「NAVI」休刊の衝撃発表から幾月たち、
ついに、わがジドウシャ人生の羅針盤となった雑誌「NAVI」の再集合、もとい、最終号をようやくゲットしました。
ちなみに、発売日が2/26から3/1にずれたんですね、知りませんでした(その理由も「NAVI」らしいwです)。
場所によっては売り切れも出ているとのことでしたが、職場のある神保町はさすが二玄社のおひざ元と言うべきか、
ふつうにふつうの本屋のラックに並んでいました。
表紙は、なつかしい斜体のロゴと、そのロゴのステッカーがまず、嬉しい。
むかしはこの「NAVI」のステッカーを、自分でカッターで切りだしてサンクバカラとかに貼っていたもんだ。
リアハッチのウインドウに注目...。1993年春、田園調布にて。
帰りの電車の中で読み始めたのですが、いつもより分厚い中身は
ファッションの広告も、提灯持ちの記事も少なく、とにかく文字だらけw
懐かしい面々の執筆やインタビューで構成されていたこともあって、
文章や記事内容に勢いがあり、すぐに引き込まれてしまいました。
ああ、もう降りないといけないのか、つづきを家に帰って早く読みたい!
...と、すごく感じたのです。
...これって、「あのとき」のNAVIを読んでいて、いつも思っていたことだった...。
どの記事も、ひと文字漏らさず読みふけれる内容だった「あのとき」と...。
まあ、記事は過去をたどるような内容だったから、
自分が感じた面白さは、ノスタルジーだったのかもしれない。
時流にそぐわない感傷なのかもしれない。
でも、たしかに、最終号には自分が好きだったころの「NAVI」らしさがあった。
このまま休刊するな、このまま進んでくれたら来月以降も買うのに...
と思ったくらいなのですから。
NAVIは、何人かの旧執筆陣が書いている通り、
今の混沌としている時代だからこそ無くなってはいけない、と自分も思います。
自動車が価値を失い、「家電」のようにこだわりのないもののように扱われている現代日本において、
クルマを知ることの大切さや面白さを訴えられて、馬力やスペックに踊らされないクルマ選びの面白さを教えてくれて、
「いいもの」を見極められる「目」を持つ人をひとりでも増やすこと、
それが出来るのはNAVIであったのでは無いか、と。
でも、日本のクルマの「白物家電化」に、
そして自動車文化に、そして数多くのユーザーに、NAVIは結局、風穴をあけられなかった。
メーカーがユーザーを育てると思うのですが、それを考えると、
クルマに興味が無いユーザーをどんどん作り続けてきたメーカーの姿勢を、
NAVIは劇的には変えることが出来なかったのは、とても残念という感じがします。
小沢コージ氏ではないですが、わたしたちも「NAVI」の作品
(というとおこがましいので、申し子とも言いましょうか)なのかもしれません。
以前にも書いたように思いますが、その意志を、遺志を、
個人からの発信ではありますが続けて、クルマは面白いのだ、ということを訴えていきたいと思います。
もちろん、紙媒体ほどの影響力も、無いかもしれない。
ですが、「NAVI」がieの人生を変えてくれたように、私たちの発信を見て「人生が変わった」方々が
ひとりでも増えることを祈って、頑張りたいな、なんて思った初春の宵なのでした。
>>それにしても欧米は、とくにヨーロッパはまだまだ面白いですね。
つぎからつぎへと、停滞している日本の自動車とは違って、
「あのとき」と変わらないような勢いで魅力的なクルマが出てきます。
とても家電化しているようには見えない。
上級移行してもゴルフはゴルフだし、BMWの新車にはワクワクさせられるし、
メルセデスは宇宙イチのままだし、アウディはメカ好きな男のコにドキドキ感を与えてくれる。
ルノーといえば実はシトロエン以上に変わったことを相変わらずしてくれるし、
シトロエンは方向性で迷いっぱなしだし(涙)、プジョーはスポーティを突き詰めている...。
>>そう思うと、クルマはまだまだ面白いのです。日本だけが、取り残されている気がします。
といいつつ、懐古趣味で後ろ向きなものが好きなieが言うのも説得力が無いのですが(汗
>>「NAVI」が昔と違ってどう形を変えたとしても、
それを買い続けていれば、ひょっとして存続の一助になったのかもしれない。
