な発想があると聞きます。日本のような急峻な雪道もあると思うのだけど。
ランドクルーザープラド 中古車さま>
>バネットいいですね
何かあった時の7人乗りはなんだかんだでいいと思うです。
kimiさま>
>コンセプトモデルは
これがまたかっこよかったんですよね。
>バネットはよさげですね
生活感のある商用車とでもいうのか、商用であるのに胸張れる。
日本では珍しいですよね。
espace3さま>
>観音開き
思いつかなかった!でもたしかにあったらいいですよね。
FFで床が低くなればバックドアがでかくなるわけで、メリットも多いかと。
あとから追加する気もします。
観音だったらルノー度さらにアップですねえ。
>この方の農園でいちご狩りオフ
ぜひぜひぜひぜひ!
仏車オーナーの園でいちご狩りなんて最高です!
でも最後は「素地バンパー&テッチンが最高」という結論に達しました~。
自分的にミニバンはオーバースペックだけど、こういう機能的に割り切ったバンってすごく魅力的です。
ちなみに、今ファミリーカーに欲しい一台↓。
http://www.fordvehicles.com/transitconnect/index.asp
それはそうと,素晴らしい車が出ましたなぁ
デザイン,機能性,いずれも欧州かぶれ否素晴らしい.
ウチの作業車に1台欲しいところです
タウンエースのアジアンテイストに対してこの雰囲気,いいです.
荷台も相当広い(ホイールハウス間が特に)らしいので
現車確認が楽しみです
はじめっからFFで設計すれば,フレーム処理など
楽にできるのでここまで低床化できたのでしょう
もしかして,将来はエルグラもキャラバンも
これベースに作るかな?と想像するのですが
いかがなものでしょう
#初代グランビアって,彼の地ではハイエースバンだったとか…?