そう思うと、過去の一読者として、申しわけない気持ちもあったりします...。
ついに、わがジドウシャ人生の羅針盤となった雑誌「NAVI」の再集合、もとい、最終号をようやくゲットしました。
ちなみに、発売日が2/26から3/1にずれたんですね、知りませんでした(その理由も「NAVI」らしいwです)。
場所によっては売り切れも出ているとのことでしたが、職場のある神保町はさすが二玄社のおひざ元と言うべきか、
ふつうにふつうの本屋のラックに並んでいました。
表紙は、なつかしい斜体のロゴと、そのロゴのステッカーがまず、嬉しい。
むかしはこの「NAVI」のステッカーを、自分でカッターで切りだしてサンクバカラとかに貼っていたもんだ。
リアハッチのウインドウに注目...。1993年春、田園調布にて。
帰りの電車の中で読み始めたのですが、いつもより分厚い中身は
ファッションの広告も、提灯持ちの記事も少なく、とにかく文字だらけw
懐かしい面々の執筆やインタビューで構成されていたこともあって、
文章や記事内容に勢いがあり、すぐに引き込まれてしまいました。
ああ、もう降りないといけないのか、つづきを家に帰って早く読みたい!
...と、すごく感じたのです。
...これって、「あのとき」のNAVIを読んでいて、いつも思っていたことだった...。
どの記事も、ひと文字漏らさず読みふけれる内容だった「あのとき」と...。
まあ、記事は過去をたどるような内容だったから、
自分が感じた面白さは、ノスタルジーだったのかもしれない。
時流にそぐわない感傷なのかもしれない。
でも、たしかに、最終号には自分が好きだったころの「NAVI」らしさがあった。
このまま休刊するな、このまま進んでくれたら来月以降も買うのに...
と思ったくらいなのですから。
NAVIは、何人かの旧執筆陣が書いている通り、
今の混沌としている時代だからこそ無くなってはいけない、と自分も思います。
自動車が価値を失い、「家電」のようにこだわりのないもののように扱われている現代日本において、
クルマを知ることの大切さや面白さを訴えられて、馬力やスペックに踊らされないクルマ選びの面白さを教えてくれて、
「いいもの」を見極められる「目」を持つ人をひとりでも増やすこと、
それが出来るのはNAVIであったのでは無いか、と。
でも、日本のクルマの「白物家電化」に、
そして自動車文化に、そして数多くのユーザーに、NAVIは結局、風穴をあけられなかった。
メーカーがユーザーを育てると思うのですが、それを考えると、
クルマに興味が無いユーザーをどんどん作り続けてきたメーカーの姿勢を、
NAVIは劇的には変えることが出来なかったのは、とても残念という感じがします。
小沢コージ氏ではないですが、わたしたちも「NAVI」の作品
(というとおこがましいので、申し子とも言いましょうか)なのかもしれません。
以前にも書いたように思いますが、その意志を、遺志を、
個人からの発信ではありますが続けて、クルマは面白いのだ、ということを訴えていきたいと思います。
もちろん、紙媒体ほどの影響力も、無いかもしれない。
ですが、「NAVI」がieの人生を変えてくれたように、私たちの発信を見て「人生が変わった」方々が
ひとりでも増えることを祈って、頑張りたいな、なんて思った初春の宵なのでした。
>>それにしても欧米は、とくにヨーロッパはまだまだ面白いですね。
つぎからつぎへと、停滞している日本の自動車とは違って、
「あのとき」と変わらないような勢いで魅力的なクルマが出てきます。
とても家電化しているようには見えない。
上級移行してもゴルフはゴルフだし、BMWの新車にはワクワクさせられるし、
メルセデスは宇宙イチのままだし、アウディはメカ好きな男のコにドキドキ感を与えてくれる。
ルノーといえば実はシトロエン以上に変わったことを相変わらずしてくれるし、
シトロエンは方向性で迷いっぱなしだし(涙)、プジョーはスポーティを突き詰めている...。
>>そう思うと、クルマはまだまだ面白いのです。日本だけが、取り残されている気がします。
といいつつ、懐古趣味で後ろ向きなものが好きなieが言うのも説得力が無いのですが(汗
>>「NAVI」が昔と違ってどう形を変えたとしても、
それを買い続けていれば、ひょっとして存続の一助になったのかもしれない。
そう思うと、過去の一読者として、申しわけない気持ちもあったりします...。
今日も日産ルノーとダイムラーの資本提携?ニュースがありましたけど、これから業界再編が加速し、またクルマというモノ自体も急速に変化していく中で、NAVIの切り口で報じる・読む事が出来ないのは、ず~っと読んでいた読者や編集部の方共辛かろうと思います。なんだかんだで復刊すると思いますけど。
しかし、E誌が発刊されたのは痛かったと思います。NとE,おそらく両方買う人や両方に広告打つ会社ってないと思いますね。結局少ないパイの奪い合いだったような気がします。
まだビニールかぶってて読んでいないビニ本状態ですが、みなさんのお話聞くとワクワクしてきます♪
たしかに欧州のクルマって、いまだに「そそる」クルマが出てきて、楽しいクルマを作るのって不況とか関係ないんだなーって感じています。
っていうかシュペールサンク・バカラ、懐かしいですね~。オイラも乗らせてもらいましたっけ♪
NAVI休刊はホント残念ですね。
特に最後の編集長さん(塩見さん)の文体、結構好きだったんです。
カーグラがどんどんお固い感じになってきて、軽く読み流しができない雑誌になってきたので、
新生NAVIのユルさ加減をとても期待していたのですが・・・
広告あっての雑誌でしょうからなんとも言えませんが、どういう媒体でもいいので復活して欲しいなと思ってます。
NAVIとは関係ないですが、サンクの写真、自分も500が納車されたときにおそらく同じとこで写真取りました (笑
私は必ずしも欧州車ばかりがおもしろいとは思えないんですけどね。デザインにしても、欧州車>日本車という先入観で決めつけてかかる人がいまだに多いなぁと感じますが、ドコの国の車であれ、良いデザインは良いし、悪いデザインは悪いと思っています。
車の白物家電化という点では、もともと馬車文化があった欧州に対して、文化的に日本は分が悪いんですよね。
そんな文化に対して欧州的な自動車の趣味性をアピールする自動車メーカーが業界を牽引してくれると、我々車好きには面白かったわけですが、残念ながら、車に疎い日本人に迎合した車をした方が、商売として美味しいことに気付いたトヨタさんが覇権を握ってしまったことが、日本の自動車文化が成熟しない一つの大きな要因であるように私は思います。
もっとも、見方を変えれば日本ならではの面白い車もたくさん出てきたとも言えるのですが。
トヨタにも魅力的な車はたくさんありますし。
トヨタさんがいろいろとスキャンダルになっている昨今ですが、これまでトヨタの功罪の巧の部分ばかり持ち上げられて、気持ち悪いくらい神格化されていたわけですから、これくらい痛い目にあってもちょうど良いのかなと。
これが、日本の自動車に対する価値観が変わる一つの契機になれば良いかとも思います。
NAVI休刊にともない、ベストカープラスでNAVIトーク復活企画をやってたりするので、こちらも必読かと思います。
当時のCGやNAVIで叩かれたようなことを、
今、欧州車がやっているような気がするのですが…。
これに関しては、何年か前のNAVIで、
竹下元太郎氏が、
別にバブル期の欧州のメーカーやユーザーに
見識があったわけではなく、単に彼らが保守的でケチでなおかつ資金と技術力がなかっただけだったのだ、
と言っていたのが記憶に残っております。
> 日本のクルマの「白物家電化」
白物化しているのは必ずしも日本のクルマに限らないと思います。
私のゴルフ6もじゅうぶん白物化してます。
日本の隅々に行き渡る過程で日本車がその価値を失うのは仕方のないことです。
たとえシトロエンでもそうなれば価値を失うでしょう。
> 馬力やスペック
日本市場ではそれがKBFなんですね。
欧州車はアンチテーゼな存在だから意味があるのであって、
同じKBFで争ったら、今と同じ乗り味でも魅力を失うのではと思います。
>NAVIの切り口で報じる・読む事が出来ないのは、ず~っと読んでいた読者や編集部の方共辛かろうと思います。
同感です...。
>結局少ないパイの奪い合いだったような気がします。
なるほど、たしかにそうですよね。。。あまりにも似通った雑誌になっていましたからね、終りのほうは(^^;
まつをかさま>
>書泉グランデでw
たしかにまだ置いてありますね!
>たしかに欧州のクルマって、いまだに「そそる」クルマが出てきて
日本のクルマもいろいろ出ているのですけれども、なんでしょうね、閉そく感が無いというか、突き抜けているというか、なんですよね。
サトシ@白クリオさま>
>軽く読み流しができない雑誌になってきたので、
そうなんですよね。ユルく、でもクルマを楽しみつくそうって感じなのに、気概はすごくあって、実は熱いハートで出来ていて、書いてあることは大まじめ。。。な、不思議な雑誌だったんですものね(涙
>自分も500が納車されたときにおそらく同じとこで
おそらく同じところですね(^^;
はじめまして!いらっしゃいませ。投稿ありがとうございます。
>私は必ずしも欧州車ばかりがおもしろいとは思えないんですけどね。
日本車も面白いと思うんです。ただ、なんというか先が読めないというか、
ちょっと前のようなわくわく感が無いという感じがするんですよね。
>デザインにしても
そうですよね。日産やマツダのデザインは素晴らしいと思います!
>残念ながら、車に疎い日本人に迎合した車をした方が、商売として美味しいことに気付いたトヨタさんが覇権を握ってしまったことが
まさしくその通りだと思います。日本人は本質的にはクルマが好きじゃない、という言葉はあながち間違っていないようにも思います。
>NAVI休刊にともない、ベストカープラスでNAVIトーク復活企画をやってたりするので
えええ!それは知りませんでした!見てみます。ありがとうございました!
代行ハミちゃんさま>
>個人的には、バブルの頃に日本車がやって
当時のCGやNAVIで叩かれたようなことを、
今、欧州車がやっているような気がするのですが…
なるほど、メルセデスのCLSあたりはカリーナEDの考えと近いですものね。
ただ、欧米車は「一時的なバブル」という感じではなく、未来に向けてクルマを作っているように思うのです。クルマ社会にあまり光明が見えないような雰囲気もある(日本だけ?)のなか、
あれこれ考えてくる勢いは、すごいなあ、と...。
savoyさま>
>私のゴルフ6もじゅうぶん白物化してます。
ううむ、そうなのですか。
同じクラスのクルマに比して、まだまだクルマらしいクルマだなあと思っていたので、意外でした!
”経済”の指標としての役割でしかなかった。
去年より○○%売上が落ちた、上がった・・・そんな話題にしか車は上がらなかった。
NAVIはそんな日本の欠けている部分を見事に言い当てていた雑誌だったのかな、と思います。
ただ、ここ数年は記事のクォリティも下がり、一見カーグラの亜流にしか見えないような出来栄えであったことも否めなかったと思います。
休刊は仕方ないのかもですが、やはり仕切り直してもう一度突き抜けた、車雑誌界の異端児で復活してほしいなあと個人的に思います。
ieさんも言われておりましたが、プジョー505を「クルマが好きなのに好きじゃないふりが出来る」と書いていた視点は、当時はNAVIでしかお目にかかれないもので、私もNAVIのライターの切り口の鮮やかさに大いに驚愕しました。
ところが現代では、インターネットの扉を開くと、そのような鮮やかな切り口のwebページを、わりとたやすく発見出来てしまう・・・
冊子にも、寝ながらベッドで読めたりとか、トイレでも読めたりとか、好きなところから読めたりとか、どうでもいいと思っていたページが意外にも面白いことを発見したりとか、いい部分がたくさんあるんですが・・・
かくいう私も今では本を読むよりも、PCに向かって情報収集している時間の方が圧倒的に多いです。そんな私の生活行動が、NAVIを休刊に追い込む一翼を担ってしまったのかもと、悔やんでいたりします。